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2020年8月29日土曜日

プライム落語

 8ヶ月ぶりの生で見るライブは落語になった。

牛ほめ
一之輔 堀の内
三三 笠碁
雀々 疝気の虫

全体に面白い盤石の顔付け。駅から会場までの遠さや葛飾区を弄る一之輔はラップのような堀の内、三三の渋い笠碁、前二人が忙しいから自分がトリだと自虐の雀々。

正直、落語の内容よりもwithコロナのエンターテイメントはこんな状況になっているのかということが衝撃だった。一方向しか使用できない階段、チケット半券に名前と連絡先を記入、検温はWチェック、前後左右が空けられた客席、アンケート用紙に挟んであるお手拭き。シンフォニーヒルズ大ホールは落語には大きすぎる会場だが、これだけ座席を減らすのであればキャパを大きくしないと採算が取れないだろう。

こんな状況がいつまで続くのか。
どれだけの興行が生き残れるのか。

クラクラする。

2018年11月8日木曜日

立川かしめ前座総決算 二つ目イクアリテ

入門した途端に前座名を師匠にオークションにかけられ、それをアイドル
がお買い上げ、立川仮面女子という名前で落語家人生をスタートするという
波乱万丈な前座かしめさん。
彼の二つ目トライアルが横浜にぎわい座で行われ、私も蔵前の勉強会に
通っていたため、応援のために足を運んだ。

2018年5月23日水曜日

立川左談次師匠のこと

左談次師匠のことを今更書くのもどうかと思うが、加藤健一事務所「ドレッサー」で
老座長が「死んだ後も私の事を皆に伝えておくれ。役者は記憶の中でしか生きられない」
と訴えるシーンを思い出し、書き残しておくことにした。
もちろん左談次師匠は、こんな野暮な台詞は死んでも吐かないだろうけれど。

志ら乃さんが二つ目後半の頃に、立川流の落語会へ足繁く通っていた。
(ちなみにその頃、こしらさんはほぼ不動院寄席でしか遭遇できないレアポケモンだった)
上野広小路亭と日暮里サニーホールが多かったかな。
平日夜席ならば、いわゆる「つばなれ」ギリギリの人数であることも少なくない。

どんな時でも左談次師匠、通称さだやんは雲のように軽やかに
あの笑顔で高座に上がっていた。
では穏やかな人なのかと思いきや、毒舌は滅法鋭い。
しかし毒を吐いた直後にニカッと笑って冗談を言う素敵なおじさんで、
自他共に認める面倒くさがりであり、働くのが嫌い。
お酒にまつわるエピソードに事欠かない。
ネタは浮世床、町内の若い衆、読書日記(高座で人の本につっこみを入れる)に
当たる事が多かったように思う。
何度同じネタを聞いてもあの軽い調子がくせになる楽しさで、出演者の中に
名前があると「あっ、さだやんも出る!」と嬉しかった。
さだやんの大ネタを聞いてみたいからとトリの日に行ってみたけれど、マクラが
長くネタはいつものやつで降りちゃった。

じゃあ独演会に行けばいいじゃないか、と思うかもしれない。
しかしそうは問屋が卸さない。
独演会なんて準備も稽古も必要な代物を、面倒くさがりのさだやんが
やるわけがないのだ。
周りのファンや仲間がたきつけて、何年かに一度「はたらく!左談次の会」
という落語会が強制的に開催され(笑)、そこでは比較的大きな噺を聞く
ことができたらしい。

その後、ブラック門下から移籍されたお弟子さんを取り(現:佐平次さん)
お弟子さんの会に呼ばれるなどで高座も増え、観客から見ても
柔らかくなられた印象があったのだけれど、その頃には私が少し落語から
遠のいていたのでお見かけすることもなくなってしまった。

それから随分と経ち、若手中心で組まれている「渋谷らくご」の番組に
左談次師匠が出演するのを知った時には驚いた。
どういう経緯があったのかは知らない。しかし、こんなチャーミングな
おじいちゃんと若い人たちの出会いは素晴らしいものだ。
しかも驚くことに、私がかつてお目にかかれなかったネタを毎月のようにかけている。
その後、喉頭がんを公表しつつも、毎月のように渋谷らくごに出演されていた。
ユーロライブのさだやんは、客席の若いエネルギーと素直な反応に
呼応するように、充実したものだったように見えた。

渋谷らくごに積極的に出演されていた喜多八師匠も鬼籍に入られたが、
左談次師匠とは少し事情が違う。
喜多八師匠は、落語界という狭い世界の中ではあるが、落語協会という
メジャー団体の中ですでに注目されていた。
対して、左談次師匠は渋谷らくごという媒介がなければ、落語初心者が
出会うのは難しい存在だった。

なので、落語家生活五十周年記念の興行は、シブラクの中でも
一二を争ういい仕事だったと思っている。
照れ屋だから決して自分から企画はしなかっただろう。
周りから祝われるのは幸せなことだし、師匠である立川談志も「芸人は
囃されたら踊れ」というタイプの方だったので、ご本人にもきっと喜んでいたはず。

何もかも過去形で書かねばならないのが本当に残念だ。
うなじに扇子を挿し、「あの町この町」の出囃子にのってふわりふわりと
高座にあがる姿が粋だったなぁ。

2017年2月23日木曜日

イキウメ「カタルシツ演芸会 生きてる時間」

イキウメ&柳家三三のコラボ。
演劇&落語は今までもちょこちょこと見てきたけれど、
今回の作品はその中でもかなり幸せな融合に思えた。

遺伝子学や医療の発達により個人の寿命が測定可能となった近未来の話。
全ての個人情報を国に提出する代わりに税金が無料となる
実験的なモデル地区は、ひそかに寿命の売買が行われていた。

