溜口さんの初ソロライブということでチケットは完売御礼。
2017年10月12日木曜日
2017年6月7日水曜日
すいているのに相席5
「今」
東進ハイスクールで講義中の林先生(尾関)の元にタイムマシーンに乗って未来から自分(高佐)がやってきた。
タイムスリップ。とは言っても、未来が変わってしまうことは避けたいので、
数分後の未来からやってきたらしい。
「僕が来たのは?」「未来でしょ!」
珍しく黒髪の高佐さん。
同一人物という設定なので、尾関さんに寄せたのかな。細かいSF設定があるということで、やはり脚本担当は上田さんだった。
「同窓会~未来へ~」
小学校の同窓会で集まった五人の男女。ヒロッチ(佐藤)、ノッポ(尾関)、ハカセ(高佐)、ぷーやん(野田)、チコ(本間)。
彼らは教育実習にやってきたあいる先生(山脇)の思い出を語り合う。
元気でかわいい人気者だった彼女は、みんなから親しみを込めて”アヒルちゃん”と呼ばれていた。
ところが、この日に現れたアヒルちゃん(バ吾A)は、当時とは似ても
似つかない姿になっていた。
果たして彼女はアヒルちゃん本人なのだろうか?
相席反省会のAさんによると、アヒルちゃんの着ているB&Bシャツから
生まれたコントらしい。
最後に出てきた骨格標本は、以前どこまでも転がるごきげんようサイコロのコントで出てきたものだった。
確かその時の相席でも「あれは高かったから、今度別のコントに使わなくちゃ」と
せきしろさんが言っていた気がする。
意外と物ありきでコントは作られるのかもしれない。
「離婚届」
黄昏時のマンションの1室で、疲れた顔をした女(山脇)が荷物をまとめて出て行こうとしたところに男(尾関)と鉢合わせ、とげとげしい会話を交わす。
どうやら彼らは離婚を決意した夫婦らしい。
部屋に置いておいたはずの離婚届が見つからない。
その理由は・・・山羊。
山羊に離婚届を食べられてしまったなら仕方が無い。
「なあ、俺達もう一度やり直せないか?」
尾関&山脇コンビだし、この夫婦は「恵方巻き」の夫婦なのだろう。
ベランダで恵方に向かって恵方巻きを食べていたら、妻の浮気現場を目撃してしまったあの夫婦がついに離婚。
・・・のはずが山羊に救われる。
部屋に山羊て。
「風に吹かれて」
金閣(野田)と銀閣(バ吾A)が、名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれる瓢箪を片手に獲物を探している。
そこに現れた1人の男(尾関)。サングラスをかけ、ギターを抱えて飄々と歩く
彼こそ、伝説のミュージシャン ボブ・ディランだ。
金閣と銀閣に名前を呼ばれ続けるも、沈黙を守るボブ。
彼はたった一言を残し、風に吹かれて去って行った。
行けたら行くよ、と。
カーテンコールで「まさか自分がボブ・ディランになれるなんてすごく嬉しい」と
喜んでいた尾関さん。
一度最前列に座って見上げたら、サングラス姿も似合うし、あの長身なのでとてもかっこよかった。
「今日から勝俣を見る目が変わる話」
人助けや善意のために、勝俣(高佐)のズボンが見る見るうちに短くなっていく話。
勝俣は現代の幸福な王子だったのだ。
このタイトルが出てから始まるのだから、考えてみたらとんでもない。
基本的に繰り返しで、しかも最初のひとくだりでオチというか、仕掛けは観客にわかってしまう。
タイトルでバラし、オチも早速バラし、それでもウケ続けるコント。
本間さんが演じたチャラい男の台詞
「おっ、椅子がある。あそこでイチャイチャしようぜ!」
が、共演者にも観客にも大人気だった(私も大好き)。
「猫と話す」
不思議な服装のおばさん(野田)が、抱き上げた猫に延々と話しかけている。それをじっと見つめていた男(バ吾A)がひらめき、立ちあがって叫んだ。
「わかった、喋っている本体は猫ではなくおばさんだ!」
見事正解した男はおばさんからレイを受取り、
アメリカ横断ウルトラクイズ次のチェックポイントへと力強く進むのであった。
ウルトラクイズでおなじみのSEが流れた途端にやられた!と思ったコント。
男の隣に置かれたスーツケース、おばさんが首からかけているレイ。ヒントは散りばめられていたのに。
野田さんが「今までは顔芸やでかい声で無理やり笑いをとっていたけれど、
今回初めて小声で話すだけで客席がドカーン!と笑う体験をした!
