2013年11月25日月曜日

ラ・サプリメント・ビバ「ネタコレ2013」

現在活動休止中のラ・サプリメント・ビバさんが、1年に1度だけ
開催する単独ライブ「ネタコレ」。
今回初めて観にいきました。それどころか初・ビバさんです。
旧ネタ新ネタ織り交ぜた内容でも、私にとってはオール新ネタなわけで。
 
(歯を食いしばりながら)もっ、のっ、すっ、ごっ、くっ、面白かったー!!
 
彼の芸風を簡単に説明すると
「グルメ番組・ニュース番組など、テレビの音声を繋ぎあわせてネタを作り、
パントマイムの要領でそれを当てぶりする」
という感じになるのですが。コラージュ音ネタの一人マイムコント・・・?
うーん、これではあのとんでもない面白さが伝わらない。
 
目で見てもらえれば一発でわかる。
しかしYoutubeで検索したら、過去のネタコレOP映像(かっこいい)と、ビバさんが
自宅で流しそうめんをやっている映像しか出てこなかった。
何故に流しそうめん。
 
オープニングからトップギアで、ネタのクオリティも身体もキレッキレなショートネタを
バンバン連発。阿佐ヶ谷ロフトはドリフの大爆笑SE(わっはっは!というアレ)が
流れっぱなしなの?というくらい、最初から最後まで爆笑の嵐でした。
 
あああ、内容を説明できないのがもどかしい。
例えば舞の海グルメレポートは、別の回の別のシーンと台詞をうまく繋ぎ合わせることで
ものすごくシュールな風景に変わる。
 
「へぇ~、この辺りは閑静な住宅街なんですね~」
♪ピンポーン
(ベルチャイムを押して、悠々と通りすぎる)
「では、あちらに行きましょうか」
 
なんて和やかなピンポンダッシュ(笑)
 
犯人を延々と当て間違い、女性のスカートをめくっては撃たれ続ける金田一耕助。
全ての材料を水だけで調理する狂ったお料理番組。
“ひゃっほーう!娼婦!俺の彼女が娼婦!”(from海外ドラマ)
不条理なアタック25。
にっこりタオル体操。
 
短いものは10秒程度からロングネタまで、とにかく全て一人でこなす。
休憩時間はあるけれど、2時間びっしりでかなり体力的に厳しいはず。
大変といえばこのネタ作りは、一体どれだけの手間と時間がかかっているんだろう。
膨大な量のテレビ番組から使えそうな音声を取り、編集をして。もちろんボツネタ
だって随分出るだろうし。
 
そうだ、さらに出来た音声を全部暗記しなくちゃいけないんだ!
パントマイムと上記しましたが、正確には台詞に合わせて口だけ動かすのです。
全てピタリとは合わないけれど、ちゃんと覚えていて台詞に
あわせて身体を動かす。
観ると気がつくけれど、普通の人がしゃべるスピードって想像以上に
早いんですよね。
 
そんな苦労を客席に見せず、ひたすらバカバカしくて剛速球のネタの数々を
まるでピッチングマシーンのように舞台から投げられれば、そりゃあ客席は笑いすぎて
ドリフの公開収録状態にもなるわ!
 
阿佐ヶ谷ロフトおなじみの桟敷席には、お客さん兼お手伝い役の芸人さんが
並んで見ていて、楽しそうにビバさんに絡まれておりました。
(左から中川ごぼ男、田上よしえ、ラブレターズ溜口&塚本、
さらば青春の光森田、ヨージ)
休憩明けはみんな、ずらっと並んで霊幻道士のキョンシーで出てきたの。
懐かしい、かわいい!
♪キョンシー様のお通りだぁ~
 
開演前には復活記念の特別メニューがあり、注文した人はくじを引くことができる。
当たり景品は、ビバさんのおなじみフレーズ「思いっきり斜めポーズ!」としゃべる
キッチンタイマーや熊のぬいぐるみだったらしい。
終演後にはすっかりファンになっていた私は、うを~いいな~欲しい~と
身悶えてしましたよ。
 
来年も開催されたら絶対に行こう。
“思いっきり斜めポーズ!この角度!”