寿命を金銭で売買する近未来の話と聞くと、おおっなんか
イキウメらしいSFなストーリーだなあと思うけれど、
落語側から考えたら、これ思いっきり「死神」なのだ。
他人の寿命を自分に移す。

舞台の途中に三三さんの落語(着物姿で座布団に座る普通の高座スタイル)が入る。
語られる新作落語が、演劇の話の補足や裏設定になる。
その見事な補完ぶり。

また、この新作落語が素晴らしい完成度で、多分ここだけを
抜き出してつなげれば長編新作落語の名作になりそうなので
三三さんが貰い受けてどこかの落語会でかけてくれないかな。

2015年3月20日金曜日

2月の渋谷らくご、コントセンター

2/15 渋谷らくご 昼席

柳家わさび  厩火事
玉川奈々福  お民の度胸
立川志ら乃  狸の札・鯉
柳家喜多八 うどんや

 ロビーで東京かわら版の販売が始まっていた。素晴らしい。
良い定例落語会は会場でかわら版を売っている(自分調べ)

わさびさんの厩火事。
おさきさんはあんまり美人じゃないけれど、プリプリと焼きもちを焼いていて
かわいい。現代的。サンキュータツオさんがブログで
これ、年取った人がやるとただ口の悪いワガママなおさきさんになるだけで、
おばさん感が強調されるだけで、かわいく思えないのだ。」
と書いていて、確かにまるでおばあちゃんみたいなおさきさんで演じる人も
いるな~と思う。
その場合は「その時にはあたしゃ歯がなくて土手ばかりだから
噛みつけないのよー」に妙なリアリティがある(笑)


奈々福さんの浪曲は、お民がまぁ~いい女で!
完璧な女房ではなく、一回亭主を疑っちゃう気の弱いところがあるのがいい。
お民がキップのいい女な分、ドスの効いた親分や渋いお年寄りの役になると、やっぱり
男性の声で聴きたいなと思ってしまうのは、もう好みだからしょうがないのだけれど。
女が駄目だという問題じゃなくて、男が演じて魅力的になるように作られている物だから
大変だろうなあっていう。
だから噺の中で男性が女性を演じることには違和感がないんだよね。
宝塚の男役が女性が演じるからこそ魅力的に作られているようなもので、
男性が宝塚で演じるくらい難しいんじゃないかと。

志ら乃さんの狸は頭の中で絵が浮かぶ。
このカメラワークや演出を観客の脳内に仕込む落語は、師匠の志らくさん譲り。
ちょこんと座る狸がかわいいんだなぁ。

落語講談浪曲を聞くと、今ではめったに使わなくなった表現や言葉が出てきて、
これはちゃんと覚えていたいなと背筋が伸びる。
それを実際に使ったりはしないけれど、知っているのと知らないのでは大分違うような気がする。
今日なら喜多八師匠がまくらで
「まあ、このあたりは色街というか花街・・最近『はなまち』なんて読む人がいますが『かがい』ですよ。

花柳界だからね」と話してくれたり。

うどんやはあらすじがシンプルなので、やりとりの間が命ですね。
話がループするタイプの噺が苦手なので(天狗裁きとか)、うどんやも
酔っぱらいのおじさんにあんまりじっくりと婚礼の話を語られると
困っちゃうのだけれど。
喜多八さんの絶妙な表情と口調で楽しく聞くことができました。
終演後に鍋焼きうどんを食べたくなるのは良いうどんや。

 
2/21 渋谷コントセンター 昼の部

ダブルブッキング
シソンヌ
Aマッソ
シンボルタワー

2/23 渋谷コントセンター 昼の部

阿佐ヶ谷姉妹
ホロッコ
シューレスジョー
犬の心

シソンヌが初登場。
15分のコントを2本。地方のお祭りのコントが面白かった~。
テンポの良いお芝居を見ている感覚なので、全く長さを感じない

毎月出演しているコンビは、どうしても重なるネタが多くなりますね。
ホロッコは眺めるままにニコニコしてしまうよう、ほんわかとしたコント。
カーテンコールもラブラブなご夫婦です。

シューレスさんは演技力が抜群で、相棒に刑事役として出ても違和感が
ないなーと思う。
一人コントって演技力の高さ必須なんですね。
面白いピンのコント師さんはみんな演技が上手。
今度、ワラインプロのリクエストに名前を出してみようかな。

阿佐ヶ谷姉妹は今回、コントとコントの間に映像のある構成で
ミニ単独ライブっぽかったです。
パン子さんのお料理教室コントは、作るお菓子が変わったと思ったら
中のギャグも総取換え!
とあるコントでは、大竹マネージャーの歌声も披露されました。
ASH&Dに移ってからも大活躍ですね。

犬の心は15分のロングコントを2本。
単独ライブからかな?池谷さんの声がカスッカスでひやひやしましたが
犬の心ならではの、二人の会話のやりとりで魅せるネタを堪能しました。
首になっても毎日会社に無理やり来ちゃうコントはちょっと切ない。

 シアターガイドにお笑いライブ関連のコラムがあったのですが、
「10~15分程度のショートコント」という会話が出てきて、そうか、
演劇の感覚だとこの長さはショートだ。
お笑いライブでは長尺に入るはず。
私もお笑いを見はじめた頃は、普通のコント尺は5分程度と聞いて
そんなに短い時間で一体何ができるの?!と驚いたのに、
今ではすっかり慣れてしまいました。

