2014年4月10日木曜日

博多大吉「疑心暗鬼」

”「どうして芸人になろうと思ったんですか?」
一番多く投げかけられたこの質問に、いつも心の中で聞き返す。
 
「どうしてみんな、芸人になろうと思わなかったんですか?」
 
時はバブルまっただ中。
福岡の片隅で、時代の高揚感に背中を押された少年が抱いた、
芸能界への夢の行方は?
博多大吉的『成りあがり』は疑心暗鬼に満ちていました。”
 
博多大吉さんがcakesで始めたエッセイがとてもいい。
穏やかで理知的な口調そのままに、目で追う文章がそのまま
耳に聞こえてくるよう。
時代背景とお笑いへの興味を絡めた内容が興味深く、続きを
読まずにいられない。
 
一冊目の著書「年齢学序説」はあまりピンと来なかった。
ひたすら著名人と年齢の関係について、データを取り分析をする。
失礼ながら、あんなにトークも漫才も上手くてスマートな人が
ずいぶん理屈っぽい本を書くのだな、と少々がっかりした。
ただ、最後に記された「自分自身の物語」はすこぶる面白かった。
この本の大部分は、この部分を読ませるための長い長い助走だったのか、と
驚いたほどに。
 
年齢学序説、資生堂の文化広報誌に寄稿した読み切りの短編を経て
始まったこのノンフィクション小説は、大吉さんのどこか自虐的で
全てを俯瞰で眺めるようなクールな視点が育った理由も解き明かされる。
 
誰よりもお笑いに興味があるのに、注目されることが苦手で
芸人に不向きであることを自覚していた高校時代。
まぶしいほど真っすぐに芸人への道を進もうとする大親友に
焦燥感を覚える大学時代。
東京や大阪に行かなければ芸人になどなれない、と自分を
納得させていたのに、福岡に吉本ができたことにより、巻き込まれるように
お笑いの世界に入ってしまった複雑な心境・・・。
 
“やがて僕以外の誰かが作ったテレビを、僕はどんな気持ちで眺めるのだろう。 ”
 
連載が完結して書籍化されたあかつきには、立川談春の赤めだかのように
芸の世界と青年の成長を描いた傑作青春物語になりそうな予感がするのです。

・・みんながトーキョーライブでジャニーズとからむ、大吉先生が声を
やっているナナナに夢中になっているうちに、
宣伝しておこうと書いてみたよ!
伝われ〜〜。
 
cakes
 

2014年4月9日水曜日

雨天中止ナイン(仮)

かもめんたる単独ライブ「下品なくちばし」の会場で、ちらしの束に
挟まれていた速報。
 
槇尾「夏ごろに、ヨーロッパ企画さんとおぎやはぎさんと一緒に
コント番組をやらせていただくんです・・・すごくないですか?」
 
すごいよ~すごい!
 
キングオブコント優勝直後は、槇尾さんの女装推しがギクシャクしていたり、
バラエティ番組のひな壇で居心地悪そうにしていたり。
TVバラエティで求められる芸人像と、かもめんたるの芸風のギャップに
彼らのコントを知るお笑い好きはやきもきしていたと思いますが、
最近テレビで見かけるかもめんたるは一番辛い時期を脱して、ようやく
波に乗り始めたように見えます。
 
そして発表されたコント番組「雨天中止ナイン」。
ストーリー性のある長尺コントとくれば、かもめんたるの得意とするところ。
 
「西暦2078年。世界にはなぜか雨が降り続いている。
富裕層は雨をしのぐドームで暮らし、多くの一般市民達は雨に降られつつ
少しインドア気味に過ごす。
さしたる不自由はないが、彼らの唯一の不満は野球ができないこと・・」
 