練られている脚本てすごい!」と大興奮だった。
その一方、野田さんが台詞を派手に飛ばしたり間違えたりするので、皆は舞台袖で上手くいきますようにと祈っていたらしい。
内容はチケット取りあるあるなので、中盤まではお笑いファンに大受けで、
後半はアイドルチケットあるあるになるので、私も含めて「?」となっている人多し。
脚本はもちろんアイドル好きのせきしろさん。後半はアイドルチケットあるあるになるので、私も含めて「?」となっている人多し。
「イソップ物語」
スクールウォーズミュージカル。アイアシアタートーキョーで絶賛上演中!
思い出しながら書こうとしたら、ほとんどあらすじがなかった。
せきしろさんは反省会で「このコントは歌い出すまでは何でもいい」と言っていた意味がよくわかる。
スクールウォーズ世代がどれだけいるかなんて気にせず、長々と高佐さんに
イソップのものまねをさせる相席が好きだ。
「野田 vs. 尾関」
おなじみの映像によるハーフタイムショー。今回は野田と尾関が日替わりのお題で対決をする。
「マツケンサンバ」
舞台上で振付家の真島(高佐)と松平健(バ吾A)が、マツケンサンバのリハーサルを行っている。
振付の確認中、松平健が突然保険証がないと騒ぎ出した。
リハーサルが終わったらすぐに歯医者へ行くために、着物の帯に挟んでおいた
保険証がなくなっているのだ。
周りを巻き込んで大騒ぎをした結果、保険証は楽屋に置いてあるパーカーの
フードの中から見つかる。
暴れん坊将軍ならぬ、あわてん坊将軍な健さんであった。
今回の思い出について聞かれるたびに、このコントについて熱く語っていたのは尾関さん。
とにかくラストの「全員でオレ!→照明落ちる→客席からの拍手」の流れが快感だったそうな。
あれは観ていても気持ちのいい瞬間だった。
そして、実はこのコントは登場人物・台詞・動き・流れに一つの無駄もない、
完璧な構成なのだと教えてくれた。
反省会で映像を見直すと、健さんが最初からちゃんと保険証を確認しながらダンスをしているのがわかる。
マジー役の高佐さんの動きも美しい。
本間さんの演じた初老の照明さんもいい。演じる役の幅が広い!
ちなみに今回の相席で、真っ先に出来たコントがマツケンサンバ
だったとのこと。上田さんはいつもせきしろさん、Aさんから届く脚本を読んで自分の作品を考えるのに、届いたのが
「松平健が保険証をなくし、踊り、そして見つかる」
という内容だったので、この後に一体俺は何を書けばいいんだろう?と
頭を抱えたそうな。
「ひょっとこ」
ステージ中央でひたすら踊るひょっとこ仮面の男(野田)。「私を先頭に10kmの渋滞です!」
野田さんのハートの強さを堪能するコント。
「メモ。川合俊一は警戒心が強い」
海辺でスイカ割りをしている二人の男。目隠しをした男(尾関)を誘導する友人(佐藤)は
いたずら心から、凝った説明で左右を示す。
「じゃあ、川合俊一の分け目の方!」
川合俊一の分け目。それは自分が川合俊一の場合だろうか、
それとも自分から見た川合俊一の場合だろうか?
アフタートークで上田さんが、この憑依方法の革新さについて述べていました。
誰かの人格が入ってしまうという話を書く場合、例えば気絶させるとか怪しい薬を飲むとか、きっかけの方法は色々あるけれど
「俺から見た川合俊一なのか?俺が川合俊一の場合なのか?
