2019年4月23日火曜日

芸人卓球2019

芸人卓球を甘く見ていた。
お笑い関係のライブだから上演時間3時間で見積もっておけば余裕だと思うじゃない。
まさか4時間半もやるとは。夜に別の予定を入れていた私は、ごめんなさい
と心の中で謝りながら準決勝が終わった時点で抜けさせてもらった
(それでも3時間半はいたのだけれど)
次回開催されたら目安は5時間と覚えておこう。


エグゼクティブプロデューサー:ぶっちゃあ
主審:ブラットピーク土屋
MC
:キクチウソツカナイ    
解説:池田大地(Rallysイベント事業部)

 誰に当たっても全員ボロボロに負けてしまう弱いチームもなく、逆に
ラブゲームで連戦連勝という強豪チームもいない、勝っても負けてもおかし
くないとても良いバランスの試合が多かった。
各事務所でまず卓球経験者を募り、そこから戦略を練って芸人を足して
いったのではないかな。
卓球経験者以外では例えば

 ・卓球はテーブルテニスだから広義のテニス、という理屈でテニス部
・両親は全日本クラスの卓球選手なのに本人は野球一筋という優良血統初心者(競馬なら走りそう)
・シンプルにキャラが濃い
・断ったのに事務所にねじ込まれた

など理由は様々あるらしい。
それと、県大会進出とプロフィールに書かれているけれど実は市の大会まで
しか行っていなくて…みたいな、ちょっと盛っている人は結構いたようだ。

チーム人数は最小が4人編成。
シングル・ダブル・シングルと続く試合の中で先に3勝したチームの勝利
なので、体力の問題を考えても4人以下は難しいだろう。
ライブを最後まで見る事ができななったので、各チームの感想のみ。

<浅井企画>
ニュークレープ・リーダー、上木恋愛研究所ロマンス河野、サニーテンポ小島、
ジュウジマル橋口

浅井企画はリーダーがリーダー。
サニーテンポの小島さんの動きが良かった。
思った事が全部口から出るリーダーの不思議ちゃんぶりが相手チームを
翻弄し、MCキクチさんも「私は彼が最後までよくわからなかった」と嘆く。

<サンミュージックプロダクション>
ケンキ、根菜キャバレー天野、第2PKせーや、ママタルト粕谷

天野さん&せーやさんに実際に付き合っているダブルスカップルという
設定が生まれ、いちゃいちゃしながら試合をする。
そしてケンキさんが「平成という時代を売れない芸人として生きた抜いた
悲哀」を朗々と語る時間が発生し、卓球コートが新宿バイタスと化す。
巨体の粕谷さんは1試合でオーバーヒートしてしまったため、実質3人だったサンミュ。
最後のダブルスで勝てば、次のシングル戦には隠れボーナスキャラとして
実況席のぶっちゃあさん(サンミュージック所属)が出場する予定だった
が、負けてしまったので潔くチーム敗退。

<松竹芸能>
オジンオズボーン篠宮、ジャイアントパンダ関根、ハウメニーピーポー
高橋洋平、ブランシュブラン田代

リーダーのクセが強い。
「わたくし、辰巳卓キュロウです!」しか覚えていない。
本当に思いだせない。

<プロダクション人力舎>
鬼ヶ島アイアム野田、イヌズキ両角、おとぎばなし吉田、ザ・マミィ酒井、
ロマン峠井上 マネージャー:永田敬介

リーダーのイニエスタ(野田)は日本語が話せないので、通訳として永田さんが付く。
ポテト少年団の頃からファンです、中谷さんはお元気ですか?とキクチさん
に質問するイニエスタ。
人力舎チームは酒井さんが強い!敵チームをジリジリと追いつめていく。
野田さんは想像以上にガチな大会の雰囲気に怯え、嫌がりながら出た結果
誰よりも爆笑をさらって鮮やかに敗れた。
スポーツの神ではなく笑いの神に愛される男。

