「今」
東進ハイスクールで講義中の林先生(尾関)の元にタイムマシーンに乗って未来から自分(高佐)がやってきた。
タイムスリップ。とは言っても、未来が変わってしまうことは避けたいので、
数分後の未来からやってきたらしい。
「僕が来たのは?」「未来でしょ!」
珍しく黒髪の高佐さん。
同一人物という設定なので、尾関さんに寄せたのかな。細かいSF設定があるということで、やはり脚本担当は上田さんだった。
「同窓会~未来へ~」
小学校の同窓会で集まった五人の男女。ヒロッチ(佐藤)、ノッポ(尾関)、ハカセ(高佐)、ぷーやん(野田)、チコ(本間)。
彼らは教育実習にやってきたあいる先生(山脇)の思い出を語り合う。
元気でかわいい人気者だった彼女は、みんなから親しみを込めて”アヒルちゃん”と呼ばれていた。
ところが、この日に現れたアヒルちゃん(バ吾A)は、当時とは似ても
似つかない姿になっていた。
果たして彼女はアヒルちゃん本人なのだろうか?
相席反省会のAさんによると、アヒルちゃんの着ているB&Bシャツから
生まれたコントらしい。
最後に出てきた骨格標本は、以前どこまでも転がるごきげんようサイコロのコントで出てきたものだった。
確かその時の相席でも「あれは高かったから、今度別のコントに使わなくちゃ」と
せきしろさんが言っていた気がする。
意外と物ありきでコントは作られるのかもしれない。
「離婚届」
黄昏時のマンションの1室で、疲れた顔をした女(山脇)が荷物をまとめて出て行こうとしたところに男(尾関)と鉢合わせ、とげとげしい会話を交わす。
どうやら彼らは離婚を決意した夫婦らしい。
部屋に置いておいたはずの離婚届が見つからない。
その理由は・・・山羊。
山羊に離婚届を食べられてしまったなら仕方が無い。
「なあ、俺達もう一度やり直せないか?」
尾関&山脇コンビだし、この夫婦は「恵方巻き」の夫婦なのだろう。
ベランダで恵方に向かって恵方巻きを食べていたら、妻の浮気現場を目撃してしまったあの夫婦がついに離婚。
・・・のはずが山羊に救われる。
部屋に山羊て。
「風に吹かれて」
金閣(野田)と銀閣(バ吾A)が、名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれる瓢箪を片手に獲物を探している。
そこに現れた1人の男(尾関)。サングラスをかけ、ギターを抱えて飄々と歩く
彼こそ、伝説のミュージシャン ボブ・ディランだ。
金閣と銀閣に名前を呼ばれ続けるも、沈黙を守るボブ。
彼はたった一言を残し、風に吹かれて去って行った。
行けたら行くよ、と。
カーテンコールで「まさか自分がボブ・ディランになれるなんてすごく嬉しい」と
喜んでいた尾関さん。
一度最前列に座って見上げたら、サングラス姿も似合うし、あの長身なのでとてもかっこよかった。
「今日から勝俣を見る目が変わる話」
人助けや善意のために、勝俣(高佐)のズボンが見る見るうちに短くなっていく話。
勝俣は現代の幸福な王子だったのだ。
このタイトルが出てから始まるのだから、考えてみたらとんでもない。
基本的に繰り返しで、しかも最初のひとくだりでオチというか、仕掛けは観客にわかってしまう。
タイトルでバラし、オチも早速バラし、それでもウケ続けるコント。
本間さんが演じたチャラい男の台詞
「おっ、椅子がある。あそこでイチャイチャしようぜ!」
が、共演者にも観客にも大人気だった(私も大好き)。
「猫と話す」
不思議な服装のおばさん(野田)が、抱き上げた猫に延々と話しかけている。それをじっと見つめていた男(バ吾A)がひらめき、立ちあがって叫んだ。
「わかった、喋っている本体は猫ではなくおばさんだ!」
見事正解した男はおばさんからレイを受取り、
アメリカ横断ウルトラクイズ次のチェックポイントへと力強く進むのであった。
ウルトラクイズでおなじみのSEが流れた途端にやられた!と思ったコント。
男の隣に置かれたスーツケース、おばさんが首からかけているレイ。ヒントは散りばめられていたのに。
野田さんが「今までは顔芸やでかい声で無理やり笑いをとっていたけれど、
今回初めて小声で話すだけで客席がドカーン!と笑う体験をした!
