2015年4月27日月曜日

2015年3月のお笑い

3/2黒のペン
企画大喜利が面白い黒のペン。
今回は海援隊の贈る言葉の歌詞を穴埋めする大喜利で、
結果的にババアに贈る歌になりました。とんでもないな!
神保町の21:30枠がなくなってしまうのは残念ですね。
社会人にはありがたいライブだったよ。
黒のペンが始まるまで聞いていたラジオでシャカが解散を発表して、何とも言えない気持ちになりました。
40歳は区切りの歳なんですね・・・。

3/5 ロビンソンズのライブ そのいち
ロビンソンズが新ネタを5本おろすライブ。
コントとコントの間に映像を流すのではなく、ゲストの芸人さんにトークで埋めてもらうというスタイルが新しい(?)。
初回はペパーミントの風に吹かれての2人。
戸惑いながらも、ロビンソンズ2人の素顔について色々話してくれました。
ゲストも最後にコントをやり、企画コーナーもあり。
次回の繋ぎゲストはツィンテル。

 3/8バティオスグランドカーニバル
お祭りだらけで、最近はハレの舞台がケになっているようなK-PROです。
毎日がカーニバルbyここはグリーンウッド。
ギースは転校生がチェンジできる学校のコント。
お笑いのセンスを計りたい、と好きな芸人を聞かれた高佐さんが
「ライスです」 「はい、ザワザワしない!物を投げない!」
「バッ、バナナのネタとか面白いから・・・!」
ラブレターズは、浅草のニュー喜劇人で溜口さんが声を潰してから封印していたリストラのコント。
どちらも浅草でおろしたネタで、なんだか懐かしかったです。
浅草通いからそろそろ1年がたつのね。

3/9ギーストークライブ
ゲストがR藤本さん。
ユーモアライブでよく一緒になるけれど、あまりトークを聞く機会がないので楽しみでした。
ギースとの出会いが、かつて大阪で行われたK-PRO主催ライブだったとは驚きです。
ボードゲームの話が出てくるのも嬉しい。
メインのトークでは、高佐さんの謎解きゲーム体験話がさく裂していました。
あんなに話したい話題があるならば、ゲストなしでライブをやってもいいのになあ。

3/10相席反省会
5月の打上げライブを見たらまとめて感想を書こうかと。

3/19join
ピーマンズスタンダード、わらふぢなるお、ジグザグジギー、ムートン伊藤、ロビンソンズ、ラブレターズ。
大好きな芸人さんばかりのライブです。
OPトーク、各コンビのネタ、企画という構成で、今回は急に振られたアドリブに対応できなかった塚本さんが、墓穴を掘りに掘って結果的に本日の主役になりました(笑)
目の前であんなに動揺した人はめったに見ることができませんね。
こちらのライブの主催者さんは北海道在住で、今度北海道でのライブを企画しているそうです!
ホームページにライブ写真がいっぱい。
http://join-live.jimdo.com/

 3/22コントセンター
新作ネタおろしバトル!という、コント作家と芸人が組んだ企画があったのですが。
残念な結果になってしまったなあ、という感想でしょうか。
準備も時間も足りなくて、ひたすら芸人さんに負担がかかるのがね・・・。
ダブルブッキングに届いた台本が、どう見てもギースへのあて書きだった件が一番せつない。
5月に第二回が開催されるようなので、色々な点が改善されていることを祈ります。

3/23ペイジワン
今月のゲストはモグライダー、ロビンソンズ、浜口浜村。
藤井さんが、引越で出てきたダンボールから出てきた懐かしい物を色々と披露。
悠久の時を超えて手元に残ったドラクエ2復活の呪文。
吉本からの初給与明細。
富士急ハイランドに若手が集められた仕事で、空き時間にみんなで乗り物を楽しんだ写真には桜塚やっくんの姿も。
企画は進撃の巨人・北澤をともしげ兵士長が迎え撃つゲーム。
ともしげ兵士長が負けると、他の全員が巨人にボコボコにされるという理不尽なルールでした(笑)

2015年4月24日金曜日

下北沢大興行「芸人のマネージャーによるマネジメントとのお話」

B&Bで行われた「芸人のマネージャーによるマネジメントのお話」に参加しました。
司会はラリー遠田さん。出演者は松竹芸能の西尾和彦さん、サンミュージックプロダクションの小林雄司さん、ASH&Dコーポレーションの大竹涼太さん。
小林さんはロンハー、大竹さんはゴッドタンに出演経験が多いため、マネージャーという裏方仕事でありながら、お茶の間知名度が高いのが特徴的です。

