2017年12月22日金曜日

ラブレターズ 渋谷ライブシリーズ

今年の4月から続いていたラブレターズのライブシリーズが、
12月の単独ライブで幕を閉じた。

・60分ライブ
・トークライブ
・ミュージシャンと対バン
・お寺でライブ
・溜口スーパーディナーショー
・学生のお笑いサークルと対決
 
私はお寺ライブと学生対決以外は通ったのかな。
正式にはここに入らないけれど、秋にバッファロー吾郎Aさんと
せきしろさんが次々に企画したライブに、溜口さんと塚本さんが
それぞれ参加していたのも、感覚的にはシリーズの一環に思える。

元々能力の高いコンビである二人が、経験値を得て
成長をしていく姿が眩しく、
未経験のジャンルに飛び込む、そのドキドキする
気持ちを一緒に体験させてもらえたのがとても幸せだった。
私はチケット代を払って客席に座っているだけなのに、こんなに
楽しませてもらっていいのかしらと戸惑うくらい。

大ラスの単独ライブ「SWEET da PARTY」はまさにパーティー!
溜口スーパーディナーショーで着ていた白タキシードに
今日は二人で身を包み、歌いながら登場するその歌詞には、
対バンライブで共演したバンドの名前が折り込まれる。

越後製菓、王理恵のそばなどファンにはピンとくる
せきしろさん脚本のコントも、いつものラブレターズとはまるで違って面白い。
(しかし抜群の演技があるので、コントとしての違和感はあまりない)

ラブレらしさ100%のオープニングコント。
当たり前のように受け入れているコントのシチュエーションを解体する「コンビニ」。
ハートウォーミングな「どんぐり」など。

私は富良野で暮らすおじさんの諦観と、ラジオのサテライトスタジオの側で
自分の声が届かないDJに話し続けるおじさんの
無自覚な寂しさが心に触れた。
やさしい視線を持ちながら、単純な「いい話」に落としこまない
そのバランス感覚が素晴らしい。

最後の2.5次元インタラクティブミュージカル(ライブビューイング)は
観客参加型で、パーティーのラストにピッタリのコント。
私も恥をかき捨てて「大丈夫だよー!痛くないよー!」と叫んできた。
本職とまではいかなくても、一定レベルの歌唱力と演技力、そして
恥ずかしがらずにやりきる強いハートがなければできないこのコント。
まさにラブレターズにぴったり。

小柄でポップなラブレターズなので、いつまでも掛け出し若手のイメージがあり、
単独ライブに行くたびにその達者さに新鮮に驚いてしまう。
300席を超える会場に全く負けない存在感と華を持つだけでなく、どうやら
風格さえ漂い始めた。
来年は私達をどこへ連れて行ってくれるのだろう。