2015年1月22日木曜日

連雀亭で珍品落語

志ん輔師匠のプロデュースで始まった二つ目中心の小屋「連雀亭」。
ビルの1室とはいえさすが落語・講談専用なだけあり、高座・めくり・釈台完備の作りです。
唯一の欠点は・・・高座の天井の低さかな(笑)

★11/28 「私だけが知っている〜雷門小助六・桂夏丸二人会〜」
あいさつ
駒六    道灌
小助六  ひねりや
夏丸       太閤の猿
夏丸       橘ノ圓物語
小助六    両国八景
初連雀亭に選んだ会。
仲が良いお二人なので内輪話でもあるのかと思ったら、まさか珍品の会だったとは。
めっちゃレアな落語ばかりだ。道灌以外聞いたことがない。

どれぐらい珍しいかというのは人によって違うからなあ、と首を捻る2人。
とりあえず客席にアンケートをとってみることに。
\八問答知ってる人〜?/
「(見回して)はい。これくらいの珍しさでいいみたいです」

八問答知ってる半数くらいのお客さんも相当です。

芸協で他に珍しい落語をかける若手と言えば夢吉さん・・・て、ちゃんとマクラで名前が出てきたよ(笑)
協会によっても噺のメジャー度は違い、例えば芸協なら七度狐、落協なら安兵衛狐がかかるのでお互いあまり知らないのだとか。
へぇ~興味深いですね。

花助さんという名前に馴染みがあり、"小助六さん"にまだ慣れず。
どちらも素敵なお名前ですよね。
珍しい噺を掘り起こす勉強熱心さや、踊りの上手さ。
そして品のある佇まいに惹かれる若手の一人です。

夏丸さんもシュッとしていてかっこいい。お二人とも「様子がいい」と言うのかな。
着物姿も似合うし、夏丸さんは今日もやはり歌っていた。
平成の時代に、あんなに嬉々として昭和歌謡や懐メロを歌う人達を眺めるのは落語会くらいですよ。
太閤の猿はてっきり地噺かと思ったら…いや、やっぱり地噺なのかな…。
小助六さんの両国八景は、ずっこけっぽいストーリーの後に見世物を冷やかすやりとりがくっついた落語でした。

2015年1月21日水曜日

1月の渋谷らくご、渋谷コントセンター

★渋谷らくご 1/10 昼席
瀧川鯉斗 新聞記事
三遊亭遊雀 風呂敷
三遊亭歌太郎 代脈
隅田川馬石 幾代餅

等しく30分ずつ持ち時間があるとはいえ、きちんと役割をわきまえているのか
最初の鯉斗さんは小噺とマクラを延々と繰り返す。
ネタやらないのかしら?と思った頃に新聞記事に入りました。
前座さんがいない代わりを担ったのかな。

しばらく見ない間に、遊雀さんが師匠然とした風格を手に入れているのに驚きました。
遊雀さんもお弟子さんがいるんですね。
「お客さん少ないように感じるかもしれませんが、ここを寄席だとしたら多分都内の
寄席の中でいちばん入ってますよ」(笑)
芸風は相変わらずこっっってり!

本日出色だったのは馬石さん。マクラも入れずに幾代餅に入った時は
30分しかないから大分駆け足になるのかしら、と考えたのに、絶妙に
刈り込まれてテンポが良く、それでいてしっかり感動する1席でした。
年の初めから良い人情話を聞きました。

キュレーターであるサンキュータツオさんによる丁寧なプレビュー&レビュー。
twitterの告知。WOWOWぷらすととの連携などが功を奏し、動員も徐々に
増えてきているようです。

★渋谷コントセンター 1/17 ソワレ
ペパーミントの風に吹かれて
ザ・ギース
シューレスジョー
ダブルブッキング

今までは持ち時間の使い方がバラバラでしたが、今月からは30分ずつ
まとめて与えられるようになったようです。
ペパーミントの風に吹かれては合唱部のネタが2~3個リンク。
バスケネタも楽しかったな。

神保町花月にお芝居を見に行くと、中堅舞台役者かな?と勘違いするくらい
いぶし銀の演技をするシューレスジョーさん。今までネタはあまり観た事が
なかったけれど、やっぱりお芝居上手いと一人コントが映える。
一番最初の「かわいいコックさん」がお気に入り。

ギースはお見合い、ラグビー、英会話強盗、先輩のマンション。
舞台が広いのでステップを踏みやすそうな高佐さん。
尾関さんはつけ鼻に違和感がないなあ。
先輩のマンションでは「うち、聖路加病院近いから」というなにげない台詞の
醸し出す東京の高級マンション感に唸る。さすが東京のコントメン。
ネタの終わりに数秒ピタリと止まり、暗転してからゆっくり動きだす美意識が
とても好ましいです。

川元さんの黒く危険なキャラでお馴染みのダブルブッキング。
複数のネタをまとめて観たのは今回が初めてなのですが、その中の2本
(知り合いだっけ?、貰ってません)がちょっと色の違う作品で驚きました。
川元さんがブラック過ぎず、キャラクターより展開の面白さ重視。
うわ~ダブルブッキングはこんなコントもあるのね!と、目をハートに
しながら観てしまいましたよ。軽やかで二人ともチャーミングだわ。

