2015年12月10日木曜日

ザ・ギース「正しいピクニックのやり方」

ピクニックの告白
尾関に誘われてピクニックにやってきた高佐。
今年を振り返り、誕生日プレゼントまで用意してくれる尾関の様子に疑問を感じて問い詰めると
「すまん!ずっと黙っていたけれど。高佐、お前は実の相方じゃないんだ」

10年前にピン芸人だった尾関さんが、シアターDの前に段ボールに入ってプルプル震えながら捨てられている高佐さんを見て、
可哀そうだからと拾ってついコンビ組んじゃった。
尾「お前はまだ物心ついていない頃だったから…」
高「俺もうその時25歳だよね?」
実の相方でも実の芸人でもなかった高佐さんは、正真正銘本物のマジシャン。
新聞紙を使ったマジックを華麗に成功させ、OP映像がスタート。

◆OP映像

一瞬夜空に散らばる星が映ってから、青色背景の今回のチラシ写真へ。
青空だと思っていたけれど、実は夜中のピクニックだったのかな。

神々の死闘~スリーエフ編~

一ヶ月近くバイトの面接に落ち続けた男(高佐)が、突然天より啓示を受ける。
全ての面接を司る神カンパニオン。彼はその加護を受けることになったらしい。
どんな事をしても必ず受かると聞き、ふざけた態度でコンビニ「スリーエフ」の面接に臨むも
本当に合格しそうとその時、店長(尾関)に面接破壊神ソバスタードが降臨。
スリーエフを舞台に、神々の戦いが今幕を開ける。

 何をやっても受かると言われた高佐さんが、パンダのようにゴロゴロしたり、でんぐりがえしをしながら部屋に入ってきたり、
セクシーポーズをとったりとやりたい放題で楽しい
(楽日はトシちゃんのモノマネのまま面接を受けていた)
このまま続くのかと思ったのに、まさか後半がバトル物になるとは。
「秘儀セクハラ面接!“女の人はどうせ結婚したらやめちゃうんでしょ?
君のその巨乳は評価したいけれどね!」
「男女雇用均等法バリアーー!!」
技の名前は毎回ちょこちょこ変わるが、店長のセクハラ台詞は基本巨乳がらみだ


小手指俳句の会
山登り途中で休憩中の老人たち。
俳句仲間である二人は何気ない会話を交わしつつ、胸の中では本音を句で詠みあっている。
ひょんなことから崖に生えているキノコを見つけ、足を踏み外して危機一髪の事態に…!

二人揃って老人役は珍しいような。
尾関さんの腰痛が豪快。
私は水筒にきなこ餅のインパクトにやられたよ。
好きな俳句は「エスパーだ 〜さんは こわいひと」
「こわいひと」がひらがななのが堪らなくいい。


それでも僕はやっていない
痴漢冤罪の弁護を依頼するためにやってきた男(高佐)
現れた弁護士(尾関)は頭の回転が速すぎるため、普通の速度で話されると内容が頭に入ってこないらしい。
当時の状況をなるべく難解に話すよう要求された男は、語り、歌い、そして前衛舞踏でわかりづらく表現をする。

 ギースらしい言葉遊びのコント。
公共の場所で相手に羞恥心を抱かせ不安にさせる行為をする者、
もしくはその行為
→世界で一番小さい国の名前の最初の字をとったやつ
→東京ラブストーリーの主人公のあだ名を業界人風に呼んだやつ
→キングオブコメディ高橋健一

 みんなパーケンさんで笑いすぎだよ!(笑)

Rouge-Noir
(高佐)が曰くありげな地下カジノへやってきた。

このカジノで遊ぶのはありきたりなゲームではない。ギャーグである。
ディーラー(尾関)のギャーグが受けると思えば赤、滑ると思えば黒にチップを置く。
さあ、貴方はどちらに幾らを賭ける?

ギース単独恒例の滑る1発ギャグコーナー。
高佐さんが全てのチップを黒に賭け続ける演出だったが、楽日は途中で赤に賭けた!
尾「それはそれで緊張するな・・・」
このギャグが受けて大喜びする尾関さん。
他の回では二人とも基本ギャグは滑っていて、そのうちお互いに
慰めあいだすのが面白い。


納期、それは命より尊く
取引先からデザイン案を白紙に戻すよう指示が来た男(高佐)が頭を抱える。
納期はギリギリ。時間がない。
やってきたデザイナー(尾関)と打合せをすぐに始めるも、何やら様子がおかしい。
血のにじんだボロボロの服、土気色の顔、奇声を発しながら…襲いかかってくる?!
なんとデザイナーはゾンビになっていたのだ。
襲われてゾンビ化した男とデザイナーゾンビは、オフィス徘徊しながら呟く。
納期・・・納期・・・。