練られている脚本てすごい!」と大興奮だった。
その一方、野田さんが台詞を派手に飛ばしたり間違えたりするので、皆は舞台袖で上手くいきますようにと祈っていたらしい。
内容はチケット取りあるあるなので、中盤まではお笑いファンに大受けで、
後半はアイドルチケットあるあるになるので、私も含めて「?」となっている人多し。
脚本はもちろんアイドル好きのせきしろさん。後半はアイドルチケットあるあるになるので、私も含めて「?」となっている人多し。
「イソップ物語」
スクールウォーズミュージカル。アイアシアタートーキョーで絶賛上演中!
思い出しながら書こうとしたら、ほとんどあらすじがなかった。
せきしろさんは反省会で「このコントは歌い出すまでは何でもいい」と言っていた意味がよくわかる。
スクールウォーズ世代がどれだけいるかなんて気にせず、長々と高佐さんに
イソップのものまねをさせる相席が好きだ。
「野田 vs. 尾関」
おなじみの映像によるハーフタイムショー。今回は野田と尾関が日替わりのお題で対決をする。
「マツケンサンバ」
舞台上で振付家の真島(高佐)と松平健(バ吾A)が、マツケンサンバのリハーサルを行っている。
振付の確認中、松平健が突然保険証がないと騒ぎ出した。
リハーサルが終わったらすぐに歯医者へ行くために、着物の帯に挟んでおいた
保険証がなくなっているのだ。
周りを巻き込んで大騒ぎをした結果、保険証は楽屋に置いてあるパーカーの
フードの中から見つかる。
暴れん坊将軍ならぬ、あわてん坊将軍な健さんであった。
今回の思い出について聞かれるたびに、このコントについて熱く語っていたのは尾関さん。
とにかくラストの「全員でオレ!→照明落ちる→客席からの拍手」の流れが快感だったそうな。
あれは観ていても気持ちのいい瞬間だった。
そして、実はこのコントは登場人物・台詞・動き・流れに一つの無駄もない、
完璧な構成なのだと教えてくれた。
反省会で映像を見直すと、健さんが最初からちゃんと保険証を確認しながらダンスをしているのがわかる。
マジー役の高佐さんの動きも美しい。
本間さんの演じた初老の照明さんもいい。演じる役の幅が広い!
ちなみに今回の相席で、真っ先に出来たコントがマツケンサンバ
だったとのこと。上田さんはいつもせきしろさん、Aさんから届く脚本を読んで自分の作品を考えるのに、届いたのが
「松平健が保険証をなくし、踊り、そして見つかる」
という内容だったので、この後に一体俺は何を書けばいいんだろう?と
頭を抱えたそうな。
「ひょっとこ」
ステージ中央でひたすら踊るひょっとこ仮面の男(野田)。「私を先頭に10kmの渋滞です!」
野田さんのハートの強さを堪能するコント。
「メモ。川合俊一は警戒心が強い」
海辺でスイカ割りをしている二人の男。目隠しをした男(尾関)を誘導する友人(佐藤)は
いたずら心から、凝った説明で左右を示す。
「じゃあ、川合俊一の分け目の方!」
川合俊一の分け目。それは自分が川合俊一の場合だろうか、
それとも自分から見た川合俊一の場合だろうか?
アフタートークで上田さんが、この憑依方法の革新さについて述べていました。
誰かの人格が入ってしまうという話を書く場合、例えば気絶させるとか怪しい薬を飲むとか、きっかけの方法は色々あるけれど
「俺から見た川合俊一なのか?俺が川合俊一の場合なのか?