お笑い界の裏側大暴露!・・・のような展開では全くなく(笑)、穏やかに真面目に進んだトークショーでした。
質問に対し「事務所ごとに違うと思いますが~」と前置きが多く使われたことからもわかるように、同じ業界とはいっても事務所によって方針も体制もかなり異なる。
大竹さんが質問に答える時は、前所属である人力舎の例で答えている場面がほとんどでした。
多分ASH&Dは規模が小さいので、一般的なお笑い事務所の通例からはずれることが多く、比較参照にならないから避けたのかな?と思います。

・マネージャーになったきっかけ

面白かったのは大竹さんの
「父親の仕事の反動か、自分はサラリーマンになろうとずっと思っていました。
でもお笑いは好きで、お笑いに関わる仕事につきたかったので、父親に口をきいてもらって人力舎に100%コネ入社しました!
すみません!だから面接の時の苦労とかお話することができません!」

いや、コネで入っても実力さえあれば認められて頭角を現す、という好例じゃありませんか。
コネも実力のうちとはこういうことですよ。

・給料の話

どうしてもお金の話を聞きたいラリーさん。
同年代の一般的なサラリーマンよりは低いでしょう、とのこと。
浅井企画は給料がいいらしいという都市伝説がある(笑)
実際にいるから聞いてみましょうよ、と客席後方に声をかけると、そこには浅井企画の三野マネージャーが。
三「そんなことないよー 全然ないよー」

昇給についても、そもそも給与査定はどうやるのかという疑問が。
担当タレントが得た仕事の量に比例して昇給するのであれば、すでに売れているタレントについているマネージャーばかり得ということになってしまう。
担当している若手芸人がドーン!と売れたところで、一体どの仕事がきっかけて火がついたのかなんて、誰にもわからない。
だから、査定のルールを独自に作っている事務所もあるし、わかりやすく年次でしか上げないという事務所もある。
CM契約など大きな仕事を取ると、特別手当が出る事務所もあるそうで。
それはモチベーションが上がっていいですねえ!と羨ましそうな3人。

・お休みの話

昼も夜もなく働いているイメージのマネージャーだが、きちんと休みは取れるのか。
これも事務所でだいぶ違うけれど、共通しているのは、就職してから数年間はかなり厳しいよということ。
複数のマネージャーをまとめる統括マネージャーになればある程度自由がきくが、基本的には担当している芸人に仕事が入れば土日祝日は関係なく付き添い、後から振替で休みを取る…取れれば。実際にはなかなか…。
ただ、大きな事務所は労基法を守るために、きちんと休みを取るよう指導されることも。

・仕事の取捨選択の話

仕事のオファーを受けるかどうかは誰が決めるのか。
答え:マネージャーが取捨選択をする。芸人が決めるということはほぼ無い。
もちろん芸人に相談することはよくあるし、特に家族が絡む場合はきちんと聞きますと。

現段階でこの仕事を受けることが、その芸人にとってプラスになるのか損をするのか。
芸人・タレントは案外、自身の商品価値をきちんとわかっていなかったりする…と書くと悪い意味にとられてしまうかな。
うーん、「側にいるマネージャーの方が、商品である芸人の価値を冷静に査定して売るべき戦略を立てることができる」かな。
だからこそ責任は重大だと話していました。

 「わかりやすい例で言うと、ロンハーに出ることがプラスになる女性タレントと、マイナスになる女性タレントがいますよね?
そういう見極めはかなり難しいです。」
という小林さんの話に、客席から納得の声が。

 また、ダンディ坂野さんは自分の価値をしっかりわかっていて、決して下ネタの絡む仕事は受けないので、あれだけ多くのCM依頼があるのでしょうという話も出ました。
芸人のTV出演となるとヨゴレ、下ネタ関係があるけれど、もし子供番組やアニメに出ていて子供からの人気がある場合はどちらを取ればいいのか。
こちらを取って失敗ではなかったけれど、もう一方を取ればより成功したのかもしれない。
難しい選択だし、正解は誰にもわからない。

・ダブルブッキングの話

どのマネージャーも1度はやってしまうミスといえばダブルブッキング。
現場が被らないようにスケジュールを調整するのは難しくないけれど、うっかりやってしまうのはTV番組の裏かぶり。
同じ放送時間に、同時に2つ以上のTV番組に出てしまうこと。
発覚したらギリギリまでどうにか調整をして、それでも無理ならば誠意をもって謝るのが大事だし、TV局の方もわかって下さる方が大半。