もうすでに設定が秀逸じゃないですか!
異常な環境を静観しつつ、人々は普段通りに暮らし、その中で生まれる
人間ドラマしかもコント。
青年団、遊園地再生事業団、イキウメを彷彿とさせる近未来のSFストーリーは
個人的にストライクど真ん中な好みの香りがプンプンして堪らない!
近未来SFコントは、ヨーロッパ企画の自家薬籠中のものなわけですが
ここにおぎやはぎが入るのがまた新鮮で。
 
お笑いナタリーに掲載された記事には、しっかりと作られたセットの中で
おぎやはぎと並んで立つかもめんたるの姿を見て、正直初めて
「キングオブコントの優勝って夢があるなー!」と胸がジーンとしました。
なんというか、今までは過分に豪華で派手なジャケットを与えられて
それを着こなそうと必死になっていたけれど、初めてメディアが
彼らに似合う素敵な服を仕立ててプレゼントしてくれたような。
そんなじんわりとした感動があったのですよ。
 
5/21には単独ライブの大阪公演もありますね。
かもめんたるは、TVを見ている人々が劇場に足を運んで見ることをステイタスと
感じるような存在に、バナナマンや東京03のような存在になればいいな。
 
「雨天中止ナイン(仮)」
5月12日(月)夜11時58分スタート!
 
 *ナイロン100℃にも客演決定!
http://natalie.mu/owarai/news/114158

2014年4月4日金曜日

浅草のニュー喜劇人

THE GEESE&ラブレターズ
30日間日替わり興行「浅草のニュー喜劇人」
 
日程:2014年5月22日(木)~6月20日(金)
会場:あさくさ劇亭
 
ASH&Dコーポレーション所属のコント師・ギースとラブレターズが、
東京演芸の聖地・浅草で新しいスタイルで行うライブ
「浅草のニュー喜劇人」。
「都会的センス」と「浅草的芸」を融合させて新たな境地を目指すという
コンセプトのもと、30日間毎日異なる演目、企画を実施する。
 
 
コントメンでチラシを貰ってテンションが上がりましたよ。
周りも“ザワッ・・・ザワッ・・・”としてた。
だって、一か月毎日ギースとラブレターズ・・・!
女性割引、男性割引、平日割引などもあり。
 
平日の夕方ですが、二組といく浅草ツアーも開催されるそうです。
ツアーだけ参加はできず、当日の昼公演のチケットを
購入しているのが条件なのですが、申込は別々です。
チケットはプレイガイドで購入して、ツアーはASH&Dにメール申込み。
ちょっとややこしい。
一回くらいは参加してみたい。
 
劇場はキャパ30名くらいの小さなイベントスペースですね。
3回くらいにしておこうかしら、と思ったけれど。考えてみたら
この1ヶ月間彼らは他のライブに出演しないわけですよ。
当然ながら。
いつも彼らのゲスト出演目当てでお笑いライブに行くことを考えたら
もっと増やしてもいいんじゃない?
会場が職場に近いので、もし当日券があるならばフラリと
見に行くのもいいなあ。

ラジオレギュラー

もう今晩放送スタートですが、ラブレターズオールナイトニッポンZERO
レギュラー獲得おめでとうございます!
 
公式ページ
 
お笑いナタリー記事
 
ナタリーの記事でお二人も語っていましたが、私も正直これは
ウーマンラッシュアワーに持っていかれるかなあと。
実際には芸人枠が2つに増えて、ウーマン木曜、ラブレ金曜。
金曜日は一部のアルコ&ピースからラブレターズという、
素敵なリレーになります。
 
対抗馬のひと組だった(?)うしろシティは、ハライチとTBSラジオで
番組がはじまります。
みなさん着々とステップアップですね。
あとは、ダーリンハニーのラジオ番組もどこかでやって欲しい~。
彼らはFMも似合うと思う!
 
そして、大竹まことのゴールデンラジオで、ザ・ギースがレポーターに
復帰していました。前にやっていた時は、とにかく大竹さんに怒られて
聴いているリスナーがハラハラしていたのだけれど。
今度こそうまくハマるかしら?
ギースの担当は金曜日。木曜日はオジンオズボーンです。