・・・俺か?俺は川合俊一なのか・・・?」と
対象の事を考えすぎて別人格になる、というパターンは初めてみたとのこと。
「素敵な紙芝居」
パチンコで金をすった男(本間)がイラつきながら公園で待っている。待ち合わせに現れた男の恋人は、内面の優しさが外見にも
滲み出るような、男とは正反対の素朴な女(山脇)だった。
公園では老人(野田)が、不思議な紙芝居を語りだした。
女には紙芝居に描かれた素晴らしい絵が見える。自らを犠牲にして工場を救った男(佐藤)にも。
しかし、女の恋人の目にはただの白紙にしか見えないのだった。
しゃぶしゃぶを食べる時に、ごまだれを使う人だけが見ることができる
不思議な紙芝居。
アフタートークで客席アンケートを取り、想像以上にごまだれ派がいたのでAさんが衝撃を受けていた。
反省会で、突然出てくるストーリーテラー(高佐さん)はごまだれ派なのか
ポン酢派かとなのかと聞かれ
「あの人はベジタリアンです」。
「グルメの言霊」
本日も彦麻呂(バ吾A)のグルメレポートは絶好調。それを笑いながら見るディレクター(尾関)の横で、AD(本間)が怪訝な顔を
している。
彼は彦麻呂が最近料理の味ではなく、自分の口の中の状態をレポートしている
ことに気づいていた。
終盤のAさんの不穏な演技。大迫力。
口内レポートは背筋がぞわぞわしてくる気持ち悪さだった。
「フェス」
夏フェスを楽しんだカップル(高佐&山脇)が、風にのって聞こえてくる星野源の歌声を背に、出口に向かっていた。
バスの時間があるから、もう帰らなくちゃいけない。
でも、二人の時間をもう少し長く楽しみたい。
あと少しだけ。
相席には珍しいピュアな恋愛もの。
このフェス、ソード(剣)ステージ、トラディション(伝統)ステージといちいち分け方がおかしい。
星野源はメインステージのトリなのだろうか?
フェス会場では和泉元彌が乗っていることになっていたヘリコプター。
今回の相席では他のコントでもヘリコプターの音がちょくちょく聞こえている。
ファンの間で、実は全てのコントは同じ夏の日なのではないか説が囁かれている。
「クララが立つのを横から見るか?下から見るか?」
クララが立つところが見ることができるらしい。そんな噂を聞き、僕(佐藤)とゆうすけ(野田)は
小学校の夏休みを利用して、小さな冒険に出かけた。
自転車を漕いで、漕いで、やっと到着した古びたテーマパーク。
「クララ スタンダップショー」と書かれた看板の横に座っているのは、
クララの雑なコスプレをしたおじさん(バ吾A)だった。
まさかあのおじさん?
不安に思いながらも、ショー開始の時間を待つ。なにしろ親友と一緒だから、話したい事はいくらでもあって、長い待ち時間など
苦にならないのだ。
家からもってきたお菓子を年寄りくさいとからかう僕。
少しムッとしながら、お菓子をわけてくれるゆうすけ。
突然の雨によりショーは中止になり、がっかりとしながら僕たちは家路につく。
ゆうすけとはいつでも会える、また行けばいい。そう思っていたのに、夏休みが終わると先生からゆうすけの転校を告げられる...