 
幕間は映像は使わずにブルーライトの中で生着替え。
最近のライブでは恒例になりました。
着替えた後にお互いにチェックしたり、着替えを手伝ってあげる様子は仲が良さそうで、見ていてホッコリとする。
このコントの前は舞台上には高佐さん一人が残り、妙にスタイリッシュにジャケットを羽織り、セクシーにシャツを着てウォーキング。
なぜ時間を稼いでいるんだろうと思っていたら、尾関さんのゾンビメイクのためだった。
初日は噛まれてその場に倒れていた高佐さんが、途中からはセットの陰に隠れるように倒れてソンビメイクをする仕様に。

ここは自由度が高くて楽しかったな~。
階段を降りるパントマイムを見て「ふ~し~ぎ~」と言う尾関ゾンビが可愛い。
尾関ゾンビはすいているのに相席のヨネスケを彷彿とさせる。
楽日はやりたい放題で、先ほど滑ったお互いのギャグをイジったり、2人で突然倒れた後「幽体離脱」をやったり。
客席ギリギリまで尾関ゾンビがやってきて、今にも襲いかかりそうな様子に客席も盛り上がる。
観客にどの程度絡むかを悩んでいたらしく、お客さんからもっと積極的でいいですよ、とアンケートを貰った尾関さんが「客席がそんな痴女ばかりだとは!」。
いや、そういうことじゃないです(笑)

大いに笑いつつも、死んでまで納期を気にする社畜ソンビ達はどこか物悲しい。
交通事故にあった人がパニックを起こしながらとにかく会社に行こうとして、周りが必死に病院へ行くように説得したというのもよくきく話で。
無意識下にもあらわれる「何をおいても仕事をしなければ」という謎の使命感。


キングオブ鬼ヶ島2015
桃太郎が鬼を倒してから1年。
今年も鬼ヶ島での鬼討伐開催が発表され、そのお伴の座を争う総選挙が行われる。
4000匹を超えるエントリー数の中、猿(尾関)と犬(高佐)は2年連続2回目の進出なるか。

幕間着替えで全身タイツ姿になる2人。
この設定なので、もちろん元ネタはキングオブコントなのだ。
初日で犬の名前が呼ばれた時に、尾関さんが高佐さんに抱きつき「おっ、セルフパロディ!」と思ったのに、次に見た時にはなくなっちゃった。

象やライオンが選ばれて「今年は固いなー。置きに行ってるよな」
聞いたこともない動物の名前に「新人?どこの事務所?」
ゴリラが呼ばれて猿が「終わったーオレキャラ被ってるー」
などなど。言葉とキャラの置き換えが絶妙。
そして、最後には彼らが呼ばれて現実と虚構がクロスする。

多重人格多重債務
借金の取り立て(高佐)と返済を迫られる男(尾関)。
今月分の返済金を受け取ると、再び同じ部屋のチャイムを押しだす。
部屋から出てきた男は外見は全く同じだが、名前も性格も変わっている。
どうやら彼は多重人格者であり、それぞれの人格が借金をしている多重債務者でもあるらしい。

人格は違うのに身体は一つだから、お金をめぐって大混乱が起こる。
部屋に隠したお金を探しだして借金返済に充てるけれど、結局盗ったのも盗られたのも本人だから
お金がグルグル回るだけ。
最終的に全員の借金を一本化することで、人格達も一つにまとまりめでたしめでたし。
(統合される人格の中に五郎丸選手、永野さん、面接神が!)
チンピラ風でちょっとお人よしな高佐さんのキャラクターが珍しいかな。
なんと言っても尾関さんの多彩な演じ分けを堪能できるのが楽しい。


二人でオーロラを
フィンランドに二人でオーロラを見に来たギース(尾関、高佐)。
しかしオーロラがなかなか現れないまま、旅行最終日になってしまった。
尾関がトイレに行くとついに空にオーロラが出現するが、戻るとすぐに消えてしまう。
尾関が消える、オーロラ現れる。尾関が現れる、オーロラ消える。
どうやら法則が見えてきた。

ドリフのようにベタなこのコント、実は設定がまるっと変更されている。
初日に見た時は2人は全く別の名前の人物だったはず。
それが、2度目に見た時にはギース本人になっていた。
最初のコントでプレゼントしたニット帽を高佐さんが被っているし、ギースのイベントには雨がつきものだから雨男の会話も自然なので、変えて大正解だと思う。