・CMの話

絶対にミスしてはいけないのはCM関係。
ダブルブッキングなどのミスであれば、もちろん悪いことではあるけれど、ディレクターさんやプロデューサーさんに頭を下げればなんとかなるが、CMは対企業だから。
契約書も交わしているので、契約内容に違反をすると大変なことになる。
(企業は莫大なお金を払ってCMを打ち、芸人やタレントを起用するのだから、その商品価値を下げてしまう行為をしないのは当然です、という補足がきちんとありました)

 そこで必要になるのが現場マネージャーの存在。
例えば、アサヒビールのCMに出ているタレントが、番組で食レポをする際にキリンビールを飲んでしまうのはNGなわけです。
しかし、出演しているタレントは番組に集中しているし、そこまで気がまわらない。
ここで現場マネージャーがいれば気がついて
「すみません、CM契約があるのでビールの銘柄がちょっと…」
とストップをかけることができる。
CMの禁止事項はものすごく細かいものもあるそうで「えっ、そんなのも駄目なの?!」と驚くようなNG例がありました。

・単独ライブの話

CMとはまた別の意味で、絶対にミスができないのが単独ライブ。
TVに出るようになった芸人も、定期的に単独ライブを行うことにこだわる人が多い。
その単独ライブにかける想いは私たちが考えているよりずっと大きく、精神的な不安や負担も多いためライブ前の期間が一番ピリピリしている。
芸人本人がそれだけ神経を注いでいるのだから、舞台の内容以外の部分でスタッフやマネージャーがミスをすることは絶対にできない。
「単独ライブ自体は全然儲からない、むしろ大赤字ですよ!」…だそうです。
それでも芸人のアイデンティティというか、自分たちの出自は舞台だという自負があるのでしょうね、と話していました。

・マネージャーがTVに出る話

マネージャーがTVに出ることは損か得か。
小林さんも大竹さんも
「マネージャーの知名度が上がることで、担当している芸人に多少なりとも仕事が還元されるのであれば得だし、断るという道はない。ていうか、断れない。」
そうか~。自分が断ることで芸人の仕事が減ったら、何考えてんだ?!という話になりますもんね。
サンミュージックには、TVに出る機会があるマネージャーが多いそうです。

また、大竹さんはゴッドタンで有名になったことにより、普通のマネージャーであれば初めまして、と1から関係性を作らなければいけない仕事相手でも「番組見ていますよ!」と言われ、ポーンと飛び越えて一気に距離を縮めることができる。また、なかなか会えないような上の立場の方とも会いやすい。他の方に比べて随分楽をさせて頂いているし、申し訳なくもありがたいことです、と恐縮しながら感謝を述べていました。

・結局、就職先としてお笑い事務所のマネージャーはどうですか?

何度も繰り返された言葉がここでも。
「事務所によります!」(笑)
そもそも新卒採用が毎年必ずある会社は少ないとのこと。

 大竹さんの話で印象的だったのが
「私たちの仕事は『儲かる』と『面白い』の二択がある場合に、『面白い』の方を取ることができる。
それが許されるんです。
これが許される仕事は、なかなか無いと思います」

給料もあまり高くはないし、休みもとりづらい。
頑張って売り込んでいたコンビが解散してしまうのは切ない。
しかし、お笑いが好きであれば、そのお笑いの現場に一番近くにいて一緒に笑うことができる。
マネージャーは素敵な商売。

2015年4月16日木曜日

ワラインプロ10

出演者 勢登健雄(ツィンテル)、高佐一慈(ザ・ギース)、新妻悠太(トップリード)、北澤仁(ロビンソンズ)、マツモトクラブ、三福英敬(ザンゼンジ)、高野尚之(リンゴスター)

MC モクレン

企画物のライブに呼ばれる場合は、大抵少し前に集まり打合せをするのに、本当に何の指示もなく劇場入りで怖い。
槙尾さんの勧誘が怖い。
レギュラーメンバーのインプロ信奉による宗教感が怖い。
怖い物づくしで上手側に固まり、心の錠前にガッチリと鍵をかけている初参加3人(マツクラ、三福、高野)。
特にマツクラさんは、箱の隅で震える小動物のよう。
演技力の高さと即興の強さは全く別物ですしね。

最初は軽くインプロゲームを。
指をさされた人がお題に答える「カテゴリーダイ」の応用編が面白いですね。
「プロポーズの言葉」をできるだけ言いなさい、という出題ならば
「結婚しよう」
「俺のパンツを洗ってくれ」
「同じ名字にならないか」
「毎日味噌汁を作ってくれ」etc
日本語の表現は豊かだなあ!混乱したマツクラさんが
「ごっ、ご飯をいっぱい食べる・・・・」
と答えて、それはただの食いしん坊!自分のさじ加減!と突っ込まれていたのが愉快でした。