最後は少年たちの切ない夏物語。
オチの佐藤さんが衝撃的で、座っているだけで受けるから
佐藤さんが「クララシステム」と名付ける。
(楽日があまり受けなかったのは、多分リピーターが多いからではないかと・・・)
クララ(仮)の幼馴染役だった本間さんは、マッチョいじりを
工夫して、日を追うごとに笑い声が大きくなったのを喜んでいた。
オチの佐藤さんが衝撃的で、座っているだけで受けるから
佐藤さんが「クララシステム」と名付ける。
(楽日があまり受けなかったのは、多分リピーターが多いからではないかと・・・)
クララ(仮)の幼馴染役だった本間さんは、マッチョいじりを
工夫して、日を追うごとに笑い声が大きくなったのを喜んでいた。
2017年4月19日水曜日
シティボーイズ報告官S(前篇)
順番が前後してしまったが、シティボーイズ報告官Sの前半レポート。
今回の目玉である「シティボーイズ公演を演出家ごとに振り返る」
とはいえ、過去を振り返るのが嫌いな斉木さん。
WOWOWから発売前のDVDが送られてくるも、封を開けずに並べたままで、いつの間にか人にあげたり貸したりでなくなってしまう。
自分の芝居があまり好きではないから、という理由もあるらしい。
スタッフの選んだその演出家の代表コントを、1本まるまる全員で
鑑賞してから語ると言う流れで、直近から過去に遡ってゆく。
演出家1:前田司郎 モナリザ(燃えるゴミ)
シティボーイズライブの準備は数ヵ月前から始まる。
最初は雑談を繰り返し、コントが出来てくると少しずつ稽古をするというシステムらしい。しかし前田さんは、そろそろ本番前1ヶ月前という時期に
なっても一行も書いてこない。
そしてある日、突然どーんと台本を1冊書き上げてきた。
ずっと3人の無駄話を観察し、クセや喋り方などを掴んでいた。
「前田君のホンは字だけで読んでも面白くない。でも芝居にすると面白いんだよ」
シティボーイズライブのコントはいつも新作だが、このコントだけ
ラジカルガジベリビンバシステム時代の再演だった。実に30年ぶり。
しかし当時と再演では、観客の受け方がいまひとつ違う。あの頃は素直にみんな大爆笑する、小気味良い作品だった。
今回はお客さんが引きながらも笑う、という感じ。
30年前は「差別に対する逆差別」を出して、それが素直に笑いになっていた。
しかし今は「“差別に対する逆差別”は無意識にやってしまうことだからよくないよね」という認識が、当たり前になっているのかもしれない。
それは良い意味で当たり前なのか、むしろ当たり前すぎで逆に鈍感になって
しまっていないだろうか。
今回のゲスト、首都東京大学の准教授 渡邉さんによると
シティボーイズのビデオを学生に見せると、まず戸惑う。そして、笑う学生が出てくると「あっ、笑っていいんだ」と安心して他の子たちも
笑いはじめる。
だから、もしこのコントを授業で見せたら、最初から最後まで全く
笑いがおきない可能性もありますね、と語っていた。
こういうものを笑ってはいけません、という教育が染みている子供たち。
そこを乗り越えても笑えるんだ!というところまで持って行くのは難しい。当時と今では単純にスピードが違うので、テンポで笑わせることが
できない点も大きい、と斉木さん。
「みんな歳とったよね」
演出家3:天久聖一 異常な記憶力の村(動かない蟻)
天久さんのコントは全体的にネガティブだった。結末も暗いものが多い。
暗いばかりだとあまりにも・・・ということで、みんなで意見を出しつつ変えたのがこのコント。
しかし、昔の事ばかり異常に覚えているのはあるあるだよね、という話題で
盛り上がる。
演出家4:細川徹 原発推進キャンペーン(マンドラゴラの降る沼)
震災の後にネットで話題になったこのコント。
動画サイトのコメント欄を見たら「不謹慎だ」と書かれていた。こちらの方が5年くらい前なのに・・・。
細川さんは斉木さんのキャラがたつコントを作るのが上手い。
このコントはベタだけれど稽古が大変だった。
台詞に脈略がないのでとても覚えづらい。きたろうさんが叫びすぎて、声がガラガラになる。
演出家6:三木聡 五人姉妹の物語(愚者の代弁者、うっかり東へ)
とにかく脚本の素晴らしさに感嘆する。今見てもまったく古びていない。
このコントでは、とりわけ有志さんの東京物語ぶりが素晴らしい。あとは、どの演出家に怒られたかという話だったかな。
宮沢さん、三木さんにはよく怒られた。
アドリブは基本的に禁止。稽古場で試してOKが出たアドリブのみ
許される(それはアドリブなのだろうか?)
2017年4月7日金曜日
港で酒をもらう番組
毎週楽しみにチェックしている「博多華丸のもらい酒みなと旅」。
そういえばDVDが出ていたなと思い、ちょうど楽天ポイントも貯まっていたので購入してみた。
今回の特典は須黒アナと相棒である博多大吉さんの副音声。
さっそく聴いてみると・・・いや~大吉先生が真っ黒ですな!