前の設定が残っているため、尾関さんのキャラが少しだけ不自然にガラが悪く、それが「これはギースだけれど100%本人ではない」
というニュアンスをうまく観客に伝えている。
本来は独立した2つのコントだけれど、実の相方かどうかで言い争いをしていた二人が、仲直りしてフィンランド旅行をしているように見えて微笑ましい。
それと、ニット帽を深めに被った高佐さんのお顔立ちが少年のように愛らしい。
最後が思いっきりくだらないのもいい。

 
「キングオブコントで落ち込んだりもしたけれど、僕達は元気です」
最初のコントを通じて、そう言ってもらえたような気がした。
そして「解散しないから大丈夫だよ」とも。
あまり心配しているつもりはなかったのに、このコントを見終わってフッと心が軽くなった自分に驚く。
思っていたよりキングオブコントの結果にまつわるあれこれは、心にこびりついていたらしい。
お互いを思いやる台詞も多かった。
その気持ちをトークではなく、コントに乗せて客席に伝えてくれる
ギースが優しく頼もしい。

今回は会場に足を運んだ観客を心ゆくまで楽しませてくれる臨場感に溢れたライブで、終演後に「面白かったー!」という声が沢山あがっていた。
「シティボーイズさんのように、ライブで全国をまわれるようになりたいね」とカーテンコールで話した2人の願いも
早々に叶いますように。
賞レースで優勝して一気に跳ねるという結果では決してなかったけれど、ライブという一番大事な足場をしっかり固めながら「来年も頑張ろう!」と誓いあう2人の後ろには、明るい未来が見える。

2015年11月28日土曜日

スラッシュパイル「将棋の王将」


出演者;スパローズ大和、ザブングル加藤、ザ・ギース高佐&尾関、
ドドん石田、なんぶ桜澤山、ゴールデンエイジヤマト
田口降祐(新日本プロレス)、中村太地(棋士)

スラッシュパイルの将棋イベント第二回。
レギュラー出演者は、普段からLINEの将棋アプリでグループを作っているメンバーらしい。
客層は見たところ半分は将棋ファンで、残りの半分をお笑いファンとプロレスファンで分け合う感じだろうか。
MCのゴールデンエイジヤマトさんは、今回の出演者の中で唯一の将棋素人で前知識はほぼゼロ。
本当にまっさらに知らないので、進行は多少わたわたするけれど、将棋のルールを知らない観客の気持ちをうまく代弁してくれるのでありがたい。
自分は野球と漫才しかしてこなかったので!と、とりあえずなんでも野球に例えてみる(笑)

オープニングではそれぞれ将棋アプリの段位を交えて自己紹介をする。
大和さん、加藤さん、尾関さんが二段。
高佐さんはそれより下だが、LINEグループ内の対戦で尾関さんに負けて以来、あまり現れなくなってしまったらしい。
田口選手は六段。

今回解説をしてくれるのはプロ棋士中村太地氏。
27歳!イケメン!段位はプロ棋士としての六段!
ヤマトさんが皆さんの段位と中村さんの段位はどう違うんですか?と尋ねると、全員頭がもげるほど横にブンブン振りながら
尾「全然違う!俺たちは地下将棋!地獄の将棋!」
加「まあ、俺らはリフティングが何回できるか競っているようなもんだから。
中村さんはプロのサッカー選手」

大和さんは挨拶代わりにとりあえず年収を聞く。
中「羽生さんクラスになると数億でしょうね。
僕のですか?皆さんの年収も教えてくれたらいいですよ(笑)」

本日の対戦カードを発表。
ここでなぜか負けた奴は相手の靴を舐めるという屈辱的なルールが追加となる。

<第一試合>
ザ・ギースコンビ対決

高佐さんと尾関さんによる相方同士の勝負。
大和さん曰く、将棋は負けると頬が痙攣するほど悔しいものだから、コンビ同士でなんて絶対にやっちゃいけない。
実際、LINEグループにもコンビで参加しているのはギースのみらしい。

尾関さんは小学生時代に将棋クラブに入っていた。
高佐さんは父親が将棋が趣味で、かなり上手い人だったので習っていた。
LINEグループ内では尾関さんの方が勝ち星は多い。
しかし最近は高佐さんは現れないので、現在どれくらい腕が上がっているのかわからない。
今日は単独ライブの稽古をしていたので、試しにやってみたら高佐さんが勝った。