「存在していそうな架空のお笑いコンビの名前」のお題では、だいたい皆さん実際にいるコンビ名を一度思い浮かべ、そこからアレンジをしているのがわかる。
顔色よろしわろし→目の色金色銀色、とかね。
判定がなかなか難しく、パンコントマテと答えた高野さんが「いますよ!きっとパンコントマテで結成したんですよ」と説明してセーフ。
新妻さんの答えた妙な名前はDIE!となったのだけれど「“馬鹿よ貴方は”がいるでしょ~~!」とプンプン。
なるほど、“馬鹿よ貴方は”というコンビ名が有りなのだから、もう何だって有りのような気もする。

検問の設定を使用したゲームは初めて見ました。
運転席Aと助手席Bが会話をしていると、警察に呼びとめられてBが車外に出され「行き先、目的、トランクの積荷」について尋ねられる。AとBは打ち合わせをしてはいけないので、Bは車内にいるAのジェスチャーから推測して答える。

勢登A&高野Bペアは、勢登さんが事前に二人は親子でこれから受験に向かうという設定を決めたのに、それを知らない高野さんがカップルの設定(高野さんはいい女風)でスタートしてしまう。
このちぐはぐな会話を、コミカルな演技でなんとか繋いでいく勢登さんが抜群に面白かったです。

また、ゲーム展開とはあまり関係ないけれど、警官役の人と運転手役の人が細かい演技をしてくれて楽しい。
高佐警官と北澤運転手の演技が好きだったな。
演技が上手い人が多くキャスティングされているので、こういった枝葉に意外な楽しさがあるところもワラインプロの魅力の一つです。

「さ行禁止ルールゲーム」では、みんな「さ」を恐れてゆっくり怖々と話すのを見て
新妻さんがもっと思い切ってやらなきゃ駄目だよ!と実行 →即効でアウト(笑)
でも男らしいですよね。新妻さんは女らしくて男らしい。

 ラストは即興演技の途中で「フリーズ!」と叫んで動きを止め、止まった形から違うシチュエーションの演技につなげるゲーム。
さらにそこからロングコントへ。
ドラゴンポールみたいなバトル漫画だなあと眺めていたら、高佐さんがジョジョ立ちの末、とうとうDIO様になりました。無駄無駄無駄無駄ァ!

主役はマツクラさん。そっと気配を消して、目立たないようしているところを引っ張りだされる(笑)しかしさすが役者、一度役に入ると誰よりもどっしりと腹の据わった演技なのです。マツクラさんと高佐さんの必殺技対決ポーズで1週間は笑えました。

はぁ~ワラインプロで見るたびに勢登さんに惚れ惚れ。
とにかく明るい勢登さんは、どんな場面も喜劇にしてくれるムードメーカーなんですよね。
知らず知らずのうちに緊張が漂う舞台上に、カラリと明るい風を送ってくれるのはいつだって勢登さんなのだ。

今回は久しぶりにモクレンのお二人が参加してくれて、ゲームのテンポがとても良かった。
ストーリーが問題なく進んでいると、きっと他の演者さんは止めにくいのでしょうね。
観客がいつまで続くのかな?と心配になった頃に介入してくれる野村さんの存在が心強いし、安心して観ることができる。
勢登さんを歌わせた矢島さんのピアノも最高でした♪

2015年4月14日火曜日

『ごきぶり』のポーカー vol.2

出演者:MCラブレターズ溜口
うしろシティ金子 巨匠岡野 キングオブコメディ高橋 ハライチ岩井 R藤本

8種類の害虫カードを押し付け合い、相手の嘘を見抜きながら進めるカードゲーム「ごきぶりポーカー」。
手順でやることは簡単。相手を指名して手札からカード選び「このカードは○○」です、と宣言をする。
指名された相手はそれを嘘or本当で答える、もしくはカードを見て今度はそのカードを使って指名する側に回ります。

詳しいルールはR藤本さんもおすすめ、高円寺のゲームショップ「すごろくや」のページで確認をどうぞ
http://sgrk.blog53.fc2.com/blog-entry-534.html

このごきぶりポーカーを芸人さん達がプレイするのを客席で楽しむライブです。
主催は芸人狼でおなじみのスラッシュパイル。

今回のライブでは
・各自1枚害虫カードを押し付けられている状態からスタート
・同じカードが3枚溜まる、もしくは全種類コンプリートしてしまったら負け
・同じカード2枚集まりリーチになった人は、出す手札を観客だけに公開する
というルールになりました。
最後のゲームは時間がなかったので、害虫カード2枚持ちからスタート。