・・・俺か?俺は川合俊一なのか・・・?」と
対象の事を考えすぎて別人格になる、というパターンは初めてみたとのこと。
「素敵な紙芝居」
パチンコで金をすった男(本間)がイラつきながら公園で待っている。待ち合わせに現れた男の恋人は、内面の優しさが外見にも
滲み出るような、男とは正反対の素朴な女(山脇)だった。
公園では老人(野田)が、不思議な紙芝居を語りだした。
女には紙芝居に描かれた素晴らしい絵が見える。自らを犠牲にして工場を救った男(佐藤)にも。
しかし、女の恋人の目にはただの白紙にしか見えないのだった。
しゃぶしゃぶを食べる時に、ごまだれを使う人だけが見ることができる
不思議な紙芝居。
アフタートークで客席アンケートを取り、想像以上にごまだれ派がいたのでAさんが衝撃を受けていた。
反省会で、突然出てくるストーリーテラー(高佐さん)はごまだれ派なのか
ポン酢派かとなのかと聞かれ
「あの人はベジタリアンです」。
「グルメの言霊」
本日も彦麻呂(バ吾A)のグルメレポートは絶好調。それを笑いながら見るディレクター(尾関)の横で、AD(本間)が怪訝な顔を
している。
彼は彦麻呂が最近料理の味ではなく、自分の口の中の状態をレポートしている
ことに気づいていた。
終盤のAさんの不穏な演技。大迫力。
口内レポートは背筋がぞわぞわしてくる気持ち悪さだった。
「フェス」
夏フェスを楽しんだカップル(高佐&山脇)が、風にのって聞こえてくる星野源の歌声を背に、出口に向かっていた。
バスの時間があるから、もう帰らなくちゃいけない。
でも、二人の時間をもう少し長く楽しみたい。
あと少しだけ。
相席には珍しいピュアな恋愛もの。
このフェス、ソード(剣)ステージ、トラディション(伝統)ステージといちいち分け方がおかしい。
星野源はメインステージのトリなのだろうか?
フェス会場では和泉元彌が乗っていることになっていたヘリコプター。
今回の相席では他のコントでもヘリコプターの音がちょくちょく聞こえている。
ファンの間で、実は全てのコントは同じ夏の日なのではないか説が囁かれている。
「クララが立つのを横から見るか?下から見るか?」
クララが立つところが見ることができるらしい。そんな噂を聞き、僕(佐藤)とゆうすけ(野田)は
小学校の夏休みを利用して、小さな冒険に出かけた。
自転車を漕いで、漕いで、やっと到着した古びたテーマパーク。
「クララ スタンダップショー」と書かれた看板の横に座っているのは、
クララの雑なコスプレをしたおじさん(バ吾A)だった。
まさかあのおじさん?
不安に思いながらも、ショー開始の時間を待つ。なにしろ親友と一緒だから、話したい事はいくらでもあって、長い待ち時間など
苦にならないのだ。
家からもってきたお菓子を年寄りくさいとからかう僕。
少しムッとしながら、お菓子をわけてくれるゆうすけ。
突然の雨によりショーは中止になり、がっかりとしながら僕たちは家路につく。
ゆうすけとはいつでも会える、また行けばいい。そう思っていたのに、夏休みが終わると先生からゆうすけの転校を告げられる...
最後は少年たちの切ない夏物語。
オチの佐藤さんが衝撃的で、座っているだけで受けるから
佐藤さんが「クララシステム」と名付ける。
(楽日があまり受けなかったのは、多分リピーターが多いからではないかと・・・)
クララ(仮)の幼馴染役だった本間さんは、マッチョいじりを
工夫して、日を追うごとに笑い声が大きくなったのを喜んでいた。
オチの佐藤さんが衝撃的で、座っているだけで受けるから
佐藤さんが「クララシステム」と名付ける。
(楽日があまり受けなかったのは、多分リピーターが多いからではないかと・・・)
クララ(仮)の幼馴染役だった本間さんは、マッチョいじりを
工夫して、日を追うごとに笑い声が大きくなったのを喜んでいた。