止まらない番組&よしもとへの愚痴。
そうそう、この番組がよしもと制作であることもDVDを買って初めて知った。
再生するとよしもとのタイトルが出る。(アメトーーク!もDVDで観ると、やはり同じく「あっ、よしもとか!」と驚く)
ということで、番組を通して事務所に色々とクレームが出るわけで。
大吉さんのトークから察するに、あの「華丸、泥酔で生放送事件」が、
華大の冠番組だった「知りたいサタデー」が終了する原因の一つだったのだろうか。だとしたら、激怒するのも無理はない。
そんな状態になるまで相方に飲ませたのは番組=事務所で、
身内に裏切られたようなものだろう。
その怒りから「もし自分がゲストで出たら、記憶が飛ぶほど飲んで
ベロベロになってやる!」と決意していた大吉先生。その宣言通り、飲みに飲んでの大暴走。
タカアンドトシのトシがマジギレするほどに(笑)
「華丸さんに会いたい」と連呼したり、ネットで相方愛が凄いと盛り上がっていた部分に関しては、
「会えばもうこの収録が終わらせることができるから~」「照れたわけではなくて面白すぎて赤くなって~」
と、一生懸命弁明をしていた。かわいい。
きっと半分事実で、半分照れ隠しなのだろう。
須黒アナに相方がボケているときは目を見てあげてね、と
アドバイスをしたり、好きな食べ物をバッチリ把握していたりと
なんだかんだでやはり仲の良い華大さんだった。
今は第2シーズンに入り、いつの間にか港要素が消えてしまった。
あのまま続いたら肝臓がやられてしまいそうなので、これはこれでいいんじゃないかと。
その代わり、第1シーズンではどうにか食に絡んで出演していた
よしもと芸人が、もう堂々といきなり登場する。
普段は大宮と幕張を中心に頑張っています!的なメンバーが、しかも増えてやってくる。
酒が減り、お笑いが増えた(笑)
バイプレイヤーズ関連で松重豊さん&光石研さんと飲んで
博多弁トークをした回もとりわけ面白く、今後色々な人と飲みながら本音を語る番組として続いて欲しい。
2017年3月17日金曜日
シティボーイズ報告官S(後編)
SはしげるのS!
シティボーイズに課金したくて堪らないのに、公式が全く燃料を投下してくれない。
そのため有志のファン主導でイベントが定期的に企画され、スペシャル版が今回カルチャーカルチャーで開催された。
斉木さんをお招きして、シティボーイズライブの歴史を
演出家ごとにわけ、関連したトークを聴くというマニアックな内容である。会場にはヒグラシのSEを聞いた瞬間に「五人姉妹の物語だ・・・」と
ザワつくようなマニアが集っているので、補足がなくとも全く問題はない。
もちろんASH&Dに許可はとっているが、基本的にノータッチ。
お喋りしたくてたまらない斉木さんをMCの方が上手に捌きつつ、
演出家やコントに関する裏話をしてくれたのが前半。前半部分もめちゃくちゃ面白かったのだが、今回特に興味深かった
後半部分を記しておきたい。
後半はイベント主催&MCで、地図関係のお仕事をされている
小林政能さんによる独自の考察プレゼンからスタート。取り上げたコントは「丈夫な足場」の「もしかして、あなただけかもしれません」。
当然だと思っていた世間の常識が多数決によって否定され、
自分の中の正解と不正解、常識と非常識が揺らいでゆく。
それでいて内容はあくまでもバカバカしくスピーディーという
全お笑いファンに見て欲しい傑作コントだが、それはひとまず置いておいて。
小林さんが注目したのは、このコントだけが丈夫な足場の中で
浮いている点について。
フランスにある日本の会社
ムヒを貰った話暗闇坂のオルガン教室
森村さん
白い廊下の出来事
アヤムラのおばさんチャーシュー泥棒を捕まえる
森村さんの夢
布団祭り vs 岩祭り
兄弟たちと森村さん
もしかして、あなただけかもしれません
7月7日の蒸発者達
丈夫な足場は各コントに巧妙な伏線が張りめぐらされ、
ストーリーが進むにつれ繋がりがだんだん判明してくる、伏線回収型のお手本のように美しい造りのライブとなっている。
それなのに「もしかして、あなただけかもしれません」だけ、他のコントとの
繋がりが全く描かれていないのだ。
なぜだろう?
