コントメンAWARD1-3

所属は３組だけれど事務所ライブをバトル形式にしたい。

それでは芸人ではなくネタを戦わせよう！
こんな経緯で始まったらしいコントメンAWARD。

賞レースで勝ちきれない所属芸人に勝ちグセをつけさせる

ことが目標の一つだったが、なんと早くもチャンピオンが誕生した。
そう、2018年女芸人NO1決定戦「THE　W」を制した

阿佐ヶ谷姉妹である。賞金1000万円！

しかもコントメンAWARD1-1で1位を取ったコントで

優勝したということで、追いかけ続けた観客の喜びもひとしお。
客席から温かい拍手が送られる。

彼女たちは優勝賞金の使い道として事務所のリフォームを

挙げていたが、それはいいから取っておきなさいという話になった。
しかし「私達には分不相応な賞金を頂いてしまったので」と、

お礼に事務所全員に大丸デパートで購入したお茶と

商品券３万円を渡したというASH&D新年会いい話がムロさんによって語られる。

大竹マネージャーによるルール説明。

所属芸人は既存ネタと新ネタを１本ずつ披露する。
ゲスト（アルコ＆ピース、ジンカーズ）は１本。
観客は最も面白かった１ネタに投票をして、上位２ネタが

グランドチャンピオン大会に進出する。
優勝商品は海外旅行。
最低でも台湾という公約だったが、貯金額はすでにタイ、マレーシア
まで届いているらしい。

ラブレターズ「坊主の彼女」
ザ・ギース「進路相談」
阿佐ヶ谷姉妹「身代わり登校」
ジンカーズ「面接のオレ自慢」
アルコ＆ピース「試着」
ラブレターズ「机上旅行部」
阿佐ヶ谷姉妹「糸〜ビフォアアフター〜」
ザ・ギース「中華料理屋」

投票の結果、コントメンAward1-3の１位はラブレターズ「机上旅行部」。

2位は阿佐ヶ谷姉妹「身代わり登校」に決定した。

 

今回は今までの中で一番投票を迷ったかもしれない。
所属芸人は前半が新ネタ、後半が既存ネタ。
そのどれもがとびきり面白い。
観客も満遍なく受けていて、どこが上がるのか全然わからない。
 

私は身悶えるほど悩んだ末にラブレターズ１本目に投票した。
結婚式を控えて突然坊主にしてきた彼女（塚本さん）。
溜口さん演じる彼氏の戸惑いと、口の悪さの影に見え隠れする優しさが

コントに複雑な味わいを与えている。

 

ジンカーズのコントにも投票したかった。

「自分、世間一般とは違うタイプなんで」という自慢するその言動が、

すでにステレオタイプになっていることに気がつかない今時の若者の風潮を、

リズムのよい会話でシニカルに描く。

集計中にはASH＆D新年会で大好評だったザ・ギースの

余興「ASH＆D数え歌」が披露される。
物置と化した事務所の風呂場、社長から貰えるお年玉、

ムロ鍋をやるとなぜか必ずいるラバーガール大水さん（from人力舎）

身内ネタ満載な上に大オチがシンボルタワーというASHマニアには堪らない１曲だ。
ちなみに作者は高佐さん。

 

お次は阿佐ヶ谷姉妹のネタ「糸〜ビフォアアフター〜」で

作ったゼリーをみんなで試食。
薄い、まずいと顔をしかめる人が多い中で、

食レポの手腕を発揮する平子さんであった。
溜口「このネタが今回優勝だったら俺は事務所を辞める！！」

 

次回のコントメンAWARD1-4がグランドチャンピオン大会。
エントリーされたネタがこれで全て出揃った。
奇しくも所属芸人が２本ずつネタを披露することになる。

ザ・ギース「遡りカルチャースクール」「ショットガンタッチ」

ラブレターズ「面接」「机上旅行部」
阿佐ヶ谷姉妹「誘拐」「身代わり登校」

会場が今までの倍のキャパになるので、初めての

観客も入るだろうが、すでに全て見ている観客も多い。
仕掛けで驚かせるコントはネタバレしている。
でも、どれもバレた上で何度でも見たいと思わせる

秀逸なものばかりだ。

 

しかも面白いだけでなく、強い。
2018〜2019年のASH&Dベストネタセレクションなのである。
そう考えると、より多くの人に見てもらいたいと願ってしまう。
もしチケットが完売したらライブビューイングとか…難しいかな。