テクノコント「メロー・イエロー・マジック・オーケストラ」。
(お笑いナタリーのレポート参照)
https://natalie.mu/owarai/news/283935
そのメンバーを中心とした新番組「デバッグ・トゥ・ザ・フューチャー」が
dTVチャンネルで始まった。
メンバー紹介や番組解説を含めたイベントが今回のライブだ。
番組クレジットを確認すると、ほぼ全員集合していたことがわかる。
企画・構成・出演:川田十夢
企画・作・出演:ワクサカソウヘイ作・出演:ラブレターズ、男性ブランコ、マツモトクラブ
映像:でんすけ28号
構成:おぐらりゅうじ、ヒロエトオル
情報デザイン:山﨑健太郎
開発:AR三兄弟
ディレクター:岩沢卓
プロデューサー:西本篤史
合計13人?14人?
もし全員芸人だったら舞台上は大騒ぎで収拾のつかないことになるが、ほぼ裏方のためみんな目立たない後方に固まってジッと佇んでいる。
まず言わずと知れたAR三兄弟の長男・川田さん。
川田さんは開場中からすでに板付きで何か作業をしている。そして最後まで出ずっぱりの喋りっぱなしの凄い人。
ラブレターズ、男性ブランコ、マツモトクラブ(今回欠席)、
ワクサカソウヘイの各氏はテクノコントライブの出演者であり、コントの作者でもある。
おぐらりゅうじさんも制作で参加していましたね。
ディレクターの岩沢さんが「この人普段は椅子とか作ってるんですよ」と
紹介されていて、ノリの良い家具屋さん?と不思議に思ったら、空間デザ
インとかもっとこう、お洒落で頭のいい…。
つまり皆さんクリエイターでメディアでARな凄い人たちなんだな!という頭の悪いまとめ方しかできない自分が憎い。
一応レポートに残したいけれど、技術的なことはうろ覚えで間違えたことを
書いてしまうとまずいな、という思いもあるのでふわっと残しておこうかな。
書いてしまうとまずいな、という思いもあるのでふわっと残しておこうかな。
★デバッグ・トゥ・ザ・フューチャー(DTTF)裏話
毎週放送の番組をこの人数で、これだけ手間をかけて作るのは大変。
トーク部分も実際はもっと長く、出演者・作家メンバーでそれを見て
内容に沿ったコント案を出す会議をして、コントを書き、撮影場所を借り、
コント収録をして、その映像の編集をしてetc。
スタッフ間のやりとりが相談も実際の作業も量が多い。
そんな忙しい中、少しでも和むようにとHD専用受け渡し袋を作っちゃう
岩沢さん。
印象的だったのは、笑いはもっと生活の中に根付く、みんなのものである
べきという考え。
お笑いを扱うのはバラエティ番組の芸能人や芸人だけという認識があるが、
ユーモアはもっと普遍性のあるものだ。
DTTFでは毎回テーマに沿って専門家を呼び、その分野にAR技術を使用する
ことにより、未来はこんな事もできる可能性があるのではないかという
提案をしている。
その提案をわかりやすく可視化するために、トークの後にコントで再現する。
例えば、第一回のテーマ「恋愛」ではゲストに少女漫画誌の編集長を迎え、
同じ空間にお互い好意を持っている人がいるとわかるアプリがあると
どうでしょう?という提案をする。
すると次のコントでは、居酒屋にパンをくわえた高校生が飛び込んできて、不自然に曲がり角を曲がりながらバイトの女の子に激突。
喧嘩をしながら惹かれあう二人を居酒屋の店長がアプリで確認すると、
案の定赤い糸で結ばれていて・・・という具合。
日常生活にも繋がる様々な事柄(建築、恋愛、スポーツなど)をAR技術を
使ってより便利に面白くしていく提案をして、その手助けに笑いを使う。
笑いのための笑いではなく、生活を豊かにするためのユーモア。・・・ということかなあ。書いていて頭の中ではなんとなく繋がった
けれど、文字にするのは難しい。
こういった理論をわかりやすく言葉にして私たちに伝えることができる、
伝えてくれる人は川田さんの他にめったにいないから、皆もっと川田さんを
大事にした方がいい!と言われていましたね。
芸人の凄さを再確認したという話題も出る。
Webメディアなどで記事・映像を作る時、出演者としてプロに頼むと手間がかかるので自分でやってしまうことが多い。
でも、やはりプロの芸人さんがやると全然違う!みんなちゃんと芸人さんに
頼んだ方がいいよ!と。
しかし、広告に芸人を起用して持ちギャグをそのまま使い、結果的に
滑らせるという事故案件が多いのはいかがなものかという話もあり。
この番組みたいに、作り手と出演者は事前にLINEグループを作るべきだねという話に落ち着く(笑)。
出演者側のトークでは、贅沢な環境でのコントが嬉しいと話していた。
上記の通りスケジュールはかなりタイトだが、撮影用のスタジオを借りてセットを組み、ロケをして、撮影もテラスハウスのスタッフがついている。
(相席食堂の作家さんも入っていたかな?)
地上波のテレビではコント番組が作れない昨今、自分達がこの環境で
コントをやらせてもらえることはなかなかない。
イベント当日はライブが入っていたため欠席だったマツクラさんから映像が
届き、なぜかそれが「SMAクイズinびーちぶ」だったりして、本人はいない
のに現場を混乱に陥れる。
川「うちの同級生がすみません」
5月のテクノコントライブに関わっていなかったマツクラさんは、まだ
あまり皆と打ち解けられず、コント会議では部屋の隅にジーッと座り一言も
喋らず帰る日もあるらしい。
★テクノ落語「死神」再演
テクノコントライブで上演された、男性ブランコ浦井さんによる「死神」の再演。高座の浦井さんの頭がちょうどQRコードの下にかかっていたため、
私の席では読み込むことができなかった。残念。
5月よりさらに良くなっていたと絶賛される。
おぐらさんがテクノ落語を書きたいと思い、他の出演者に持ちかけるも
全員が渋る中、浦井さんはやりますよ!と即答してくれた。
「かっこいい!抱かれてもいい!」伝統芸能&ARシリーズは今後も続けていく予定で、講談はどうだろう?と
いう話が出ていた。
★テクノ大喜利
大喜利をやったことも問題を作った事もない川田さんによるテクノ大喜利コーナー。判定基準は面白さではなく「より未来らしい」回答にポイントが入る。
回答者は芸人だけかと思いきや、深夜ラジオと勇者ああああをこよなく
愛するAR次男が参戦。
頭を抱えているんですよ」
「二次抽選で当選しました!」
(会場から拍手)
ちょっと答えにくいお題が多いなーと思ったが、そこは芸人の底力で
しっかりと笑いを取り、ビール2口で酔いがまわった塚本さんから妙な設定
が誕生したり、次男のハガキ職人ぽい回答が炸裂したり。
回答が出ずに空気が重くなると、絶妙なトークで場を明るくするラブレターズ
が頼もしい。
放送後に感想を検索しても体感で3人くらいしか見ていないと嘆くも、
あまり見られていないからこそ自由にできるという側面もあるという。
有料チャンネルなので敷居が高いが、31日間の無料期間もあるので是非AR技術とユーモアが未来の扉をほんの少し開く様子を見て欲しい。
全ての人が心にユーモアを持てば世界はより良くなるはずだと、
結構本気で思っているよ。