2013年11月21日木曜日

ダーリンハニーのオールナイトニッポンR

ナガシがやばい。
 
お笑いライブに足繁く通う人たちの間で、そんな噂が囁かれていた。
ナガシとは、ダーリンハニー長嶋さんのあだ名である。
イギリス(UK)・ビートルズ・ファッションが好きすぎる、らしい。
彼らの所属する太田プロのライブを見る機会のない私にとっても、そのワクワク
するような噂を聞くだけで、とても興味をかきたてられる存在だった。
相方、吉川さんもこんな文章を書いているし。
 
★「謎の男、ナガシ伝説」
 
そんな長嶋さんを初めてみたのは、ジンカーズ馬場さん&永野さん
主催のロックンロール・カラオケ・ナイト。
肩にユニオンジャックを背負い、Hello ジャパーン!と叫びながら、盛り上がりたい
客席のノリをほとんど気にせず洋楽を歌い上げていた。
 
・・・なるほど。これはヤバい。
 
次に観たのはラ・ママのライブ。
渡辺リーダーが「コント?漫才なの?」と首を捻りながら
紹介をして、出てきたのがしっかり駅員の格好をしたダーリンハニーの2人。
「高田馬場」というコンビ名の漫才師、という設定でやった鉄道コントが
めちゃくちゃ面白い!
そういえばダーリンハニーは、どちらかというと吉川さんの鉄ヲタぶりが
有名なコンビだったよ。タモリ倶楽部にも出ているよ。
でも、2人とも細身・コスプレ・作った駅員ボイスだから、どちらがどちらか
わからないわ~(上手側が長嶋さん、下手側が吉川さんだったらしい)
 
そんなダーリンハニーが、初のオールナイトニッポンRをやるという。
メール募集内容を確認してみると、UK・鉄道・歴史など2人の趣味に
がっちりと寄せた放送になりそう。
きっとぶっ飛んでいて愉快な番組になるぞ~と思い、録音した内容を
聞いてみると・・・少々予想を裏切るANNRだったのだ。
 
お互いのコアな趣味を題材にしたメールテーマが職人の意欲を刺激し、
投稿されたメールに2人が楽しそうに反応をするので、さらにコーナーが
盛り上がる。もう何年もレギュラーをやっているかのような、とても初回とは
思えない安定感。声もテンションも程よくて、とても聞きやすく面白い。

世に出ていない芸人をまとめて若手と呼ぶ、ややこしい世間の慣習に
惑わされていたけれど、芸歴13年の中堅コンビなんですよね。
実際、ネット上を見る限り評判も良いようなので、これは近いうちに
また呼ばれるのではないかしら?
 
Hi-Hi→アルコ&ピースとバトンの渡った芸人枠のANN0は、
果たして1年交代なのか。
だとすれば、次のレギュラーは誰の手に?
すでに4回呼ばれているラブレターズ、突然現れた魅力的なダーリンハニー。
若い女性人気抜群のうしろシティもいる。
単発で評価を得ているよりメジャーな芸人もいるし、これは目が離せません。
 
11/23深夜にはラブレターズが5度目の登板。
前回は単独ライブの前日という、嫌がらせのようなブッキングだったけれど
今回は初のDVD発売直前です。
たっぷり宣伝させてもらえるといいですね。

2013年11月18日月曜日

漫才5コント5

ネタも良かったのだけれど、今回は企画がとても面白くて。
そこだけ抜き出して感想を。
企画は即興メンバーによる漫才・コントでした。
「漫才」 「コント」と書かれた箱からそれぞれ名前の書かれた紙を引いて
即興ペアを作り、設定しばりのある漫才かコントをその場ですぐに披露する。
 
スパローズ大和さんとラブレターズ溜口さんの「西岡大学」はコント。
即興が苦手な二人が、不安そうに手を握り合ってどうしよう、と
怯えている姿が珍しい。
始まると大和さんがイニシアチブをさっそく取りに行き、自分が有利な
ように溜口さんを追い込む。さすがクズ先輩、やり方が卑怯です。
しかし、うまいこと展開が広がりラストは綺麗に落ちて、2人がピョンピョン
飛び跳ねながら喜んでいましたよ。かわいいなあ。
苦痛から解放された大和さんが、伸び伸びとガヤっています。
 
トップリース新妻さん&磁石佐々木さんは漫才コンビ「ニイヅマケンジ」。
前にもこのペアでやったことがあるそうで。
新妻さんの自信に満ち溢れた姿が、まぁ~カッコよかったこと。
他の人は、呼ばれると焦った顔で出てくるんですよ。
心底当たりたくなかった~できればやりたくないよ~という態度で。
新妻さんだけですよ、嬉しそうに目を輝かせて袖から登場したのは。
そして漫才を始めると、次から次へと言葉が泉のように湧き出てくる。
しかも、MC高倉さんが絶賛したように、漫才としてのテンポもばっちり。
なんて才能豊かな人なんだろう!
 
