2014年9月12日金曜日

キングオブコント2014 決勝進出者

キングオブコント2014 決勝進出者
 
リンゴスター
犬の心
ラブレターズ
バンビーノ
ラバーガール
アキナ
巨匠 
チョコレートプラネット
さらば青春の光
シソンヌ 
 
ラブレターズおめでとう!
じっくりとネタを練り、お客さんの反応を見ては細かく手直しをして
コントをブラッシュアップさせた努力の証ですね。
演技力がある、構成力があるコント師は他にもいるけれど、
ライブで見ると「この子達、ちょっとレベルが違うぞ」と驚くほどの
完成度を持った若手です。
レギュラーラジオ番組であるオールナイトニッポンゼロも、
ラジオファンの心を掴んで人気上昇中。
今回からルールが対決方式に変更となり、ラブレターズの
対戦相手は犬の心です。うわ~演技派コント対決だ。
犬の心も好きだから辛いなぁ。
 
他のファイナリストではとにかくラバーガールが嬉しい。
高く評価されるべきコント師だし、正直な話、
今回優勝して欲しいなと思っているのは彼らだったりする。
芸人として一つ上の段階に上がり、仲間たちのために道を
作って欲しい。
ラバーガール発案の企画ライブや、飛永さんからたまに出る
お笑いの現状をよく分析した上での明晰な発言を聞くにつれ、
ラバーガールならば何か、明るい道標を作ってくれるのでは
ないかと期待してしまいます。
 
ギースは残念だったけれど、浅草ライブやすいているのに相席を
終えて、二人にはとても良い風が吹いているような気がするから
きっと大丈夫。某トークライブで
「キングオブコントのチャンピオンは最近おじさんばかり。
若手のための大会じゃない(笑)」
なんて言われていて。まあ、確かにその通りなのですが。
逆に考えると、歴代チャンピオンになるコンビはオリジナリティがあり
「彼らならキングに相応しい」と思える実力のある人たちばかり。
ギースはオリジナリティなら折り紙つき。
だから、あともう少し。
 
・よしもとニュースセンター
「『キングオブコント2014』ファイナリスト10組が決定!!」
 
臨場感の伝わる素晴らしいレポート。泣ける。私は泣いた。
写真も本人たちの姿はもちろん、周りの芸人さんのリアクションも
見応えがあるので、クリック拡大して見るべし。
 
・Entame Plex
『キングオブコント2014』決勝進出10組に直撃! 全コンビに意気込みを聞いた
 
塚本「このために事務所の先輩のTHE GEESE(ザ・ギース)さんと、
浅草で30日間45回ライブをして腕を磨いてきたので、それを全開でぶつけられたらなと」
 
ちゃんと先輩の名前を出すいい後輩!
 
溜口「ピューーイ! ピューーイ!(と奇声を発し終わり)
カッコで『優勝するぞ』って書いておいてください(笑)」

カリスマー!
 

2014年9月9日火曜日

ワラインプロ4

8/9 ワラインプロ4
出演:高佐一慈(THE GEESE)、溜口佑太朗・塚本直毅(ラブレターズ)、
勢登健雄(ツィンテル)、北澤仁(ロビンソンズ)
進行役:野村真之介(モクレン)
 
お笑いとインプロの融合ライブ「ワラインプロ」も4回目。
今回は主催の槇尾さんが欠席。皆勤は溜口さんだけですね。
高佐さんと勢登さんは2回目で、初参加が北澤さん&塚本さん。
 
北澤さん曰く、槇尾さんは女装ライブの主導権がだんだん無くなり
つつあるので、インプロ主催に力を入れているのだろうと。
塚本さんは「僕は、とにかくこれをやれば幸せになると槇尾さんに
言われてきました!幸せになりたいです!」
溢れる宗教感。
 
今回は同じ劇場でワラインプロの後に次のライブ控えているからか、
時間通りに終わらせることをかなり意識した進行でしたね。
ゲームの内容とそのゲームを通じて何を学べるか、という説明を丁寧にして
もらえるのが毎回好きなので、そこはちょっと淋しかったけれど、
テンポが良くて見やすかった。
 
