2014年9月9日火曜日

ワラインプロ4

8/9 ワラインプロ4
出演:高佐一慈(THE GEESE)、溜口佑太朗・塚本直毅(ラブレターズ)、
勢登健雄(ツィンテル)、北澤仁(ロビンソンズ)
進行役:野村真之介(モクレン)
 
お笑いとインプロの融合ライブ「ワラインプロ」も4回目。
今回は主催の槇尾さんが欠席。皆勤は溜口さんだけですね。
高佐さんと勢登さんは2回目で、初参加が北澤さん&塚本さん。
 
北澤さん曰く、槇尾さんは女装ライブの主導権がだんだん無くなり
つつあるので、インプロ主催に力を入れているのだろうと。
塚本さんは「僕は、とにかくこれをやれば幸せになると槇尾さんに
言われてきました!幸せになりたいです!」
溢れる宗教感。
 
今回は同じ劇場でワラインプロの後に次のライブ控えているからか、
時間通りに終わらせることをかなり意識した進行でしたね。
ゲームの内容とそのゲームを通じて何を学べるか、という説明を丁寧にして
もらえるのが毎回好きなので、そこはちょっと淋しかったけれど、
テンポが良くて見やすかった。
 
K-PROライブなので、そもそもワラインプロも上演予定時間は90分なのに
今まで盛り上がりすぎて、毎回2時間半くらいになっていたらしい。
主催者さんよく許してくれたなあ(笑)
 
それと、今までのワラインプロでは
「インプロ怖くないよ〜。勝敗は関係なくて、皆が心を開いて一つの物を
創り上げる幸せな物だよ〜」というワークショップ的な要素が大きかったけれど、
今回は点数をつけてチャンピオンを決めたり、テンポで追い込んだりと
雰囲気が少し変わったように思います。
これも面白い。
 
印象に残ったゲームを箇条書きで。
 
◆即興コント中に相手の言動が嫌だなと感じたら手を叩く。
すると、相手は連れ去られて強制退場となる。
 
連れ去り役のモクレン矢島さんが、凄い勢いで連れ去るので
怯える出演者。
手を叩かれた時点では、自分の動作の何が相手の気分を
損ねたかわからないので怖さ倍増。
 
塚本さんや高佐さんは「自分の中では、相手は年下(後輩)という
設定だったのに、口のきき方が悪いから」みたいな
言われないとわかりにくい設定があったらしい。
ああ~でも実際の人と人との関係も、案外こういうものかもね。
暗黙の了解と思っていても、常識の範囲は人それぞれだから。
 
花火大会というお題が出て、花火を打ち上げる側の職人設定で
コントが始まった時は驚いた。そっちやるの?!
(溜口&勢登ペア)
 
◆登場人物は3人。
常に一人は立ち、一人は座り、一人は寝そべらなければならない。
ルールは単純なのにこれがなかなか難しそう。
座る・立つはいいとして、問題は床に寝そべる。
 
キャンプの設定でも、誰かが「めんどくせー」と寝そべるとそこで
ストーリーが停滞しちゃう。
病院として一人がベッドに寝ている設定にしても、なかなかうまく
いかなかったり。考えてみると普段の生活の中では、ゴロゴロして
いるか眠る以外で、床にべたっと寝そべることはなかなかないですね。
 
ASH&Dメンバーのインプロが見たいと言われた時に、俺たちがやると
シティボーイズになっちゃうよ〜と言って役割分担をする三人。
溜「きたろう・・?」
高「じゃあ俺、大竹w」
塚「えっ、斉木?宇宙の話とか?」
 
◆二人羽織でインタビュー。
二人羽織をしているペアに、一人のインタビューをするインプロ。
これは北澤さん(手担当)と勢登さんのペアが上手かった!
見ていてほとんど違和感がないくらい。
コンビでやったラブレターズは、溜口さんの腕がふざけまくって
ました。ゲッツ!(笑)
 
◆1分間インプロ
1分間で完結させるゲーム。
展開に詰まってしまうと、見ている方も時間がすごーく長く感じることがあるので
「とにかく1分間で終わる」というのは精神衛生上良いかもしれない。
 
しかも結構どうにかなるもので、北澤・高佐・溜口組のホストクラブ
インプロがビシッと決まって鮮やかでしたよ。伏線のあるミステリ仕立てで、
犯人・死体・謎解き役という完璧な3人の使い方(笑)
ちゃんとオチもついたし。
短い時間だからこそ、ベタな王道展開がすっきりと見やすい。
 
1分間という長さの体感は、演者と観客ではどれくらい違うんだろう
 
◆二人の関係は?
細かくは忘れてしまったけれど、似ていない双子(溜口&北澤)が
本当の双子ではなくて・・・というストーリーを即興で作っていくのが
良かったな。溜口さんが上手に流れを作っていました。
高佐さんのお母さんは「それぞれお父さんは違うから、あなた達は
血のつながりがないけれど」と言いだして、半分は繋がって
いるんじゃない?と思ったものの。まあまあ、それくらいはね。
 
◆ソロインプロ
高佐さんと勢登さんは指名により一人インプロに挑戦。
展開に詰まったら、客席から単語を出して貰い助けてもらうスタイルです。
 
高佐さんは、卒業式で先輩に告白するときめきメモリアルな
女子高生のはずが
「お願いします・・・!一回だけ!お願いしますーー!」
と土下座。すぐに心変わりをして初回のデートで家に誘われ、
くんずほぐれつな展開のとんでもビッチガールに(笑)
 
勢登さんは大統領として演説するシチュエーション。
しかし、客席から飛び出した少子化対策の設定にひっぱられて
なんでも子作りに結び付ける羽目になる。
子作り大統領セティ。
 
素人である私達から単語を貰うなんて、どんな言葉が飛び出すかわからないし
芸人さんはやりにくいんじゃない?と思ったけれど、終わったらとても嬉しそうな
顔をしてくれるんですよ。
 これってつまり、芸人さんと客席でリスクを分け合う協力プレイなんですね。
その後の展開が上手くいかなくても、それは出た単語がまずかったと
考えることもできる。逆もまた然りで、上手く進むと本当に嬉しい。
舞台で演じるのは1人だけれど、全てを背負おうことはない。
まさに客席が相方。
 
後日、モクレン野村さん、ザ・ギース、トップリード、ラブレターズ
というワラインプロなメンバーで、NHK高校講座「ビジネス基礎」へ
出演してインプロゲームを紹介していました。
教育とインプロはとても相性が良さそうですし、今後何か新しい
展開があるといいですね。
 
モクレンとレッスン祐輝さんの3人でネット配信をしている
「モクレンのレッスン」第28回では、このNHK高校講座の裏話が。
10分の番組のために、5時間近くの撮影時間がかかったとか。
市川実日子さんが涙を流しながら笑っていたこととか。
尾関さんが、打上げで一人だけラーメンやスパゲティを頼んで
ガツガツ食べたエピソードをばらされた上に、エレ片のエピソードまで
乗っけて放送されたりとか。
なかなか楽しかったので、興味のある方は是非聴いてみて下さいな。