2020年8月29日土曜日

プライム落語

 8ヶ月ぶりの生で見るライブは落語になった。

牛ほめ
一之輔 堀の内
三三 笠碁
雀々 疝気の虫

全体に面白い盤石の顔付け。駅から会場までの遠さや葛飾区を弄る一之輔はラップのような堀の内、三三の渋い笠碁、前二人が忙しいから自分がトリだと自虐の雀々。

正直、落語の内容よりもwithコロナのエンターテイメントはこんな状況になっているのかということが衝撃だった。一方向しか使用できない階段、チケット半券に名前と連絡先を記入、検温はWチェック、前後左右が空けられた客席、アンケート用紙に挟んであるお手拭き。シンフォニーヒルズ大ホールは落語には大きすぎる会場だが、これだけ座席を減らすのであればキャパを大きくしないと採算が取れないだろう。

こんな状況がいつまで続くのか。
どれだけの興行が生き残れるのか。

クラクラする。

2020年1月9日木曜日

2019年のシティボーイズコント(ASH&Dライブ)

2019年に久しぶりのASH&Dライブが開催された。

ギース高佐さんと大竹マネージャーによる、お洒落でスタイリッシュなピアノ演奏によるオープニング。
ザ・ギース、ラブレターズ、阿佐ヶ谷姉妹のコント。
斉木さんと久本明子さんによるネタ。
古関昇悟さん自作の人形で、実際に同居している大きな人形「桑野さん」と夙川アトムさんの奇妙なトリオコント。
去年ASH&Dに所属した田本清嵐さんの歌いながらトランプタワーチャレンジ。

そんな中できたろうさん&ムロツヨシコンビのコントと、シティボーイズの新作コントについて書き残しておきたいなと思う。

2019年9月5日木曜日

すいているのに相席傑作選

2013年から続くユニットコントライブ「すいているのに相席」の初期傑作選が上演された。
今回のメンバーはバッファロー吾郎さん、ザ・ギース、アイアム野田さん、山脇唯さんの5人。
コントは順不同です。

2019年8月22日木曜日

日本SF大会 海外ドラマ企画「TVファンタスティック」

久しぶりに日本SF大会に参加した。
SF
大会は毎回会場が変わり、今回の開催地は大宮。
今年は企画の一部分だけ参加できるスポット入場券というシステムができたのがありがたい。

2019年8月7日水曜日

阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ「オー!シスター」

嬉しいことに毎年恒例となった阿佐ヶ谷姉妹の単独ライブ。
去年のライブは東京キネマ倶楽部を筆頭に、各都市のキャバレーの箱を
ツアーで周るという驚きの企画で、今年の東京は北沢タウンホールの複数公演。
早々にチケットも売れて絶好調の二人です。

2019年8月1日木曜日

2019年6月に観たもの(2)

Joinライブ

開催頻度がゆっくりながら息の長い固定メンバーのお笑いライブ。
なぜか解散コンビが多く、前回からの間にピーマンズスタンダードが…。
最初はまだムートンもコンビだったような気がするよ?
ネタを1組ずつ終えると企画コーナーで、今回はわらふぢなるおの
なるおさんの娘さんが描いたイラストが何かを当てるという超ほのぼのパパ企画。
みんな全く当てる気はなく、とにかくなるおさんにツッこんで欲しくてボケ倒す。
なるおさんはもう疲れちゃってツッコミが全部「ばーか!ばーか!」になっていた。
最後は主催者の方から、次回ライブ開催地の都道府県をくじびきで決める
という重大発表がある。
代表としてみなみかわさんが引き、決まった開催地は「大阪」。
とりあえずみなみかわさんの御親戚は観に来ることになるらしい。

◆ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ
 
オーストラリアの絵本作家ショーン・タンの特別展。
今まで全く知らなかった作家だけれど、予告のイラストに惹かれて観に行く。
代表作「アライバル」が噂通りの素晴らしさだった。
128ページにおよぶ絵本には台詞がひとつもない。何らかの事情で
故郷を離れ、家族と共に移民となった男の姿が鉛筆画で描かれる。
写真のように写実的(実際、写真を参考に描いたものが多いようだ)なのに、
不思議な生き物や近未来SFのような建物などが混ざり合う。
現実のようで現実ではない世界、しかし移民として生きる人々の心のうちは
きっと現実と同じものとして表現されている。
他には小型の短編絵本「エリック」もいい。
主人公のエリックがあまりにキュートなので売店で缶バッチを買っちゃった。
京都アニメーションの哀しい事件後、ショーン・タンがinstagramに黙祷を
捧げるキャラクター達のイラストを上げてくれた。
こんな形で彼らに再会することになるなんて。寂しい。