各出演者の色をこれだけ濃く味わえるのは、30分という長い時間を
続けて観るからこそですね。
集客に苦労しているようですが、私はとても好きなライブです。
芝居も落語も観に行く身としては、2500円という価格は決して高すぎるとは
思いませんし、なによりふかふかな椅子がありがたい。
30過ぎるとベンチシートも桟敷も厳しいのよ・・・・。
元が映画館なので座席にドリンクホルダーがついていて、上演中の飲食OKです。

Lサイズのコーヒーとチョコレートを買って席に着き、心地良いシートに
ゆったりと座りながら楽しむ生のコントもいいものですよ。

2013年9月6日金曜日

「こみちが行けば~女流二つ目の修行日乗」

Twitterはフォローをするアカウントを選ばなければ、リツートでいらない情報が
山ほど飛び込んできてうんざりするものだけれど。
自分では決して見つけることができない情報と出会わせてくれることもある。
 
去年の認定漫才師Dr.ハインリッヒの彩さんのブログ
 
今回のTHE MANZAIに対する冷静な自己評価が実にクールで
かっこいい。
 
女であることと芸人であること。
2つのバランスを保ちながら芸の道を進むことが書かれた、素晴らしい
文章をもう1つ知っている。
かつてフリーペーパー月刊ラジオデイズに連載されていた、落語家
柳亭こみちさんの 「こみちが行けば」
 
「こみちが行けば~女流二つ目の修行日乗」
http://www.radiodays.jp/radiodays-blog/mrd/?cat=4


最初は落語会でもらった時だけ目を通していたけれど、途中からどうしても 
毎回読みたくなり、ウェブ版ラジオデイズもしっかりチェックしていた。 

自分に厳しく、芸に厳しく、それゆえに少し不器用で真面目。 
彼女の高座を初めて見た時に上手だけれど堅くて地味だと思った。 
「地味」じゃなくて「地道」だったんだ。 
ジミチなコミチさんだったのだ!(どや顔)

女性が落語家を目指すという道のりで出合った辛くとも幸せな 
エピソードの数々。 
ラストの燕路師匠にどうしても稽古して欲しいを頼みこみ、しかし 
見せども上げてもらえない、師匠の前で初めて涙した回など、まるで 
燕路師匠のあの丸い顔の眉毛がギュッと下がる表情が目に見えるよう。 

『この連載が終わることになったらしい。 
私にはまだまだ書きたいことが山ほどある。
入門初日の師匠の言葉。 
私の芸名がつくまでのこと。 
おかみさんとの交換ノート。 
初高座の日。 
寄席で大きくしくじった日の師匠の言葉。 
二つ目に昇進したその日。 
師匠から初めて御礼を言われた時。 
おかみさんとお酒を呑んだあの日。 
最近の師弟での会話。 

エピソードは数限りない。 
今までも、これからも、私はこうしたエピソードを大事にして生きていく。 
そこから学んだことが私の命。それが私の落語を作っていくのだ。』
 
こみちさんはエッセイ執筆中に漫才師 宮田陽・昇の宮田昇さんと
ご結婚し、現在は産休中。
「こみちが行けば」は今でもラジオデイズのHPで全て読むことができる。
是非、書籍にまとめて欲しいと思っている。
 

2013年9月5日木曜日

初代三遊亭天どん真打披露特別公演「天は何を見ているのか 新作の日」

天どんさん、真打おめでとー!わっしょーい!
円丈門下といえば新作派ということで、あえて新作の先輩方が並ぶ日を選んで
観にいってきましたよ。
 
百栄「船越くん」
昇太「マサコ」
円丈「悲しみは埼玉に向けて」
口上
彦いち「掛け声指南」
天どん「カベ抜け」 
 
SWAなお2人は代表作を。
彦いちさんは「まさか黒紋付でこの話するとは思ってなかったけどねー」なんて笑っていた。
久しぶりにムアンチャイに会えた!
百栄さんはサスペンスドラマにありがちな風景から作られた「船越くん」。
円丈師匠の悲しみ~は代表作の1つでありながら、生では聞いたことがなかったので
嬉しかった・・・ん?考えてみたら誰もおめでたい落語やってないぞ!
 
トリの天どんさんは幽霊との奇妙な二人暮らしを描いた「カベ抜け」。
初めて聞いたけれど「新婚かーーー!!」という雄叫びが笑えたよ。彼らしいゆったり
まったりとしたテンポで。これからさらに磨かれてゆくのでしょう。
 
口上がまたゆる~い。
一応形式通り、緋毛氈の中央で天どんさんが頭を下げているのだけれど
あまりにも皆が好き勝手にワチャワチャ騒ぐから、途中で肘ついてウンザリした顔をしている。
 
 
彦いち「あんまり思い出ないんだけど。間が悪いっていうかさあ、居酒屋で天どんが
話始めると店員が注文取りにくるんだよねー。アナウンスが鳴ったり。」
 
百栄「僕、昨日甥っ子の結婚式に呼ばれたんですけど。落語家だから祝辞を頼まれる
だろうと用意していたらまさかのご指名無しで。だから今やりますね。
○○君、御結婚おめでとうございます!」
 
昇太「天どんなんて名前つけられて、かわいそうだなーと思いましたよぉ~。
二つ目になってもまさかの天どんのまま。今回真打昇進ということでさすがに変わるのかと・・・。
でもまあ、これから上手な天どん<上天丼>になればいいね!(すべったー)」
 
円丈「(昇太さんの話を受けて)こいつは間が悪いんですよ。
二つ目になる直前に私をしくじって。お前なんか天どんのままだ!って。今
回さすがに変えていいと言いましたよ。そうしたら本人が是非そのままでって 
(天どんさん、ええ~?と真ん中で複雑な顔)」
 