K-PROライブなので、そもそもワラインプロも上演予定時間は90分なのに
今まで盛り上がりすぎて、毎回2時間半くらいになっていたらしい。
主催者さんよく許してくれたなあ(笑)
 
それと、今までのワラインプロでは
「インプロ怖くないよ〜。勝敗は関係なくて、皆が心を開いて一つの物を
創り上げる幸せな物だよ〜」というワークショップ的な要素が大きかったけれど、
今回は点数をつけてチャンピオンを決めたり、テンポで追い込んだりと
雰囲気が少し変わったように思います。
これも面白い。
 
印象に残ったゲームを箇条書きで。
 
◆即興コント中に相手の言動が嫌だなと感じたら手を叩く。
すると、相手は連れ去られて強制退場となる。
 
連れ去り役のモクレン矢島さんが、凄い勢いで連れ去るので
怯える出演者。
手を叩かれた時点では、自分の動作の何が相手の気分を
損ねたかわからないので怖さ倍増。
 
塚本さんや高佐さんは「自分の中では、相手は年下(後輩)という
設定だったのに、口のきき方が悪いから」みたいな
言われないとわかりにくい設定があったらしい。
ああ~でも実際の人と人との関係も、案外こういうものかもね。
暗黙の了解と思っていても、常識の範囲は人それぞれだから。
 
花火大会というお題が出て、花火を打ち上げる側の職人設定で
コントが始まった時は驚いた。そっちやるの?!
(溜口&勢登ペア)
 
◆登場人物は3人。
常に一人は立ち、一人は座り、一人は寝そべらなければならない。
ルールは単純なのにこれがなかなか難しそう。
座る・立つはいいとして、問題は床に寝そべる。
 
キャンプの設定でも、誰かが「めんどくせー」と寝そべるとそこで
ストーリーが停滞しちゃう。
病院として一人がベッドに寝ている設定にしても、なかなかうまく
いかなかったり。考えてみると普段の生活の中では、ゴロゴロして
いるか眠る以外で、床にべたっと寝そべることはなかなかないですね。
 
ASH&Dメンバーのインプロが見たいと言われた時に、俺たちがやると
シティボーイズになっちゃうよ〜と言って役割分担をする三人。
溜「きたろう・・?」
高「じゃあ俺、大竹w」
塚「えっ、斉木?宇宙の話とか?」
 
◆二人羽織でインタビュー。
二人羽織をしているペアに、一人のインタビューをするインプロ。
これは北澤さん(手担当)と勢登さんのペアが上手かった!
見ていてほとんど違和感がないくらい。
コンビでやったラブレターズは、溜口さんの腕がふざけまくって
ました。ゲッツ!(笑)
 
◆1分間インプロ
1分間で完結させるゲーム。
展開に詰まってしまうと、見ている方も時間がすごーく長く感じることがあるので
「とにかく1分間で終わる」というのは精神衛生上良いかもしれない。
 
しかも結構どうにかなるもので、北澤・高佐・溜口組のホストクラブ
インプロがビシッと決まって鮮やかでしたよ。伏線のあるミステリ仕立てで、
犯人・死体・謎解き役という完璧な3人の使い方(笑)
ちゃんとオチもついたし。
短い時間だからこそ、ベタな王道展開がすっきりと見やすい。
 
1分間という長さの体感は、演者と観客ではどれくらい違うんだろう
 
◆二人の関係は?
細かくは忘れてしまったけれど、似ていない双子(溜口&北澤)が
本当の双子ではなくて・・・というストーリーを即興で作っていくのが
良かったな。溜口さんが上手に流れを作っていました。
高佐さんのお母さんは「それぞれお父さんは違うから、あなた達は
血のつながりがないけれど」と言いだして、半分は繋がって
いるんじゃない?と思ったものの。まあまあ、それくらいはね。
 
◆ソロインプロ
高佐さんと勢登さんは指名により一人インプロに挑戦。
展開に詰まったら、客席から単語を出して貰い助けてもらうスタイルです。
 
高佐さんは、卒業式で先輩に告白するときめきメモリアルな
女子高生のはずが
「お願いします・・・!一回だけ!お願いしますーー!」
と土下座。すぐに心変わりをして初回のデートで家に誘われ、
くんずほぐれつな展開のとんでもビッチガールに(笑)
 
