今年の4月から続いていたラブレターズのライブシリーズが、
12月の単独ライブで幕を閉じた。
・60分ライブ
・トークライブ
・ミュージシャンと対バン
・お寺でライブ
・溜口スーパーディナーショー
・学生のお笑いサークルと対決
私はお寺ライブと学生対決以外は通ったのかな。
正式にはここに入らないけれど、秋にバッファロー吾郎Aさんとせきしろさんが次々に企画したライブに、溜口さんと塚本さんが
それぞれ参加していたのも、感覚的にはシリーズの一環に思える。
元々能力の高いコンビである二人が、経験値を得て
成長をしていく姿が眩しく、未経験のジャンルに飛び込む、そのドキドキする
気持ちを一緒に体験させてもらえたのがとても幸せだった。
私はチケット代を払って客席に座っているだけなのに、こんなに
楽しませてもらっていいのかしらと戸惑うくらい。
大ラスの単独ライブ「SWEET da PARTY」はまさにパーティー!
溜口スーパーディナーショーで着ていた白タキシードに今日は二人で身を包み、歌いながら登場するその歌詞には、
対バンライブで共演したバンドの名前が折り込まれる。
越後製菓、王理恵のそばなどファンにはピンとくる
せきしろさん脚本のコントも、いつものラブレターズとはまるで違って面白い。(しかし抜群の演技があるので、コントとしての違和感はあまりない)
ラブレらしさ100%のオープニングコント。
当たり前のように受け入れているコントのシチュエーションを解体する「コンビニ」。ハートウォーミングな「どんぐり」など。
私は富良野で暮らすおじさんの諦観と、ラジオのサテライトスタジオの側で
自分の声が届かないDJに話し続けるおじさんの
無自覚な寂しさが心に触れた。やさしい視線を持ちながら、単純な「いい話」に落としこまない
そのバランス感覚が素晴らしい。
最後の2.5次元インタラクティブミュージカル(ライブビューイング)は
観客参加型で、パーティーのラストにピッタリのコント。私も恥をかき捨てて「大丈夫だよー!痛くないよー!」と叫んできた。
本職とまではいかなくても、一定レベルの歌唱力と演技力、そして
恥ずかしがらずにやりきる強いハートがなければできないこのコント。
まさにラブレターズにぴったり。
小柄でポップなラブレターズなので、いつまでも掛け出し若手のイメージがあり、
単独ライブに行くたびにその達者さに新鮮に驚いてしまう。300席を超える会場に全く負けない存在感と華を持つだけでなく、どうやら
風格さえ漂い始めた。
来年は私達をどこへ連れて行ってくれるのだろう。