 
わはははー。こんなんですよ、落語の口上って。堅苦しいところが全然なくて楽しいの。
初めて落語を聴く人をどの落語会に連れていくか。これは落語好きにとって重大な
問題であり悩みごとなのだけれど、一番いいのは真打披露興行中の寄席に連れていくことだと思う!
まず出演者が豪華。寄席全体が華やいでいる。何より口上がある。
 
協会だの抜擢だの色々な例外事項は除いて、一般的に東京の落語家は入門して
13~15年程で自動的に真打になる。それ以降一人前の落語家として認められると
いう意味では、真打披露は成人式に似ている。そして師弟は親子のようなもの。
 
娘・息子の晴れ姿を祝うように、口上には師匠をはじめ協会の幹部・大先輩たちが
ずらり並んで言葉を添える。グッとくるようないい話を披露する人がいれば、齢70を
超えた大幹部がおちゃめないたずら仕掛けてくる時もある。
 
「何もこれから生涯贔屓にしてくれと言うじゃありません。
今日ご来場された御客様と彼には“ご縁ができた”ということです。
この先どこかで彼の名前を偶然見かけた時に、あぁそういえばこいつの披露目に
居合わせたっけな。どれ、ちっとは上手くなったかな?
心の隅に名前を少しだけ刻んでもらえる。それで十分なのでございます。」
 
ご縁を大切にする。嗚呼、善い言葉だな。
真夜中に放送されている落語番組や、地域の小さな落語会でその若き真打の名前を
みかければ、きっと縁を結んだ日のことを思い出す。

2013年8月9日金曜日

立川こしらさんの視線

不思議な新真打・立川こしらさん。
気がつけば真打昇進も果たしていた立川流の異端児。
能天気でいい加減な人かと油断していると、フリートークの中で
驚くような鋭さ・怖さ・発想力をチラつかせてこちらを驚かせる。
今回はおすすめpodcastで、そんなこしらさんになんだか感動を
させられたおはなし。
 
新ニッポンの話芸podcast
 
広瀬和夫氏プロデュースの落語会「新ニッポンの話芸」にお客さんを
呼び込もう、という主旨で落語会メンバーのトークを配信しているポッドキャスト。
メンバーは立川こしら、三遊亭萬橘、鈴々舎馬風&広瀬和夫さん。
 
始まった頃から聴いているけれど、このポッドキャストが滅法面白い!
3人の落語家は、公式に書かれた
“古典落語を窮屈な様式美の世界に閉じ込めることなく
「現代に生きる大衆芸能」として提示”しようとしている若手、という説明が
ズバリとあらわしていると思う。
 
萬橘さんは古典の世界から逸脱しないギリギリまで手を入れるタイプ。
馬るこさんは新作も手がける大胆の改作タイプ。
こしらさんはトリッキーな改作。
落語マニアからは出てこない現代的な発想にびっくりさせられつつ意外に元の話に忠実。
 
3人が落語界のゴシップを出してご機嫌を伺いつつ(笑)、落語ファンが
是非聞いてみたい話題を色々取り上げてくれるのです。
 
 
◆気になる若手をピックアップ
 
自分達よりさらに若手で、最近注目して欲しい落語家を紹介する回。
言葉をにごしてあまり具体的な名前をあげない萬橘さん。
すでに若手の新作派のために「虎の穴」という落語会を立ち上げて
応援している馬るこさん。
 
こしらさんはいつものように他の人の話題にちゃちゃを入れつつ、立川流の
話題を求められたら、驚くほどスラスラとおすすめの弟弟子を挙げだす
しかもその人選が的確で、プロデューサーの広瀬さんが
「へ~!ちゃんと見ているんだねえ!」と驚きの声を上げるほど。
 
あんなに普段「俺は自分のことしか興味ないんで」というポーズをとっている
こしらさんが・・・。しかも、その注目の若手の中に残念ながら志らく一門が
入っていないという事実も分析(後かららく人さんの名前は出している)

以前2011年7月16日の日記で、真打前のこしらさんに落語家らしさが見えてきた気がする
という感想を書いたけれど。
きちんと立川流の弟弟子を見る目線が備わっているんだね・・・。
立川流一門会に出るようになったことも大きいのかな。
なんだか嬉しい驚きでした。
 
 
◆好きな落語って何?
 
一番好きな落語は何?という、単純だけれど落語家さんに是非聞いてみたい
話題だった回。
 
こしらさんは、タイトルわかんないけど宝くじ当たっちゃう人の話、みたいな説明を
していたので富久かと思ったら「水屋の富」でした。えっ、渋いぞ!
個人的な話ですが、私は水屋の富は苦手で。
以前にさん喬師匠で聞いた時、あまりに描写が巧くてリアルで。
水屋さんの苦悩が自分にのしかかるように苦しくなっちゃったんだよね・・・。
 
でも、こしらさんによるこの落語の解説に目が覚める思いをした!
以下、正確ではありませんが
 
「テーマを履き違えちゃう人のおかしさ?
大金が当たったんだから持ってどっか行けばいいのに、こいつは
それが出来ないんだよ。仕事辞めると周りに迷惑かかるからって。
 
現在で言えば3億円くらい当てた人でしょ?
3億あるなら、多少人に迷惑かけるくらいいいじゃん無視すれば。
それなのにこいつは「いや、後任が決まるまで私は仕事続けますんで」て
辞めないんだよ。
でもさ、こいつの仕事ってオフィスビルに朝早く来てトイレ清掃するような
大した仕事じゃないんだよ。
この小市民ぶりが大金が手に入ったという大雑把さに勝てないっていうか、俺はそこが超面白いんだよね~」
 