このコントの中には「小説歩き」というものが出てくる。
小説のト書き部分のように、目に見える風景を口に出して説明しながら歩く奇妙な歩き方のこと。落語を知っている人ならば、黄金餅の道中づけのような
ものと言えばわかりやすいかもしれない。
この小説歩きには実際の地名が使われている。
そこで、小林さんは使われている地名、道順を台詞の通りグーグルアースに
落としこんで辿ってみた。
麻布長坂、豆源の本店etc。
すると辿っていく先にひとつの坂道が現れる。グーグルアースでズームするとそこの書かれていた坂の名前は「暗闇坂」。
そう、丈夫な足場の中のコント「暗闇坂のオルガン教室」の暗闇坂なのだ!
彼らはこのコントの中で、オルガン教室のある暗闇坂を通っていた、もしくはオルガン教室に向かう途中だったのではないか、という結論だった。
これが判明した瞬間、会場中からどよめきと感嘆があがる。
そしてこの考察を聞いた途端、斉木さんから「今のと似たような話を稽古場で聞いた気がする。確か三木くんと、
なんで暗闇坂なの?という話をしたよ」という証言が!
言われてみれば「暗闇坂のオルガン教室」のコント内に、暗闇坂という
単語は出てこない。モモンガも出ない。
しかし、暗闇坂である必要があったのだ。
「これを発表しておおーっ!と言ってもらえる場所はここだけです(笑)」と小林さん。
二人目の発表は今回のゲストである首都大学東京
准教授の渡邉英徳さん。
専門分野は情報デザイン・芸術工学・webアートなど。御自身の手がけているプロジェクトの説明として1つ紹介してくれたのは、
広島原爆の実相を世界に伝える多元的アーカイブ「ヒロシマ・アーカイブ」。
「ヒロシマ・アーカイブ」
こんなに堅い研究をしている方とシティボーイズにどういった関係が?と
思いながら聞いていると、なんと大学の講義にシティボーイズライブを取り入れているらしい。
「丈夫な足場」を鑑賞しながら「伏線」「要素どうしの想定外のつながり」を
見出してツイートせよというのが講義の内容で、学生のツイートは渡邉さんがtogetterにまとめて公開している。
デザインマネジメント概論(5/8)
「シティボーイズ「丈夫な足場」から伏線と想定外な繋がりを見いだす」
https://togetter.com/li/300764
これをふまえて学生に課題を出している、とのことだったのだが、その課題が
どういうものか忘れてしてしまい・・・。キーワードを2つ選んでストーリーを作る?いや、違うな。申し訳ない。
この「伏線と繋がりを見いだす」という授業において、丈夫な足場がいかに
優れたテキストかを語ってくれた。他の作品も色々授業で試してみたが、丈夫な足場ほど上手くいかない。
それは、学生から返ってくる課題レポートの質に如実にあらわれる。
学生達には瞬間的な笑いだけを面白いと感じて欲しくない。
もちろんそういう面白さもある。しかし、デザインとアートを学ぶのであれば様々な角度から見て、繋がりを感じて、見終わった後に全てを総合して
「ああ、いい作品だ」と思われるような、そんな作品を作る感性を育てて欲しい。
出演者である斉木さんに「丈夫な足場」を使わせて頂いている御礼を
直接伝える絶好のチャンスということで、広島出張の予定を急遽
キャンセルして今回のイベントに参加したとのこと。
シャーロック・ホームズファンが原作を「聖典」と呼び、考察したり
パロディ(パスティーシュ)を作ったりと隅から隅まで味わうように、ファンならではの楽しみ方というものがある。
今回はシティボーイズ「丈夫な足場」という最高の素材をもとに
謎を解いてゆく楽しさ、学問とリンクさせる驚くべき使い方を
紹介してくれた。
公式ももっと動いてくれてもいいんだよ・・・と、と文句の一つも
言いたくなったところで大ニュース。今年の6/12,13.14の3日間、シティボーイズのイベントをよみうりホールで
開催するらしい。
今のところわかっているのは、三木聡脚本の新作コントが1本あるということ。
(演出は別の人)
それだけでもう大興奮のカルチャーカルチャー。だってマニアしかいないから。
しかしたった3公演とは。これはチケット争奪戦だろうなあ。
WOWOWさん、収録お願いします!