勢登さんは大統領として演説するシチュエーション。
しかし、客席から飛び出した少子化対策の設定にひっぱられて
なんでも子作りに結び付ける羽目になる。
子作り大統領セティ。
 
素人である私達から単語を貰うなんて、どんな言葉が飛び出すかわからないし
芸人さんはやりにくいんじゃない?と思ったけれど、終わったらとても嬉しそうな
顔をしてくれるんですよ。
 これってつまり、芸人さんと客席でリスクを分け合う協力プレイなんですね。
その後の展開が上手くいかなくても、それは出た単語がまずかったと
考えることもできる。逆もまた然りで、上手く進むと本当に嬉しい。
舞台で演じるのは1人だけれど、全てを背負おうことはない。
まさに客席が相方。
 
後日、モクレン野村さん、ザ・ギース、トップリード、ラブレターズ
というワラインプロなメンバーで、NHK高校講座「ビジネス基礎」へ
出演してインプロゲームを紹介していました。
教育とインプロはとても相性が良さそうですし、今後何か新しい
展開があるといいですね。
 
モクレンとレッスン祐輝さんの3人でネット配信をしている
「モクレンのレッスン」第28回では、このNHK高校講座の裏話が。
10分の番組のために、5時間近くの撮影時間がかかったとか。
市川実日子さんが涙を流しながら笑っていたこととか。
尾関さんが、打上げで一人だけラーメンやスパゲティを頼んで
ガツガツ食べたエピソードをばらされた上に、エレ片のエピソードまで
乗っけて放送されたりとか。
なかなか楽しかったので、興味のある方は是非聴いてみて下さいな。

 

2014年9月8日月曜日

ギース&ラバガのDVD発売イベントで特典貰おう。そうしよう。

DVD発売記念ライブ
「ラバーガール&ザ・ギース」

日時:2014年9月24日(水)
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
会場:ロフトプラスワン

【出演】ラバーガール、ザ・ギース
 
密林で買うと安い。
アニプレックスで買うとサインがついてくる。
ええ〜お笑いのDVD ならレンタルでいいや。
 
わかる、その気持ちもわかるよ。
しかしあえて言おう。
 
「お金と日程の都合のつくファンならば、先行予約or会場購入で
このライブに来るべきだ」と。
 
理由はこれ↓
”どちらかのDVDを当日会場先行販売にて購入、もしくは予約済、
もしくは現物持参の方には本人によるコメンタリーCDをプレゼント”
 
これだと、なんかオマケくれるらしいね?くらいにしか感じないけれど、
書き方を変えると
 
「このライブに来た人のみ、本人達によるコメンタリー音声付DVDを
手に入れることができる。
しかも、この機会を逃すと後から手に入れるのは非常に難しい!」
 
コメンタリーCDとは、DVDの再生に合わせてCDプレイヤーをポチッと
すればその場面に合わせた解説を聞くことができるので、
DVDの副音声そのものです。
(再生機器が2つ必要ではあるけれど)
 
貴方のお好きなコンビが二人っきりで、映像を見ながら
「二人きりでしゃべるの緊張するなあ」
「・・・なんか画面見てるとトークするの忘れちゃうね」
「うわー、俺ここの場面ミスしてるー」
「そういえばこのコント、元々はさ~」
とお喋りしている音声が、収録時間たっぷり楽しめるわけですよ!
 
私は前回ラバーガール&ラブレターズの発売記念ライブで
ラブレターズのコメンタリーCDを貰ったけれど、DVDとあわせてみたのは
1回くらいで、後はCDだけを繰り返し聞いて楽しんでたもん。
ラジオ番組聴いているみたいでいいんだなー、これが。
もしくは観客のいないトークライブ?
 