第一局がスタート。
尾関さんが絶対負けたくない!という気持ちが強く、カメラの存在を忘れてしばしば映り込んでしまう。
かなり守りの強い指し方をしている、らしい。

実力は拮抗しているようで、中盤まではどちらが優勢ということもなく進む。
対局中は周囲に座る出演者達がトークを交わす。
中村六段が話の中で出した羽生名人の名言「運命は勇者に微笑む」に触発されて高佐さんが仕掛けた!
尾関さんも指し返し、2人の間で激しい攻防が繰り広げられ、会場内のテンションも一気にあがる。

尾関さんがかなり良い駒の動かし方をして、中村六段に五千円拾ったくらい価値があると褒められる。
大「尾関にとっての五千円は実質一万円ですからね!」

終盤は尾関さんが優勢。
会場からも「辛い・・」という声が漏れる。
中「ここまで辛いと、今後のコンビ間の関係に影響が出ちゃいませんかねー」
辛いの意味を調べたら
「終盤で指し手が着実かつ非常に厳しいこと。茶化して『友達をなくす手』ともいう」
なるほど。

そのまま尾関さんの勝利。
「よかったー負けたらどうしようかと思ってえ」と大和さんに嬉しさのあまり抱きつこうとして、本気で嫌がられる。
尾「高佐のお父さん将棋キチ○イみたいな人だから・・」
高「人のお父さんをさりげなくディスるなよ」

終了後、高佐さんが感想戦はしないんですか、と尋ねながら駒を順番通り戻していく!?
棋譜を覚えているんですね。
尾「ここが高佐の凄いところなんです!」
大「勝って心に余裕がうまれたから、そんな台詞が言えるんだな」

高佐さんは加藤さんから「決まったことやから!これはもう法律やねん!」と、尾関さんの靴舐めを
強要されるも、高佐さんはなんとなくごまかしてうやむやにする。

<第二試合>
弟子対決 ドドん石田vs.なんぶ桜澤山

スパローズ大和さんの後輩石田さんと、ザブングル加藤さんの後輩澤山さん。
先輩に無理やり将棋を始めるよう命令された2人、なんと将棋歴10日同士のビギナー対決だ。

澤山さんは東大法学部出身。
エリートヤンキーならぬインテリヤンキーな頭脳明晰さが買われた。
対する石田さんは「お坊さんはなんとなく将棋が強そうだから」という、完全なイメージ先行による選出である。
お坊さんは将棋やらないの?と聞かれると
石「和尚様の部屋に将棋盤はあったような気がしますけど。
こちらから勝負をお願いして勝っちゃったら、もう終わりですから・・」
お寺も縦社会なのだ。

将棋盤を挟んだ2人、澤山さんは脳内で学んだ内容を復習しているのか盤上を見つめる。
石田さんは合掌しながら小声でお経を唱えている。
精神集中、もしくは仏様頼み。
「正座は得意なので、長期戦に持ち込めば有利かもしれません」

第2局がスタート。
10日目同士なんて勝負になるのだろうか?という客席の予想に反して、手つきは
不慣れでもちゃんと駒を動かしていく。
中村六段も、普通ならば駒の動き方のルールを覚えるのが精一杯だと
思いますよと感心する。
きちんと囲えていますしね、との言葉に客席の将棋ファンも温かい眼差しで頷く。

対戦は途中まではうまくいっていたものの、石田さんがだんだんパニックに。
一度置いた駒を動かしてしまう(待ったをする)、焦って時計を押さない、
あげくに間違って自分の駒を取ってしまう。
中「自分の駒を取れたら羽生さんにも勝てますね(笑)」
高「家から持ってきた飛車とか使っちゃ駄目だよ(笑)」

この勝負は澤山さんの勝ち。
やはり東大法学部の頭脳は強かった。
「将棋ができない坊主ってなんか胡散臭いよね」と言われる石田さんである。
弟子が負けたら罰ゲームを受けるのは師匠だ!ということで、大和さんが澤山さんの靴を舐めることに。
跪くわけじゃなく、手渡された靴をベロリ。


<第三試合>
田口選手vs会場のお客さん

本日のサプライズマッチ。
対戦したい人はいますか?と募ると、女性の多い客席の中にいた男性客が勢い良く手を挙げる。
将棋もお笑いも好きで、腕前は将棋会館で初段だという。
強い田口選手の胸をかりて、お遊び的な対局をするのかと思っていた会場の空気が、中村六段の
「将棋会館で初段というと、実際は2段3段くらいの実力があるかも・・」
という言葉にピリッとなる。

素人目に見ても、駒を並べるところから上手いことがよくわかる。
無駄な手つきがなく、駒を動かしてもグチャっとならない。
盤上が整然としている。
「前が酷かったから、より凄さが際立ちますね」

上段者同士の対局はやはり進め方が違うらしく、共演者や客席の将棋ファンから
唸り声やため息が漏れる。
勝敗は田口選手の勝利。しかしお客さんも強かった!

