2019年7月31日水曜日

2019年6月に観たもの(1)

◆馬喰町ART+EATへのラストワルツ

馬喰町バンドの原点であるフリースペース馬喰町ART+EATが閉店するのを
受け、ゲストを招いての2daysライブが開催された。
1回目がテニスコート、翌週が知久寿焼さん。どっちも行きたいよ!
知久さん回は他のライブと重なってしまったので、テニスコート回へ足を運んだ。
前半がバンド演奏、後半がコントだろうと考えていたが、1~2曲演奏する
ごとにテニスコートが出てきてはコントをやるという変則形態で、結構な
本数のネタをやった。
プチ単独くらいあったんじゃないかな?
終盤では「馬喰町のイメージソングを依頼された代理店」コントにバンド
メンバーも楽しそうに参加していた。
そういえば、会場に巨大なスワンボートの頭の部分が置いてあり、なん
じゃこりゃ?と思ったら、馬喰町バンドの方がかつて道端に捨ててあったの
を何かに使えると思って拾い、結局何にも使えなかった代物らしい。
コントの小道具に使ってもらったのでもう思い残すことはない、とお客さん
にプレゼントしていた。

◆よつばの。読書会

同人誌を読むことが好きな同好の士を集い「みんなで面白い同人誌を持ち
寄って、読み、語り、楽しもう」という趣旨で開催されている読書会。

「人気作家、大手壁サークル、プレミアの付いた作品を追うのも同人の
楽しみの1つです。しかし、その一方で本来主役であるはずの「作品」は、
正当な評価を受ける機会はどれほどあるのでしょうか。
面白い作品があればそれを面白がってくれるはずの人に教えたいし、まだ
見ぬ面白い作品があれば読ませて貰いたい。
「よつばの。読書会」はそんな想いから生まれた「同人誌読み」達のための
イベントです。』*ホームページより抜粋

私もかつては漫画や同人誌を持ち寄って勧めあう仲間がいたけれど、結婚・
出産・引越などでなかなか集まる事ができなくなってしまった。
あの楽しかった記憶を思い起こし、今回初参加してみることにした。
会場は区民会館で参加費はカンパ制という、これまた懐かしいタイプの
小規模イベントでなんだか嬉しくなる。
持ち込み参加の方は20人くらいいたかな?長机2つ分ほどのスペースに
たくさんの同人誌が並べられている。
ジャンルはバラバラで評論中心の人もいれば、創作系の名作にこだわって
いる人もいる。
もはや歴史的な価値のある70年代~80年代のミニコミ誌、当時の漫画家
ファンクラブで発行された会誌も並ぶ。
私が一番興味を引かれたのは創作ジャンル。今はコミティアやpixivも盛んで
状況がだいぶ違うけれど、やはりレベルの高い創作同人を自分で探すのは大変だ。
こういう場所で知る事ができるのはありがたい。

◆韓国ナショナルシアター「ボッコちゃん~星新一ショートショートセレクション~」

上演演目はボッコちゃん、知人たち、おーいでてこーい、鏡、宇宙の男たち、ひとつの装置。
1本目から表題作のボッコちゃんだ。登場人物が大きな声で陽気に叫び、
全体的なテンションの高さに驚く。
星新一の世界は淡々としたイメージだったのでしばらくは違和感が大き
かったが、それこそ国が違う面白さだと切り替えて観劇する。
とにかくボッコちゃん役の女優さんが作り物めいた美女で雰囲気がぴったり
だった。
彼女は「鏡」で素敵な喉を披露していたので、ミュージカルにも出演される
方なのかも?
「知人たち」で主役の男性を演じた女優さんも素敵だったな。
視覚効果が一番面白かったのは「おーい、でてこーい」。
この短編自体の一分の隙もない完璧さにも改めて感心する。