2013年10月22日火曜日

高佐レジャーランド

“ Mr.Tと名乗る謎の人物からの招待状を受け取り、深夜に集う芸人たち。
策略によりロフトプラスワンに監禁された彼らが脱出するためには、Mr.Tにゲームで
勝利し100TP(T-point)を貯めねばならない ”
 
バッファロー吾郎Aさん、せきしろさん達が中心メンバーの「ユーモア軍団」。
様々な活動の中で、独自に開発したゲームをプレゼンし、芸人達で実際に
プレイしてみるユーモア系イベントと呼ばれるライブがある。
今回はユーモア軍団の一員であるTHE GEESE高佐さ・・・おっと、Mr.Tと名乗る
謎の人物によるオールナイトイベントです。
参加者はバッファロー吾郎A、せきしろ、ピース又吉、しずる村上、R藤本、ジューシーズ松橋、
キングオブコメディ高橋、鬼ヶ島野田
 
さて、感想を書こうと試みるものの、どう文章にすればいいのか迷ってしまう。
なにしろ文章や口頭で説明したところで、このイベントで体験したゲームの面白さの
100分の1も伝えられないのだから。例えばこんなの。
 
ゲーム名:本田医師ゲーム
種類:対戦型カードゲーム
概要: 王貞治監督の二女:理恵さんが、医師である本田昌毅氏との婚約延期の
理由に「音をたてて蕎麦を食べることが気になった」をあげたことから着想されたカードゲーム。
ノイズカード、ミュートカード、リラックスカードを使用して戦い、相手の理恵を怒らせた方が
勝者となる。
 
・・・うん、わけがわからないよね。私も自分で書いていて首をひねった。
でもこれが実際に見ると深夜のテンションも手伝ってゲラゲラ笑っちゃうんだよなあ。
 
恐らくこの本田医師ゲームが、この日にプレイされた中で一番戦略性のゲーム。
他は用意されたカードの山の中から1枚引き、引いたカードを提示してそのインパクトを
競うという、いわゆる運ゲーなのだ。
ただ選んだカードを見せるだけのゲームを一晩中やるの?そんなの楽しい?
楽しいんだなーこれが。
 
製作者せきしろさんの卓越したワードセンスが光るゲーム。
ゲーム展開を面白くする芸人の腕前。
馬鹿馬鹿しいゲームの数々を心から楽しめるユーモアを解する心を持つお客さん。
これらが三位一体となりロフトプラスワンが笑いの狂乱の館と化す!
 
 
★カードの引きが良かったで賞
 
上述の通り、カードの引きが勝敗を分けるユーモアゲーム。
今回カードの女神はピース又吉さんの腕に宿ったらしく、特にタレント名と番組名を
組み合わせてインパクトを競う「紅白裏番組ゲーム」がすごかった。
又吉さんが<村上春樹>を引き当てる奇跡!思わず会場もどよめく。
ちなみに出来上がった番組は<村上春樹の大相撲全取り組み解説>
 
「“まるで~~のような”という比喩をたくさん使って解説するんでしょうね」
 
ほぼ勝利の決め手となった<せきしろびんびん物語>。
最後には<スピルバーグ>を出し、あの巨匠がTV番組を手がけるとは・・・と
みんなが興奮する中、完成した番組が<スピルバーグどうでしょう>
 
「サイコロ振ってぶつぶつ呟きながら世界、いや宇宙まで行くんでしょうね」
「たぶん過去にも行くんじゃないかな」
 
 
★華麗なるMr.T
 
ゲームのコンセプトを聞いて、まあ素敵!Mr.Tはメルカトル鮎ばりのマントに
シルクハットで現れてくれないかしら?と妄想していたら本当にその姿で
驚いちゃったよ。
マスクまでつけていたので名探偵コナンか金田一少年の犯人みたいだったけれど。
マスクを取ると耳をつけてたぬきに変身。たぬきカワイイよたぬき。
 
そんなMr.Tは支配人なのでほぼ出ずっぱりで全てのゲームに参加。
しかしゲームに参加すると、あまりの楽しさに進行役を忘れてしまう傾向があるので
次回は助手か手下を一人つけるといいんじゃないかと。
 
あっ、高佐ピクルスもとても美味しかったです!
 
 
★逆大喜利?写真を見ないで一言
 
写真で一言大喜利の逆バージョン。
なんとなく大喜利の回答にありそうだな~という文章を先に書いて、後から
出るお題の写真に一番近かった人が勝ち。
ノーヒントで回答を書くので、これもかなり運に左右されます。
ポイントをかせいでいたのがジューシーズ松橋さん。
動物ネタ、集団ネタが来ると予想してピンポイントで書く人が多い中、
幅広く対応できそうな上手い回答を作っていたのが又吉さんでした。
 
 
★みんな大好き!森進一ゲーム
 
Mr.T「次のゲームは・・・森進一ゲームだ!!」
会場「うおぉ~~~~!!!!」
 
ポカーンとする一部のお客さんとピース又吉さん。
 
村上「いいんです!知らなくても恥ずかしいことじゃありませんから(笑)」
 
おさむちゃんゲーム・変なおじさんゲーム等の基礎となる、みんな大好き「森進一ゲーム」。
森進一の中毒性は異常。
 
ゲーム名:森進一ゲーム
種類:穴埋め型人物当てカードゲーム
概要:3ヶ所の定位置に、カードの山から引いた挨拶カード、人物名カード、文末カードを
配置して森進一らしさを競う。
森進一本人、森進一の関係者、森進一の可能性がある人物、無関係の4パターンに分け
合計得点の最も高かった者が勝者となる。
 
あらためて文字にするとなんて狂ったゲームなんだ・・・。
 
<こんばんは> 森 <進一> <です> を目指してカードを引くがなかなか揃わない。
 
<はじめまして> 森 <ガール> <のオールナイトニッポン!> (無関係)
 
<暑中お見舞い申し上げます> 森 <進一> <と2階席の方盛り上がってますか?>
(森進一の関係者)
 
わけがわからない。でもカードを引くたびに会場のボルテージが上がりまくる。
「近い近い!」 「まだわからないぞ!進一行けるかもしれない!頑張れ!」
なぞの声援が舞台上で入り乱れる。A先生の応援が特に熱い。
森進一のコンサート会場だって、こんなに森進一に対して盛り上がらないのではなかろうか。
行ったことないけれど。
 
おさむちゃんゲームでは一発で「おさむちゃんです!」カードを引き当てた鬼ヶ島 野田さんに
まるでKOC優勝のような歓声と拍手が贈られた。
そして変なおじさんゲームは、出来上がった人物がことごとく怖いおじさんになってしまい
まぁ変なおじさんは怖いおじさんだよね、という認識を再確認する。
 
他にも数々のゲームが展開され、囚われの芸人たちが奮闘するもなかなか100TPに
届かず。このままでは一生この館から脱出は叶わないのか・・・。
諦めかけた瞬間、Mr.Tから解放が告げられる
 
「始発が動きだしましたので」
 
“一夜明けて地上に出ると空は色づき、新宿の街はいつもどおりの顔をしている。
私達が体験した幸せな笑いの狂乱は夢だったのではなかろうか?
笑って笑って後には何も残らない

理想の喜劇を観たのではないだろうか?”