この副音声付DVDがライブに来る約150人、いやロフトプラスワンの
キャパ一杯にはならないだろうから100人、いやそれぞれのファンが
集まるから2で割って50人?
それくらいしか手に入れられないとは。
 
密林で買っても聴けない。レンタルするDVDにはもちろん入っていない。
ぶっちゃけ後日オークションで手に入る可能性も低いと思う。
だって・・・ギースとラバガのファンは高値を出してグッズとか買い漁るタイプ
少なそうだし・・・需要がないから供給(出品)もないだろうし・・・。
あと、何人かは絶対になくすよ!ケースに入っていない白地に文字だけの
CDだから、棚の中で他のCDRと紛れてなくす!
 
・・・ここまで言って、余ったからと事務所ライブで配布とかしていたら
ごめんね。でも、今のところラブレ版CDは他で売っているの見たことない。
ライブに行ってみんなで貰おうコメンタリーCD。
 
「次回はDVD本体にコメンタリー収録して欲しいなあ」

 

2014年9月4日木曜日

パルコ劇場プレゼンツ「海をゆく者」

2009年にパルコ劇場で上演された「海をゆく者」が
再演されます。
 
2014年12月8日 (月) ~2014年12月28日 (日)
PARCO presents「海をゆく者」
作   コナー・マクファーソン
翻訳  小田島恒志
演出 栗山民也
出演  小日向文世 吉田鋼太郎 浅野和之 大谷亮介 平田満
 
初演時に観劇して、これはきっと今後クリスマスの時期ごとに
上演されるレパートリーになるに違いない、と思った名作です。
5年も空いてしまったのは、当時と同じキャスティングを揃える
ためでしょうか?
 
 
僭越ながら2009年当時、別の場所に書いた感想を転載させて
頂きます。
どうか多くの人々にこの舞台の情報が届きますように。
 
(2009年12月記)

素晴らしい芝居に出会ってしまった。
こっ、これは今年見た中でナンバー1かもしれない!
猛烈にお勧めしたいけれど、明後日が楽日なのね。

「素晴らしい脚本の作品があって、2009年に日本でも上演される。
キャストも良い顔ぶれが揃っているし、間違いなく面白い芝居になるはず
なので見るべし!」
そんな前情報を手に入れていて、楽しみに待っていたのです。

とは言え、実は休憩時間までの1幕は役者の演技は上手いけれど、
そこまで絶賛される舞台かな?と疑問でした。
吉田さんの傍若無人なキャラクターが見ていて辛くてね。
3時間弱これが続くと辛いな、と。

ところが。
2幕が進むにつれて、ストーリーに惹きつけられるのなんのって!
アイルランド特有の薄暗い街の香りとアルコール中毒の影。
登場人物 の誰もが抱える日常生活の厳しい側面。
いつ爆発するかわからない、溜め込まれた感情。
 
しかし、クリスマスイブという祝福の日に訪れる、招かざる客と
信じられない出来事が・・・。

最後の最後に、この舞台がいわゆる1つの「幸せなクリスマス寓話」で
あることがわかる。ラストシーンを静かに見つめる、観客の心に満ち溢れる
幸せな感情ったら!

劇場に通う回数が減っても、私が演劇を観続けるのは
今までに何度か出あった
「舞台上に現れるこの上なく美しい、他の何かでは味わえない
奇跡の一瞬」
が忘れられないから。

そしてこの「海をゆく者」のラストも、名シーンを集めて保存しておく
“私の「奇跡の一瞬箱」”に収納することに決定。

はぁ~「いい芝居」だったなあ。1500円以上のパンフレットを買わない !と決めた
誓いを破って買っちゃったもの。
同じように客席から飛び出して、物販に並ぶお客さんが列になったもの。

このパンフレットも、最近よくある「大判の写真集ですか・・・?」みたいな
写真ばかり掲載されたものではなく、原文の引用、コリン・マクファーソンから
の文章(原語と日本語訳の両方をちゃんと見開き2ページで。素晴らしい)。
アイルランドの文化と特徴、脚本の背景、役者対談。
あと、長塚圭史さんの記すアイルランド演劇についてのコラムもあり。
完璧な舞台美術は松井るみさんの仕事でした。

東京はもう終わってしまうけれど、大阪・新潟・名古屋はこれからだから
是非たくさんの人に見て欲しいな。
これは予想だけれど、東京でもいつかまた再演されると思う。
同じ時期に、ね。