<第四試合>
師匠対決 スパローズ大和vsザブングル加藤 

LINEグループではリーダー格の大和さんと加藤さん。
実際に将棋アプリで毎日対戦している。
尾「加藤さんが誰か対戦しませんか?と呼びかけると、必ず大和さんが
やりましょう!と答えて二人で対戦しているんですよ」
まるで、ご近所に同じくらいの腕の将棋仲間を見つけて喜び、
毎日将棋を指している隠居老人友達のよう。
対戦成績は140勝148敗(?)くらいの僅差で、勝ったり負けたりの
互角の実力。

今までは将棋を指す二人は無言で、周りの芸人が実況をしていたが
この対戦だけは大和さんが喋る(笑)
自分の順番が終わると、真剣な顔をしている加藤さんをイジり出す。

加「まいったな~」
大「えっ、いま『参りました』って言った?」
加「言ってねーよ!」

そんなことをしているので、しょっちゅう時計を押し忘れて周りの芸人から
「大和さん、時計!」と注意されてしまう。
慣れている二人だけあって、初盤は手慣れた駒の置き方。
もちろん相手もそれはわかっていて、そのツーカーさが微笑ましい。

加藤さんがかなり長考で時間を使ってしまい、終盤は大和さんのペースに。
そのまま大和さんの勝利。
あまりのショックに、伝家の宝刀“悔しいです!”を忘れて
「あー、悔しいなぁ・・・」と呟いてしまう加藤さん。
そして、師匠が負けても弟子の靴を舐めるルールが適応されるらしい。

大「そいつ負けたからタメグチでいいぞ」
石「おい、ほら舐めろよ」
自分の雪駄をぞんざいに渡す石田さん。
加藤さん、ものすごい顔でそれに齧りつく(笑)


<第五試合>
中村太地六段vs田口選手 駒落ち戦

本日の最終対局。
駒落ちとは実力に差がある相手と戦う時に、ハンデをつけるため上手い方の使う駒を減らすこと。
ここで中村六段から提案が出る。
「最初は一枚落ちで時間制限なしでやるつもりだったんですが、10分間ならば二枚落ちでどうでしょう。
そのかわり、本気でいきます!」

ということで、中村六段は飛車と角を使用せずに戦うことに。
この本気モードの中村六段がかっこいい。
全神経を集中して盤面見つめる眼差しの鋭いこと。
もちろん将棋ファンである出演者も、ワクワクしながら2人を見つめる。
尾「見てー背中がこんなに細い」
加「田口さん、プロレスなら簡単に殺せますね」

飛車と角の駒がないので、普通は王将を守るように配置するはずが
王将も戦力として上がってくる。
これを見て、基本的に野球に例えて質問するヤマトさんが

「ピッチャーで4番も打つ、みたいな感じですか?」
「いや、どっちかというと監督が4番も兼ねる。代打オレ!みたいな」
「谷繁!谷繁だ!」

中村六段が1手指す度に会場中から、
「ええっ・・・」
という悲鳴があがる。
その駒の置き方にどういう意味があるのか読めなすぎて怖いらしい。
こんなハンデがあっても中村六段の堂々たる勝利だった。
感想を聞かれ「1枚落ちの練習をしていたので」とポツリこぼした田口選手と、それを聞いてハッとして申し訳なさそうな田口六段。
この対決ではさすがに靴舐め罰ゲームはなかった(笑)

エンディングでも、まるで部活仲間のようにキャッキャとして仲が良さそうだった皆さんだった。
仲良きことは美しき哉。

2015年10月11日日曜日

秋のガチョウさん

いよいよ今夜はキングオブコントの決勝。
そわそわするなあと思いつつ、何ができるわけでもないので、9月以降に見たギース関連のライブ感想を簡単に書いてみようかなと。

<沈黙>
KOC決勝発表後の大喜利ライブ「沈黙」へ。
こんなに長く続いているユニットのメンバーなのだから、尾関さんは優勝したら沈黙のために何かするべき!と公約を求められる。
お客さんにシャンパンをごちそうする
→一口ずつなら・・など渋る渋る。