2017年3月4日土曜日
ラバーガール大喜利
ライブの冒頭で二人が
「僕らは今までフワッと大喜利をやってきたし、終わっても特に反省をするとか苦手な部分をなくすような努力を
全然してこなかった」語っていたのが本当だとしたら、
ラバーガールは天才が過ぎる。
そんな天才が大喜利の努力をしようとする恐ろしいライブ。
しかも、ただむやみやたらに問題をこなすのではなく
「前の人の回答としりとりにしてみたら、自分でも意外な答えが思い浮かぶかもしれない」とか「D関で回答中の解説席トークから
話題を拾って答えを作るとハマるのではないか」など、新しい視点をもったコーナーを作る。
新ネタ会議といい、ラバーガールは今まであるものに一味加えたり切り口を変えたりして、
客席にいる私たちを楽しませてくれる。
しかも突飛なものではなく、実に観客に近い視点で。
今回は特に自分の苦手なタイプの大喜利をみんなで練習してみようというコーナーが面白かった。
普段大喜利をみながら自分で答えを考えると言う事はしていないので、
苦手なタイプとは?と不思議に思う。
ラバーガール飛永「ランキングに関するお題」
→○位という数字に意味をもたせるのか、どこに重点をおけばいいのかわからない
→○位という数字に意味をもたせるのか、どこに重点をおけばいいのかわからない
ラバーガール大水「腹が立つ系のお題」
→あまり喜怒哀楽の感情がないから腹が立つことにピンとこない
ザ・ギース高佐「チャラいことに関するお題」
→自分にチャラい要素がまるでないので、チャラさを表現する用語等が出てこない
→自分にチャラい要素がまるでないので、チャラさを表現する用語等が出てこない
ポテンシャル聡「言い換えるお題」
→正解があるのに、なんでわざわざ言い換えるんだよ!と思ってしまう
ラブレターズ溜口「写真で一言」
→そのままにしか見えない。他に何も浮かばない
→そのままにしか見えない。他に何も浮かばない
言い換えるお題と言うのは例えば
「猿も木から落ちる、みたいなことを言って下さい」なるほど、そんなお題あるね。
他の人の答えを参考にしながら、苦手科目を克服していく皆さん。
今後ダイナマイト関西に今日のメンバーが出たら、この日のライブを
思い出しながら見ることになるだろうなと思う。2017年2月23日木曜日
イキウメ「カタルシツ演芸会 生きてる時間」
イキウメ&柳家三三のコラボ。
演劇&落語は今までもちょこちょこと見てきたけれど、今回の作品はその中でもかなり幸せな融合に思えた。
遺伝子学や医療の発達により個人の寿命が測定可能となった近未来の話。
全ての個人情報を国に提出する代わりに税金が無料となる実験的なモデル地区は、ひそかに寿命の売買が行われていた。
寿命を金銭で売買する近未来の話と聞くと、おおっなんか
イキウメらしいSFなストーリーだなあと思うけれど、落語側から考えたら、これ思いっきり「死神」なのだ。
他人の寿命を自分に移す。
舞台の途中に三三さんの落語(着物姿で座布団に座る普通の高座スタイル)が入る。
語られる新作落語が、演劇の話の補足や裏設定になる。その見事な補完ぶり。
また、この新作落語が素晴らしい完成度で、多分ここだけを
抜き出してつなげれば長編新作落語の名作になりそうなので三三さんが貰い受けてどこかの落語会でかけてくれないかな。
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