Vol.1はもう2年前なのですが、今回は初回よりぐっと見やすくなっていました。
なんといっても舞台の形がこのライブ向き!ステージに対し2方向に客席がある二面舞台です。
手札を出すプレイヤーが舞台の中央、オーケストラで例えると指揮者の位置・向きに立ち、指名された相手はその対面にいる。
すると両サイドに座っている観客から、横顔がちゃんと見えます。

また、客席に手札を公開するという特殊ルールの時に、MC溜口さんが見えやすいようにサイズを大きくしたカードを客席に向けて見せて回るのですが、この動作の時に対戦相手にカードを気付かれる心配がありません。
前回のOFFOFFシアターでは出演者は全員客席を向いていたので、これがちょっと危うかったんですよ。

それと、出演者がちゃんとしていた(笑)
前回は初めてMCを任された溜口さんがテンパっている上に毒舌キャラで頑張り、出演者は全員そんな溜口さんをイジりたくてしょうがない人たちだから、もうワチャワチャしっぱなしでしたからね~。
溜口さんのMCももう手慣れたものです(たまにゲーム展開に興奮しすぎて、やるべきことを忘れちゃうけれど)

今回のライブ。結果から書くと、3ゲーム全て高橋さんの負けでした。
いや~これは意外でしたね。嘘をつくのが下手というわけではなかったと思うけれど。やたらと作戦を読まれてしまった。
3ゲーム目の「あと2種類集まるとコンプリート。しかも他のカードもリーチだらけ」という瀕死状態の得点ボードを見て、ゲームに詳しいR藤本さんが「こんなのほとんどお目にかかれないぞ」と叫んだくらい。
ここぞという時の運がないのかな・・・。

そんな高橋さんを翻弄したのは金子さん。
最初の数ターンを観察すると
「わかった!これは嘘をつくゲームだけれど、意外とみんな嘘はつけないんだ。この世の中と同じだ」
と哲学的な台詞を吐く。
その台詞通り攻め方もかなりシンプルで、裏を読みすぎてしまった高橋さんが自滅をすること数回。
高「なんて素直な子なんだ。なんで、そんなに表ばかりなの!」
あと、考えていることを全部口で言っちゃう。
高「口に出して計算するタイプ?“隣から1かりてきて~”って」

ゲームライブでお見かけするのははじめてましての岩井さん。
片手をクルクルッと廻してカードの宣言をするのがお茶目ですね。
相手のカードに関する推理を長々としゃべり、結果的に勝負はしないで「(カードを)見ます!」と叫び次の人に順番をまわす=まわし芸みたいなものを確立し始める。
偉いもんでこれを何回か続けていると、見ます!宣言だけで客席から拍手が沸くようになる。

そして、ブラフをかけて相手をだますことがいかにも得意そうなギャンブラー岡野さん。
ゲームの定石を理解するのも早いし、実際かなり強かったですね。
リーチがかかって危ない場面が何度となくあっても、そういう場面で相手が仕掛けてくる攻撃をきちんと読む。実際よく当たる。
彼はあのニヤニヤ顔で「わたくし正直者です。嘘などついておりません」と言いながら、いけしゃあしゃあと先輩を騙す姿がリアルねずみ男だもの。
巨匠の知名度が上がれば、笑うせぇるすまんやナニワ金融道実写化のキャスティング担当者が、彼を放っておかないでしょうに!

最後にべジータでやってきたR藤本さん。
ユーモアチャンネルでは、自作のオリジナルゲームを披露するくらいのゲーム好き。
ボードゲーム・カードゲームマニアとしては、ゲームに参加したくてたまらないのに、
べジータのキャラがあるからツンとすましていなければならない。
ごきぶりポーカーは相手を指名するので、経験者はどうしても避けられがちになり、
藤本さんにはなかなか指名が入らない。
俯いたまま座っている姿が、公園でお友達の輪に入れない男の子のようでなんだか可愛い。

巧い人が一人いると、ボードの枚数から手札を予測する方法や、順番をあえてまわすことで他の人を追い詰める方法など、色々なパターンを見せてくれるので観客も勉強になります。
逆に定石がわかっているだけに、あまり深く考えず型破りな攻撃をしてくるプレイヤーに慌てることもあり。
何を狙ったかさっぱりわからないカードが出た時、べジータ様から「貴様!いま誰に何をしようとした?!」という名言が出ましたよ。

観客も一緒に考えるので、終盤は少々脳がしびれたけれど面白かった。
第3弾があれば是非また観に行きたいです。
他のゲームライブでもいいですね。
アンケートにはとりあえず「キャットチョコレート」と書いてみたけれどどうだろう?