うわー、そういう視点で水屋の富を見るのか!
そう考えるとまるでこの噺がちょっと不条理なコメディに感じてきた。
こういう感性で落語を改作するから、こしらさんの落語は面白いんだなー。
 
先日は私の大好きなムーンライダーズの白井さん&武川さんと組んで
なんとフジロック出演を果たしてきたこしらさん。
昔から変わらないようで、でもどこか進化している予感を感じつつ。
読めないというか食えないというか・・・不思議だなあ。
定点観測したくなる落語家さんなのです。

2013年7月17日水曜日

末廣亭 7月中席

季節が変わると落語を聴きたくなる。 

7月の中席は喬太郎さんが鈴本で企画ものをやっているので、
そちらに 行こうかなと考えていたところ、友人から1度
末廣亭に入ってみたいという希望があったので行先を
上野から新宿へ変更。 

末廣亭の中席夜主任は林家たい平さん。 
彼女から「できれば怖くないのがいいなあ」というお願いがあった。 
この時期に落語を聞きにいくと、予告なく怪談話が
始まることがあるけれど たい平さんならば大丈夫だろう。 
なにしろ陽気で明るい芸の方だから。

 きく麿   北九州版金明竹 
ぺー    ギター漫談 
扇治    風呂敷 
勢朝    大使の杵
 仙三郎社中 太神楽 
たい平   青菜 

19時以降の割引で1400円。 
ほおずき市も近いから船徳かな、それともお得意のたがやかな?との 
予想ははずれ、トリのたい平さんは青菜。 
嗚呼これも季節ものだねえ。
押入れで汗だくになっているおかみさんを 
想像しながら、自分は空調の効いた入りもそこそこの寄席でのーんびり。 

仙三郎さんがお元気で土瓶を回してれると嬉しくなるし、一時期福岡に 
住んでいた友人はきく麿さんの金明竹改作にヒーヒー笑っていた。 

久しぶりに寄席の空気を吸った楽しい夏の夜。

2013年6月7日金曜日

立川談春 独演会

ひっさしぶりの談春さん独演会。
気がつけばこはるちゃんと春太くんが二つ目になっている。
どちらかというと弟子っ子達は志らく一門を追いかけていたけれど、
この2人も二つ目まで随分苦労が多かったのが見て取れたので
昇進おめでたい。談春一門はいま何人いるんだろう?
 
今回の開口一番は春太改め春吾さんの崇徳院。
話の後半では広い会場のお客さんからちゃんと笑いがおこって
客席を落語の空気に染めている。いい仕事っぷり。
 
談春さんの一席目。
まくらでは会場に来るために使った都電の乗客と、自分のキレやすい
性格をからめて三方一両損。
電車の話をからめるのがちょっと喬太郎さんっぽい。
電車と地域は繋がりが深いから地元のお客さんの興味を引くには
もってこいだよね。
 
落語はちょっとフワフワしていたような。
ちょこちょこ間違いがあってアドリブ台詞が目立ったかな。
あっ、五貫裁きと間違えたなんてこぼしていたけれど、私も久しぶりに
聞いたから
「朝に相手のうちに押しかけないな・・・あっ、五貫裁きじゃないや」
と混乱する。
 
二席目はお目当ての包丁。
うん、綺麗な噺をあまりオリジナリティ出さずに美しく語る
談春さんはいいなあ。
以前聞いたときはおあきさん&寅が美女美男に見えて、寅が
いい男に見えると内容が変わっちゃうなーと思ったんだけれど。
おあきさんは所帯じみているし寅もマヌケになってる。
それでもやっぱりブリのアラ顔には見えないけどね。
 
談春さんといえば文化人や業界人にファンが多く、独演会を
追いかける男性ファン(しかも中年~壮年くらいの)が会場に目立つ。
正直私は・・・少々苦手意識のある落語家さんだったりする。
 
落語に自分の思想を入れすぎていて、しかもそれを全て台詞で
説明するので、途中から談春講演会に来ているような気分になって
しまうのが理由の一つ。
あとは「一度相手にふっかけておいて、その直後に甘えや相手への
敬意を表して懐に入る」みたいなやりくちが、なんか、こう、あざといなー!と。
全てお客様のおかげです、と口では言いながら<客席を手玉に取っている俺>が
ちょっとはみだしてるよー!と。
 
ロビーで男性が連れの女性に
「なっ、談春かっこいいだろ?女なら惚れちゃうだろ?」
と自慢げに語っているのを見るとなんだか笑ってしまう。
彼女、微妙な顔で愛想笑いしてるよ。
男って単純でかわいらしい。女はより冷静に深く観察をする。
 
もちろんわかっていて騙されるのが好きなのさ、そこがいいんだよ
という男性もきっと多いし、そちらが大多数なのかもしれない。
騙しあいを楽しむ、客と遊女のような艶っぽい関係。
私は度量が狭いからそんな粋な遊びはできない。
落語ぐらい駆け引きせずに素直に楽しみたい。
 
・・・うーん、こう書くとまるで談春さんが嫌いなようだけど決して
そうじゃなくて。噺によっては好きなんだよー。
子猿七之助・鈴ヶ森のような講釈ネタは美しい。
百川はなんど聞いても笑っちゃうし、居残り佐平次のイノドーン!
からのラストの爽快さにはまいっちゃう。
 
悔しいけれどいい男。
包丁の兄ぃみたいなのかしら。

2012年1月12日木曜日

四派で深夜

1/8 四派で深夜 新宿末廣亭

お客さん22名。
開演前にひまだったので数えてしまった。ブームになる前の
深夜寄席がこんな感じだったんだろうなあ。
もっと入ってもいいよね。

通常の深夜寄席が500円と破格なので、倍額の1000円は
高く感じてしまうかもしれないけれどみんな思い出して!
二つ目4人で1000円は十分安いよ!