大口を叩かないだけ、具体的に優勝の姿が見えているということで(笑)
尾関さん持ちで沈黙メンバー全員で温泉旅行に行くという話になった時、川元さんが眼力で「ツレテケホントウニツレテケ」と尾関さんに訴えていたので、是非実行してあげて下さい。
佐藤さんが後日書いていた「ギースが優勝したら、沈黙メンバーからチャンピオンが2人になります」というツイートにぐっとくる。

<野田単独ファンミーティング>
野田単独に行っていないのにファンミに参加してみました。
いやー具体的に思い出そうとしたのに、びっくりする程詳細を覚えていない。
ただただ野田さんで笑っていたような。
野田さんのピンネタ「東京無線の人」がクセになるくらい面白かったことと、北の国からの1シーンをただそのまま演じただけのネタは脳内に残っていた。
ダンスあり(東京無線)、ファン必見の映像作品あり(のだまれ)、さらに野田の心を射止めるための捧げ物コーナーあり(ご飯のお供)。
たぶん韓流スターのファンミとほぼ々内容だったはず。

<転脳児杯決勝>
今回から優勝賞金が3万円から5万円に大幅アップした大喜利ライブ。
3万円でもソワソワしていた芸人さん達が、未知の金額に明らかに挙動不審になる。
ポイズン吉田さんは色白を通り越して顔面蒼白、グランジ五明さんは通っている水墨画教室のお月謝のためにどうしても必要なのだと力説する。
KOC決勝にはずみをつけたい高佐さんは、レッドブルを飲み始める。
優勝はキンコメ高橋さん。2連覇。
「2週間暮らせる金額だ」というコメントが生々しい。

<バ吾Aねーしょん>
子供たちに届けたい歌を歌うために集まったユーモアおじさん達。
ところが、なんということだろう。A先生の腰骨が突然全部折れてしまった!
これでは子供たちへ歌を届けることができない。
チケット代を払い戻し、ライブを中止にするしかないのか?
いや、今こそ数々の助っ人ミュージシャン達と力を合わせて、大久保病院にいるA先生のためにこのライブを成功させよう!

そんなナイスユーモア茶番なカラオケライブは、噂通り面白かった〜。
コンセプトがぐずぐずの野田サタデーマーキュリー(笑)
キサラの方ですか?と言われるほど歌の完成度が高いR藤本さんに惚れる。
ヤマザキマサワルシ超かっこいい。
話題の宇都宮高佐お兄さんは、まぶしい笑顔と子ども番組のテンションでTMNのウツダンスを披露する、どうかしているお兄さんだ。
お兄さんも凄いが、いつの間にか映像の方に目が吸い寄せられてしまうのだから、あの頃のウツの吸引力はとんでもない。
あと、哲っちゃんの手元映像が映るとEOSの3文字を探してしまう。
私もTMN世代なのだから。

<ペイジワン>
KOCファイナリストであるギースと巨匠をゲストに呼んだらチケットが早々に完売。
お客さんが藤井さんに「このお笑いドスケベが!」と罵られる(笑)
そういえば私、ギースのネタを見られるライブに全然足を運んでいなかった。
この日は「かあさんの歌」でした。
さすがにこのネタはKOC2本目ではないと思うけれど。
せっかく二本目を準備しても、決勝1回戦を勝ち抜かないとテレビで披露することはできないのだから厳しい。
ペイジワンはゲストの出番がたっぷりあるのが嬉しいですね。
天然(高佐)と失礼(尾関)のコンビことギースがTAIGAさんと組んでいい味出してました。

<ユーモア軍団オーディション>
ユーモア軍団メンバーか否か。
グレーゾーンにいたキングオブコメディ高橋さんのために、ついにオーディションが開かれるらしい。
きっと高橋さんが数々の試練を乗り越えるライブだろうと期待していたら、予想に反してユーモア軍団とチームユニークが高橋さんを奪い合うというものだった。

いつもロフト系のライブハウスで見ているユーモアゲームを、広い北沢タウンホールの舞台で見るのが新鮮だった。
このライブで楽しかったのは、何と言っても南キャン山ちゃんの名MC。
当意即妙とはこのことか。
皆のボケや言動を拾って拾って拾いまくる!
とにかく明るい安村のリズムで”最近おかしい高佐”の話題になった時、「安心して下さい。世に出ませんよ」と言った後で「いや、高佐君は明日(KOCで)世に出るね」と直した山ちゃんの優しさ、プライスレス。

ライブ中も折に触れて
「明日頑張れー」
「この大事な時期に何やってんだー」
とギースに声をかけるのが優しい。
たぶん本人たちも、仲間も、ファンもみんなそわそわしている。
頑張ってね、応援してますよ。
そんな一言をかけたくてしょうがない。