◆図書館ライブ

宮崎貴士・田中亜矢・近藤研二・イトケンによるバンド「図書館」。
丁寧に紡がれた背筋が伸びるように美しいメロディーと、そのメロディーに
ぴたりと寄り添う歌詞が魅力で、結成当時からの大ファン。
とてもゆっくりな活動ペースなので、こちらものんびりと追いかけている。
今回は5年ぶりのライブが鎌倉molnで開催されるとのことで、小旅行の
ような気持ちで聴きに行く。
初めて伺ったmolnは下北沢leteに近い感じ。
ソロライブは珍しいのでアルバム2枚の全曲を演奏してくれるという
大盤振る舞いだった。
暑い夏には2ndアルバム「図書館の水源郷」がよく似合う。

◆草月ホールのカーネーション

東京に咲く鋼鉄の花・カーネーションの2daysライブ。
初日がストリングスDAYで2日目がホーンズDAYですと。
両日行きたかったけれどそうもいかずに、悩みに悩んで2日目に行くことにした。
直枝さんのボーカル絶好調だなあ。今年で60歳ですって。信じられない。
ロベルト小山さんもノリノリ。
「天国と地獄」あたりの曲を演奏されるとそりゃあもう大騒ぎだ。
岡村ちゃんのアドバイスによりブレイクを入れた「学校で何おそわって
んの?」や「地球はまわる」が楽しかった。
The End of Summer」を聴いてこれからやってくる夏を受け止めよう。

2019年7月31日水曜日

2019年6月に観たもの(1)

◆馬喰町ART+EATへのラストワルツ

馬喰町バンドの原点であるフリースペース馬喰町ART+EATが閉店するのを
受け、ゲストを招いての2daysライブが開催された。
1回目がテニスコート、翌週が知久寿焼さん。どっちも行きたいよ!
知久さん回は他のライブと重なってしまったので、テニスコート回へ足を運んだ。
前半がバンド演奏、後半がコントだろうと考えていたが、1~2曲演奏する
ごとにテニスコートが出てきてはコントをやるという変則形態で、結構な
本数のネタをやった。
プチ単独くらいあったんじゃないかな?
終盤では「馬喰町のイメージソングを依頼された代理店」コントにバンド
メンバーも楽しそうに参加していた。
そういえば、会場に巨大なスワンボートの頭の部分が置いてあり、なん
じゃこりゃ?と思ったら、馬喰町バンドの方がかつて道端に捨ててあったの
を何かに使えると思って拾い、結局何にも使えなかった代物らしい。
コントの小道具に使ってもらったのでもう思い残すことはない、とお客さん
にプレゼントしていた。

◆よつばの。読書会

同人誌を読むことが好きな同好の士を集い「みんなで面白い同人誌を持ち
寄って、読み、語り、楽しもう」という趣旨で開催されている読書会。

「人気作家、大手壁サークル、プレミアの付いた作品を追うのも同人の
楽しみの1つです。しかし、その一方で本来主役であるはずの「作品」は、
正当な評価を受ける機会はどれほどあるのでしょうか。
面白い作品があればそれを面白がってくれるはずの人に教えたいし、まだ
見ぬ面白い作品があれば読ませて貰いたい。
「よつばの。読書会」はそんな想いから生まれた「同人誌読み」達のための
イベントです。』*ホームページより抜粋

私もかつては漫画や同人誌を持ち寄って勧めあう仲間がいたけれど、結婚・
出産・引越などでなかなか集まる事ができなくなってしまった。
あの楽しかった記憶を思い起こし、今回初参加してみることにした。
会場は区民会館で参加費はカンパ制という、これまた懐かしいタイプの
小規模イベントでなんだか嬉しくなる。
持ち込み参加の方は20人くらいいたかな?長机2つ分ほどのスペースに
たくさんの同人誌が並べられている。
ジャンルはバラバラで評論中心の人もいれば、創作系の名作にこだわって
いる人もいる。
もはや歴史的な価値のある70年代~80年代のミニコミ誌、当時の漫画家
ファンクラブで発行された会誌も並ぶ。
私が一番興味を引かれたのは創作ジャンル。今はコミティアやpixivも盛んで
状況がだいぶ違うけれど、やはりレベルの高い創作同人を自分で探すのは大変だ。
こういう場所で知る事ができるのはありがたい。

◆韓国ナショナルシアター「ボッコちゃん~星新一ショートショートセレクション~」

上演演目はボッコちゃん、知人たち、おーいでてこーい、鏡、宇宙の男たち、ひとつの装置。
1本目から表題作のボッコちゃんだ。登場人物が大きな声で陽気に叫び、
全体的なテンションの高さに驚く。
星新一の世界は淡々としたイメージだったのでしばらくは違和感が大き
かったが、それこそ国が違う面白さだと切り替えて観劇する。
とにかくボッコちゃん役の女優さんが作り物めいた美女で雰囲気がぴったり
だった。
彼女は「鏡」で素敵な喉を披露していたので、ミュージカルにも出演される
方なのかも?
「知人たち」で主役の男性を演じた女優さんも素敵だったな。
視覚効果が一番面白かったのは「おーい、でてこーい」。
この短編自体の一分の隙もない完璧さにも改めて感心する。