「狸鯉」立川幸之進

去年二つ目に昇進して松幸→幸之進と名前が変わりました。
みんなに急かされて早めに楽屋に入ったら、待ちかねていた芸協の
前座集団にお年玉をとられたそうです。「だまされた!」(笑)
狸シリーズの中でも鯉単独は珍しいなあ。
ほとんど聞かないのであらすじを忘れていました。
“包丁でなでられてまな板の上で震えている鯉”を想像すると
おかしい。


「干物箱」入船亭遊一

こちらもすごく久しぶりです遊一さん。
相変わらず立派なまゆ毛。あれ?話し方が前に聞いたときと
印象が違う。耳からスルスルっと抜けてしまうような・・・。
珍しい話らしいのですが、私はやたらと干物箱を聞く機会があります。
干物箱と六尺棒はシュッとした人が高座にかけるイメージ。
若旦那ものだから?
シュッとした人の宝庫、入船亭の若手な遊一さんにはよくお似合いです。

「だくだく」三遊亭橘也

円楽党のアゲアゲ代表 橘也さん。
幸之進さんを人身御供に捧げ、前座さんからのお年玉攻撃は
乗り切った模様です。
ご隠居さんにエッチな本まで書いてもらっていました(笑)


「仔猫」笑福亭羽光

上方落語だ〜お鍋さんが出てくるけど持参金じゃないし。
ああ〜何だっけ。腕喰いじゃなくて・・・仔猫?
お正月からずいぶん不気味な・・・話を・・・Zzzz。
すみません、さっき飲んだビールが悪いんです。

2012年1月3日火曜日

新春国立名人会

ここ数年、落語はじめは国立演芸場の正月興業です。
舞台には大きな鏡もちに角樽、玉飾り。
ふすまに辰マークがかわいらしい。

他の寄席は顔見世で1高座の時間が短いですが、国立はたっぷり15分。
円蔵師匠以降は落語が20分あり、正月モードの落語家さん達は長い
時間を持て余しているように見えます(笑)
お囃子はえりさんでしたよ~

寿獅子
彦いち   初天神
ペペ桜井  ギター漫談
歌司    漫談
伊藤夢葉  奇術
円蔵    反対俥
球児・好児 漫才
市馬    時そば
今丸    紙切り
小遊三   羽団扇

夢葉さんの時になんだかかわいらしい照明が!(クリスマスっぽい)
いつもの鞭さばきの前に「お正月にはかつて矢をかけずに弓だけ鳴らす
行事がありまして~」なんて季節ネタが入っています。

市馬さんは新春を言祝ぐ相撲甚句入り。
小遊三師匠は天狗裁きかと思いきや、いきなり天狗が家にやってきた…
ということは羽団扇でいいんですよね?
カラッと明るい高座で楽しい落語始めでした

2011年11月5日土曜日

志ら乃さん 真打決定の前後会

トライアルには行けませんでしたがファンとして前後の会は
押さえておきました(笑)

・不動院寄席
寝床     らく次
悋気の火の玉 志ら乃 
死神     こしら
トークバトル

お客さんもトライアルに向けて増える…かと思いきや
不動院寄席は通常運行でした。
やっぱりもう少しメリハリが欲しいなあと思うらく次さんの寝床。

志ら乃さんは明らかに顔色が悪い。
本人はトライアルが原因じゃないと言っていましたが、前二回の
真打昇進トライアルの時も同じような顔色してたよ。
(もっとクマが濃かったけれど)
自動改札でキセルを見ちゃったら通報するべきか否か、みたいな
ことを本気で高座で悩み始めてお客さんが引く、というか心配する。

逆に客席の空気読みならまかせろ!なこしらさんが、そんな志ら乃さんを
茶化して客席一安心。
落語の方は相変わらず、自分の見せたいシーンをこれでもかと細かく描き
重要とされているシーンも興味がなければさっくりカット。
一番印象に残っているのが「冒頭のうっかり自殺しそうになるシーン」だ
なんて、妙な死神だなあ(笑)

男子校の部室的トークバトルでは、緊張で明らかに口数が少なくなって
いる神経の細い 志ら乃さんを
「肩の力抜けよ~。当日楽しめばいいじゃん~」
と、こしらさんが終始あっけらかんと励ましていました。


・立川志ら乃独演会

さすがに今日は満席かと思ったけれどいつもと変わらない入り。
志ら乃さんに今一番必要なのは・・・人気?
お客さんにもう少し心を開いてマクラでも歩み寄ってくれれば
随分違うと思うんだけどなあ。

反対俥
悋気の独楽
うどん屋

贔屓のお客様に心から感謝する…という風情はほとんどなく(笑)
真打昇進報告をあっさりすませてマンションのグチを。
反対俥は最近見ていなかったと思ったら、そうかトラウマ的な話だったのか。
悋気の独楽は「ふーん」なおかみさんがかわいい。
うどん屋はどうも苦手な話で。寝ちゃうんだよね・・・。