みんながそれぞれのやり方で応援する。
本人に声をかけるもよし。
手紙を書いて届けるもよし。
ブログに応援コメントを書くことも、ツイッターで呟くこともできる。
私はせっかくブログを持っているので、ここから応援を送ろうと久しぶりの更新をしてみる。

頑張ってくださいね。

2015年9月10日木曜日

知的生命体、芸人になる

これは私、知的生命体のストーリーです。
宇宙より長く生きた概念である私が、芸人(にんげん)になった話。
相方と出会った話。
その相方と、永遠のお別れをすることになった話。

2015年9月3日木曜日

キングオブコント2015

THE GEESEがキングオブコント決勝進出!
おめでとう!おめでとうございます!
去年はラブレターズで、今年はギースですよ。
ASH&Dファンとしてもとても嬉しい。

ギース・ラブレターズの二組の好調は、浅草のニュー喜劇人に端を発していたと思う。
浅草の限定40名という小さな小屋で、休演日もなく30日間行われたあの過酷な興行。

THE GEESEとラブレターズ、浅草で30日間日替わり興行(お笑いナタリー)
http://natalie.mu/owarai/news/112332

1ヶ月の公演中にKOCを意識したネタを集中的に作り、それを磨きに磨いていたラブレターズは去年すぐに結果を出した。
一方ギースは賞レース向けではないが、色々なパターンのコントを作って観客を楽しませていた。
客席を掴む事でコントや演技の幅も広がり、一年をかけてゆっくり登り調子のまま今年に繋がった。

高佐さんがまだツイッターをやっている頃、その日に見たコントがナンセンスでありながら馬鹿馬鹿しくてとても楽しく、私としては珍しくご本人に「シティボーイズの風を感じました!」と興奮気味にコメントを送ったことがあった。
すると、素敵な返信をいただいた。
「まだまだこれから形を変えて進んでいきます。振り落とされないようについてきて下さい」

その後、言葉通りギースには良い風が吹き続け、その風を追い風にしてゆっくりと着実に上昇し続けてきた。
願わくば飛翔の軌跡の先には栄光があらんことを。

私も振り落とされないようについていかなくては。

2015年8月22日土曜日

シティボーイズファイナルpart1「燃えるゴミ」

そのタイトルにファンの間で激震が走った。
とうとうXデーがやって来たのだ。
いつか来ることはわかっていたし、彼らの年齢を考えればそれは遠いことではないだろうことも理解していたのに、実際に文字になって知らされるとショックが大きい。

ファイナル・・・ファイナルpart1・・・ん?パート1?

part1ということは、ファイナルpart2もあるかもしれないってこと?
思わずグルグルと考える。
その後、この舞台に関する三人のトークや演出家を交えた座談会などの内容を読むと
「ファイナルにすると最後という事実ばかりが大きく取り上げられて、その話題が舞台の内容を上回ってしまう。だからpart1をつけてお茶を濁すのだ」
ということらしい。

しかも、それを話しているのは、シティボーイズライブの要であるきたろうさんなのだ。
他の記事でも斉木さんや大竹さんはどっちつかずの様子だったけれど、きたろうさんの言葉には「これで最後」という思いを感じた。
だから、未来の事はわからないけれど、今年の舞台はやはり最後のライブなのだろう。

舞台はゴミ捨て場の監視をしている老人3人。
この老人たちのとりとめのない会話を中心にストーリーが進む。
それぞれの独立したコントが何本も続くスタイルが多いシティボーイズライブの中では、なかなか珍しい構成だ。
老人たちの会話パートの間に、かなり色の違うコントが数本差し込まれる。

・城に潜入しようとする忍者(きたろう、大竹)と阻止する殿(斉木)。
結局斉木しげる歌謡ショー。
・警備員(きたろう)と絵の中から抜け出たモナリザ(斉木)の恋。
でも結局、暴走したモナリザ斉木の怪獣ショー

 書き出してわかったけれど、どちらも斉木さんのためのコントじゃないか(笑)
しげる超楽しそうだったよ。
大竹さんがラジオで「斉木がモナリザばかり稽古したがるから困る」と、ぼやいていた気持ちもよくわかる。
他のコントは、本筋の老人たちの話と繋がる過去シーン。
カチューシャつけてエプロン姿のきたろうさんは妙に可愛らしいく、絶対狙ってやっているのだからずるい。
そしておむつ姿でハイハイする巨体の斉木さんには、言葉にできない狂気を感じる。

