ロンドンのロイヤルアルバートホールで上演された
「オペラ座の怪人25周年記念コンサート」が映画館で上映
されているのでさっそく見てきました。
レミゼコンサートといい、こういう企画が増えて嬉しいですね。
内容は・・・いやもう素晴らしい!みんな行けばいいよ!
ミュージカルファンじゃなくても演劇好きなら行くがよい!
(なぜ尊大に)
膨大な数のカメラが、それこそ舐めるように舞台の細部を映す。
アンサンブルの表情から、上へ下へと動くオケピの中までガッツリ
映されるので気が抜けないでしょう。
観客は普段見られない場所まで見学できるわけで、この時点で
wktkです。
コンサートと銘打っているけれど、衣装もきっちり着て演じるので
ほぼ舞台を見ているのと変わらないですね。
通常の舞台では経費削減でマネキンが混じっている「マスカレード」
も人の嵐。
「イルムート」場面のバレエダンサーはジャンプの高さが尋常じゃなく、
軸のぶれなさがいかにもただの役者じゃない。
さてはロイヤルバレエあたりから借りてたな!と思ったらビンゴでした。
(英国ロイヤルバレエのプリンシパル)
劇中劇のリハーサルだけに1000円払ってもいいと思った(笑)
ヒロインは日本のいかにも細いクリスティーヌと違い、骨太で意志が
強そう(でもちゃんと美人)
ラウルもファントムも喉が強いので恋愛模様が正しく三角形です。
しかもこの3人が「震えるぞハート!燃えるほどヒート!」と
ばかりに気持ちを歌でぶつけ合う。心を動かされずにいられようか。
そして、このクリスティーヌは随分ファントムに心を寄せて別れ際も
思いを残しているように見えました。
またみんな演技も細かくてねえ。
ミュージカルは「芝居」なのだと、当然なことを思い出させてくれます。
悲しいけれど日本でミュージカルを見ると、この当然なことを妥協
しなければいけない作品が多くて・・・。もちろん全部ではありませんが。
スペシャルカーテンコールにはアンドリュー・ロイド・ウェバーが登場し、有名な歴代ファントムが
4人登場。
ん?こ・このスキンヘッドに超絶いい声のおじさんは!
オーストラリアの至宝 アンソニー・ワーローではないか!
きゃーいいもん観た。
ちなみにウェーバー卿は「私のエンジェル・オブ・ミュージック」と
サラ・ブライトマンを呼び込んだのですが、彼女があからさまに
元・旦那に近寄りたくなさそうだったのが笑えたよ。
ジョークだったのかしら、あれ・・・
そして、残念ながら鬼籍に入ったオリジナルキャストの紹介の中に
スティーブ・バートン(ラウル役)の名前があってシンミリ。
私の大好きなウィーンミュージカル「Tanz der Vampire」の
オリジナルKrolock伯爵です。
ご存命であればこの場に姿があったんだよなあ。