2015年4月13日月曜日

ワラインプロ9


3月に行われたワラインプロ9。
出演者は関町知弘(ライス)、北澤仁(ロビンソンズ)、高佐一慈(ザ・ギース)、溜口佑太朗(ラブレターズ)、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、森田哲矢(さらば青春の光)。
ライス関町さんが初登場です。

よしもとの芸人さんはライブの企画コーナーで即興ゲームをやる機会が多いので、ワラインプロならではのルール(自分だけが目立たない、ウケを取ることを重視しないなど)を理解すると、とても優秀なインプロプレイヤーになるのではないかと思っています。
関町さんも最初は戸惑っていたものの、すぐに溶け込んでいました。

私はルールをすぐに忘れてしまうのですが、スリーシングスゲームの「なんでもいいから3つ言う。間違ってもかまわない」は毎回新鮮に驚きます。
隣の人について何か言うというお題の時に、森田さんが必死の形相で隣の北澤さんを見ながら「北澤!ロビンソンズ!北澤!」と叫んだ時に、みんな崩れそうに笑っていました。
本人いわく「バイク川崎バイク方式ですわ」。

久しぶりにみたのは演技をしながら相手の間を読み、気付かれないように帽子を取り合う「ハットゲーム」。
最初の北澤vs森田対戦がまるで居合の達人同士のような緊張感で、見ていてドキドキしました。釣り堀の設定で

「仕事は何をしているんですか」→「んー、仕事はしてないよ」

というやりとりが抜群に面白かった。
初挑戦のライス関町さんが、相手に金縛りでもかけていない限り絶対に避けられてしまうゆっくりとした動きで帽子を取ろうとして、あっさりとはねのけられる。
なぜ見えていないと思ったのか!と騒然とする会場。

最後に長いストーリーを作る「スーパーシーン」。
今回はどのストーリーも1場面がとても短かった。今までの半分くらいじゃないかな?
溜口Dのジャンプ漫画のような格闘もの。北澤Dのヒーロー物「練馬レンジャー」。関町Dの学園ラブコメディ。選ばれたのは関町Dのインプロです。

物語がディレクターの思惑通りに行かないのもこのゲームの醍醐味で、今回は溜口君と付き合っているはずだった保険の新妻先生(もちろん女性)が、実は高佐校長と結婚をするという衝撃の展開に、袖で待機していた関町Dが目をまんまるにして驚いていましたよ。
関町さんかわいいなあ。ベイマックスに似ているし。

今回はモクレンが単独ライブと被ったため、進行役は槇尾さん。
さすがに野村さんのようにサクサクとはいかず、自分がたまに挑戦して失敗するボードゲーム会のインスト(説明)を思い出してうわ~となる。
家で練習しても本番でテンパるんだよね・・。
終了条件を伝えないとゲームがどう終わるかわからないよーとか、自分の手番でできることをはっきり説明しないとプレイヤーも観客も混乱するよーとか。
言葉で人に説明をするのは本当に難しい。

よしもとでもインプロのライブが始まったので、いつか交流をしてみたいと槙尾さんが言っていました。
インプロには2つの系譜があり、ワラインプロとよしもとのインプロライブは別とのこと。気になったので少し調べてみました。
大きく分けるとキース・ジョンストンとヴァイオラ・スポーリンの2人が提唱したスタイルがあり、ワラインプロはキース・ジョンストンスタイル。
一方、ヴァイオラ・スポーリンの息子ポール・シルズが仲間と作ったのがセカンドシティという即興劇団。
このセカンドシティのノウハウを使うよしもとの即興コントライブは、タイトルも「セカンドシティジャパン」です。

槙尾さんはサンミュージックの事務所でも、若手とインプロライブを始めるそうです。
今はまだインプロをお笑いに使うこと自体が珍しいけれど、だんだんこの輪が広がり、近い将来はたくさんのインプロお笑いライブから好きなものを選んで観に行くという状況になるかもしれませんね。