<ワタナベエンターテインメント>
バッドナイス常田、新作のハーモニカたんぼ、土佐兄弟有輝&卓也

スポーツ漫画の対決でチームに兄弟がいると燃えるよね。
ナベプロわかってる。ただし本人からは
「さっきから“土佐の狂犬兄弟”みたいな感じで言われてますけど、俺ら
名字が『土佐』なだけで生まれは違いますからね」と言い訳が入る。
バッ常氏の主人公みたいな台詞が炸裂するだけではなく、カットマンたんぼさん
の大活躍が印象的なチームだった。

<マセキ芸能社>
モグライダー芝、エル・カブキ・エル上田、ニッキューナナ峯、
ぷらんくしょん・ぐっち、めろんぱん稲倉

・試合に出ない代わりに相手にメンチを切り運営をヤジり煙草を吸いたがるリーダー(ヤンキー)
・入場も格好もプロレススタイルでこの大会の問題発言を一気に引き受ける男(厄介)
・ハーフパンツなんてださいと上下ロングデニムで決める男(動きづらい)

とにかく全体的に素行の悪いマセキ軍。
皆で試合外のことにいちゃもんをつける。めろんぱん稲倉さんはとにかく
かわいい。
卓球の実力は平均的に高く、第一試合準決勝共に白熱した戦いを見せてくれた。
チームのエースはエル上田さん。試合外のパフォーマンスはお騒がせなれど
勝負に関しては誰よりも熱い。会場中に響き渡る力強い踏み込みとスマッシュ。
ワタナベのたんぼさんとの試合は名勝負で、腕が互角ならば気迫で上まわる
上田さんが勝つのではないかと思ったが、そこはたんぼさんのラケットが
冴えわたり接戦の末に勝利。

<連合軍>
ザ・ギース高佐、アモーレ橋本、アルゴンキン山口、かつまたじゅんいち、
ポンループ・アミ、ルックロック鈴木

対戦相手のよしもとに「連合軍はどうなんですかね。
どの事務所も限られた芸人の中でなんとか調整してチームを作っているのに、
各事務所のエースを一人ずつ寄せ集めるなんて」と言われれば、
「他の事務所はともかくよしもとは芸人が6000人いるんですよ。そこから
選んだのでしょう。全部の事務所が束になったって足りない」と返す。
リーダーの高佐さんも普段からBKBと腕を競い合っている卓球芸人。
多分連合軍vsよしもとが実力的に一番の目玉として組まれたのではないだろうか。
今回は一人の選手が複数回出られる方式にしたので、ポンループのアミさんが
出番の無いままチーム敗退となってしまったのが気の毒だった。
ユニフォームの下に水着まで仕込んでいたのに!ライバルのBKB曰く
今日の高佐さんは調子が悪かったらしい。

<よしもとクリエイティブ・エージェンシー>
バイク川崎バイク、鬼越トマホーク金ちゃん、空気階段もぐら、
やさしいズ佐伯

前評判でも芸人No.1の腕前と噂のBKB率いるよしもとチーム。
バラエティでおなじみ鬼越トマホーク、TBSラジオレギュラー空気階段、
KOCファイナリストやさしいズ。
笑いの知識がいまいちな私でもメンバーを全員知っている。
しかも知名度だけではなく、金ちゃんともぐらさんは動けるぽっちゃりだった!
この二人のダブルスは今大会で一番連携が取れていたのでは。さすがよしもと6000人。
ブタ!と呼ばれると「もぐらなのに…」と呟くのが笑える。
しかももぐらさんは金欠でラケットが買えず、対戦相手の高佐さんが
毎回しぶしぶ貸していた。
BKBはさすがの巧さ。なぜか試合途中でタイムを入れてサングラス→通常の
眼鏡に変えるという「俺まだ本気出してないから」アピールにも余念がない。
他3人に比べると無理に放り込まれた感の強い佐伯さんは、その日の夜に
新ネタライブが控えている。
本当は卓球じゃなくてネタの練習がしたかったのにね。