大田(大竹)と木田(きたろう)は長年の知り合いだが、斉田(斉木)が二人と知り合ったのは数年前。
老人と言える年齢の3人が、子供のように繰り広げる小さな喧嘩がなんともおかしい。
舞台終盤の泥団子にまつわる喧嘩がクライマックスだ。
自分が長年かけて磨いてきた泥団子は、何よりも固いと自慢する木田。
木田に小さな裏切りをされた大田は、じゃあその泥団子にボーリングの球を落としてみようじゃないかとけしかける。
そんな事をしても誰も幸せにならないから、と止めようとする斉田。
歳を重ねた男達には意地もある、出した言葉を引っ込めることもできず、かくして泥団子は舞台上でグシャリと潰れることとなる。

ショックを受けて立ち去る木田。
「だって、あいつがやってみろって言うから」と、泣きそうな声で言い訳をする大田。
「あんな泥団子がボーリングの球より固いわけがないだろ!」と一喝する斉田。

パンフレットの対談を読むとわかる通り、この3人の登場人物はシティボーイズ3人本人の性格を色濃く反映している。
演出・脚本の前田司郎さんは、打合せで喋っている3人をじっと観察してこの脚本を仕上げてきたのだという。
(雑誌「悲劇喜劇」の鼎談によると、自分自身を舞台上で演じるには自分を再構築する必要があり、御三方はずいぶんと悩みながら演じていたようだ。)

私もストーリーの中の3人にシティボーイズを大いに重ねながら見ていたので、泥団子のシーンは胸が詰まって思わず涙しそうになってしまった。
そして仲直りの抱擁シーンでは、思わず心の中で「前田さんありがとう!」と絶叫(笑)
だって、脚本に書かれていなければ、こんな姿を見る機会なんてないからね。
見ている観客より本人達がずっと恥ずかしかったはずだけれど、こんな熱い姿もいいじゃないか。
最後なのだし、ね。

ラバーガールが大竹さん不在のゴールデンラジオで、シティボーイズライブすっごく面白かった!という話をしていた。
自分たちのような若い世代の芸人から観ても、とても新しく事をしている。
今の歳でそれに挑戦しているのがすごく格好いい、と。

あのように普通の会話のやりとりが面白いというシーンが長く続くコントは、実は演じるのが結構難しいらしい。
まず、台詞が覚えにくい。
話に展開があればそこをきっかけに台詞を記憶することができるけれど、同じようなテンションが続くと厳しい。
そして感情も作りにくい。
起伏の少ない場面で笑いを生むのは難しいのに、3人は面白い。

「かなわないなぁと思っちゃった」と飛永さん。
昔から憧れているけれど、ある時期からどこかで憧れていては勝てない、追いつかなきゃいけないと思うようにしていた。
「でも今年のライブを見たら、あっまだ追いつけないな・・という感じになっちゃいました」
大水さんは単純にあの3人が揃って立っている姿が格好いい、ちょっと狡いくらいだなぁと。
3人バラバラなタイプの違うかっこよさ。
「だから、ああなりたいな〜と思いながらずーっと観ていました」

そんな芸人から見た裏話を楽しく聞きつつ、どこか心が沈んだまま。
ファイナルにpart1とつける作戦は功を奏して、公演はあまり大騒ぎされることもなくフンワリと終わりを迎えた。
どうせまだ続くだろうと考え、チケットを取らなかった人も多いかもしれない。
だから、心から終わって欲しくないとは思いつつ、もしきちんと「ファイナル公演」と掲げていれば、もっとシティボーイズの功績に注目が集まったのではないだろうかと考えてしまう。
最後という言葉をブースターにして、今まで沢山のクリエイターに影響を与えてきたシティボーイズに相応しい評価、目に見える評価が出てくるのではないかと、そんな期待をしていたから。

でもまあ、そんな重い気持ちもWOWOWのシティボーイズ一挙放送のニュースを聞いて吹き飛んだけどね!
やってくれたねWOWOW!ありがとうWOWOW

初めて観たのがWOWOWの特集なので、私にとってのシティボーイズライブは「鍵のないトイレ」から。
「鍵のないトイレ」は今から23年前の1992年、シティボーイズは当時すでに42,43歳なのだ。
4243歳というと、今のラーメンズと同じくらいで東京03よりは上(2015年現在)。
自分にとっても「えっ、私まだあの頃のシティボーイズに年齢追いついていなかったのか!」とビックリしてしまう。

40代~50代にかけて布団祭りで布団を振り回し、長い廊下を走り、日比谷野音でライブを行い、人気も評価も上がっていった。

これはなかなか夢のある話ではなかろうか。