昨日のこしら独演会には志ら乃さんとらく次さんが乱入したらしい。
それ不動院寄席じゃないか!(笑)仲がいいなあ。

真打昇進記念の落語会があれば必ず行きますよ。
不動院の3人は思い入れのある落語家さんですから♪
志ら乃さんは随分悩んでいる姿を見続けたし、こしらさんは
「面白いのに普通の落語会出ないから知られないよねえ」と地下アイドル
みたいな存在だったのに、まさかこんなにブレイクするとは。
わかんないものだよ、世の中は。

2011年9月2日金曜日

アンチSWAで三題噺

扇辰 麻のれん
昇太 マサコ
三題噺 白鳥、彦いち、喬太郎

アンチなんてついてるから
「SWAがなんぼのもんじゃーーい!!」
みたいなテンションの会かと思ったら。

SWAのように共作じゃない=アンチSWA

なのね。

遅れて到着すると三題噺のお題は「どじょう、カザフスタン、ハンマー投げ」
という、実に世相を反映している3つに。
正楽師匠ならばどじょうをハンマー投げのように振り回す男を切るのかしら?

見ているとビールで枝豆が食べたくなる「麻のれん」が聞けて嬉しい!
時期的に今年は最初で最後かも。

責任感のない高座はこんなに楽なのか!と、ゴロゴロ転がりながら
楽しそうなマサコの昇太さん。

そしてメインの三題噺。
白鳥さんは貧乏な男が変な料理屋に入っているし、
彦いちさんはムアンチャイみたいなカザフスタン人が活躍
そして喬太郎さんは人情話。
3者ともとても「らしい」噺を作っていました。

私はあまり見る機会がないので、どういった噺が三題噺で
イイ!とされるものかわからないのだけれど。
お題から積極的にストーリーを展開していくタイプと、自分の得意な
世界観にお題を落としこもうとするタイプがあるとすると、
今回は後者だったのだろうな、と。

全員が「優劣をつけるもんじゃない!」としつこい程注意していたので
どれが好みかとかは書かないでおこうかなw

2011年8月29日月曜日

深夜寄席

菊六 たがや
小権太 天狗裁き
朝也 片棒
風車 船徳

今は昭和何年だ?という風情でご通家の方にはご案内でしょうが、と語り
「三木のり平は桃屋です」と年代物のギャグを言う。そんな二つ目・菊六さん。
三三さん、丞さまなど若年寄りにも色々タイプがありますが、彼は
なんだかお坊さん系。
たがやは立ち回りの場面をもっとテンポよく語って欲しいな。

小権太さんは今まで意識したことがなかったのだけれど、今回はマクラが
とっても良かった。その流れで、あんなに苦手な天狗裁きがスルスルを
聴けたのだから驚き。

朝也さんの片棒はイケイケドンドンで楽しかったねえ!
テンポも口三味線もいい感じ♪大笑いしちゃったよ。
帰りの時間があるので風車さんは見られなくてごめんなさい

さて、明日はアンチSWAだ

2011年8月25日木曜日

志らく一門会特別編

こしら 青菜
志らら 宮戸川
らく朝 猫の災難
志ら乃 崇徳院

時間が空いちゃいましたが。
唯一取れた一門会特別編のチケットです。
早々にチケットが売れていたし、気に行った落語家に投票するという
方式なので、それぞれのファンが怖い雰囲気で集まっているかと思いきや。
会場はえらく和やかな雰囲気でした。
しかし投票される側は緊張感半端ない。それもそうですね・・・。

順位的には志ら乃さんがダブルスコアくらいで1位でしたが、
志らくさんも言っていた通り全編押しすぎなので、聞いていて
グッタリしてしまいます。
「ララ・フランス」のギャグが滑っているところを初めて見た(笑)

以前、広小路亭の一門会で最後に必ず志らくさんの講評が入りましたが
この会も同じスタイル。
一人ひとりへの駄目出しが溜息が出るほど的を射ているなところは
変わりません。
真打、ちゃんと出るかな~。心配だな~。

2011年8月24日水曜日

らくだ亭

最初の頃は大ネタ連発過ぎてちょっと引いてしまったらくだ亭も
気がつけば37回目。
渋い顔付けで、なかなかお目にかかれない噺や趣向を見せてくれる
素敵な落語会になっておりました。
今回の植木のお化けや、小満ん師匠の「金魚の芸者」とか
次回は九州吹き戻しが出るそうです。

鈴々舎馬るこ「親子酒」
春風亭一朝「植木のお化け」
五街道雲助「お初徳兵衛浮名桟橋」
古今亭志ん輔「船徳」

親子酒はおばあさんがカワイイ。
そして馬るこさんは、馬風師匠に似てきたような気がする。
全体的なシルエットも含めて(笑)

きゃーー一朝師匠が唄いまくりよーーー
お囃子はえりさんよーーー
見ている間、胸の中で「素敵・・・ああ、素敵・・・」と連呼して
おりましたとも。
芝居の場面が真骨頂ですが、吉原の唄もいいっ。
歌舞伎に詳しければもっと笑えるんだろうなあ。悔しいな。

お初徳兵衛を初めて聞きました。
ラストシーンのお初の口説きと徳さんの台詞にニヨニヨしながら悶える。
「女に恥をかかせないで」「情けをかけて」
うっはあ、これは堪りませんなあ~
「姐さん・・・」
雲助師匠がどんどん男前に見えてきてどうしましょう。
この場面を思い出して2日間幸せでした。ありがとうございます。

この噺、馬石さんもかけるんですって?!なんてこと!
そんなの聞いたら恋しちゃうに決まってるじゃない!
今年はもう無理だと思うので、来年狙って見てみたいです