三拍子高倉さん&ジンカーズ(樋口・馬場)のトリオ漫才。
よーし、俺がツッこむぞ!と決意する高倉さんだったけれど、マイクの
前に出てきたら全員が一度に違うことをベラベラ喋りだしたので
そもそも漫才として成立しなかった。
樋口「こういうのを"しゃべくり漫才”っていうんですよね」
高倉「違う、これはしゃべってるだけ漫才」
 
三拍子久保・トップリード和賀・三四郎小宮のコンビは、コントで
題材がヒーローインタビュー。これは久保さんの上手さが光ったなあ。
漫才のみのもんたモノマネでも感じたけれど、久保さんは
すばらしく器用ですね。インタビュアー役の和賀さんにマイクを
向けられると、その日の試合展開や勝因をすらすらと答え始める。
 
このままうまくまとまりそうだ、と客席が期待したところに、横から
入ってきました小宮さん。本当の勝利投手はオレだー!と、謎の第三の男に
なったり、最後の最後に「これは野球じゃなくてサッカーの試合だ」と
全てをおじゃんにするような台詞を放ったり。
ワチャワチャとひっかきまわす荒くれっぷり。漫才のままだ!
久保さんのファインプレーのおかげで、とりあえず事なきを得ましたけれどね。
 
ラストはシャカ大熊・植松・スパローズ森田・磁石永沢の4人で
まさかの漫才。しかもグループ名がいつかのヒヤシンス。
「(略して)いつヒヤ!いつヒヤの漫才だ!」と囁きはじめる周り。
漫才なんてやったことない、と困った顔をしていた大熊さんが
始まった途端に、昔の名人(関西弁の漫才)の口調を思い出すように
しゃべっていたのにおお~、と。
 
4人は多すぎるのでさっそくコント展開にいくと、俺ガヤをやる!と
一番楽そうなポジションを取る森田さんは、さすが大和さんとコンビですね(笑)
そのさらに上を行くのは
「じゃあ俺、不動産屋にたくさん置いてあるファイルやるわ」の大熊さん。
4人もいると、一人ぐらい人間じゃない役が出てくるのか。
不動産屋植松&ファイル大熊によるコンビプレイで、不思議なストーリーに
愉快なオチがついていましたよ。

2013年11月15日金曜日

トッパレ

印象に残っているところを。

R藤本さんの「ベジータがゆるキャラフェスティバルにうっかり参戦」ネタが、
ほのぼのするやら笑えるやら。
♪マルマルモリモリ みんな殺すよ~と歌い踊るベジータ。
借り物競争で「この中にヤムチャはいるかーっ!」と叫ぶ。
 
ジンカーズのマリオ・・・取調べで、刑事役の樋口さんだけ動作に謎の効果音が
つくコントだ!ボールペンをクリックするとマリオのコイン音が鳴って、しばらく続けると
1upするという。馬場さんのなぜだ!という絶叫。今回の優勝でした。
 
トップリードはジャンケン夫婦。
片付け、お掃除などどちらがやるかジャンケンで決めるのだけれど、
アドリブのまじジャンケンなの。負けたらアドリブで唄いながらやらなきゃならない。
トップリードにしてはラフなネタだなあ、と思ったら、エンディングで新妻さんが
「コントの枠をしっかり作りすぎてるんじゃないか、とアドバイスを
もらったから!こういうコントを作ったの!」と熱く力説してました。
 
ラブレターズが事故物件。
このネタ好きなんですよ。どう考えてもいわく付きの事故物件に、
家賃が安いからと意地をはって住んでいる溜口さん。
今回、下の階に住んでいるのは芦田愛菜ちゃん。
 
お風呂のお湯が・・・赤い!?と気がつくシーンで、2人が客席に背を
むけるのだけれど、背中で演技しているのが素晴らしい。
2人の姿越しに、赤いお湯が溢れるバスルームが見えるよう。
このシーンのために、冒頭で
「デザイナーズマンションだから、バスルームがガラス張りになっている」
という台詞が、ちゃんとあるんですよね。
「お湯・・・赤いね」という台詞の間も表情も、溜口さん完璧だった!
 
企画のコーナーがなかなかの無茶振りで、ジンカーズ馬場さんが3連発で
モノマネをやらなくちゃいけないのに、全然出てこなくて頭を抱える。
逆に、いい標的(おもちゃ)を見つけたMCスパローズの楽しそうなこと。
大和「やれよー。早くやーれーよー」
森田「モーノマネ!モーノマネ!」
さすがスパローズ。K-PRO児島さんの芸人評価「MC」欄がトリプルA。

2013年11月14日木曜日

ペイジワンZ、ギーストークライブ

<ペイジワンZ 50回記念>
今までのピンネタ特集、名企画「じゅんいちダビッドソンを探せ!」とか色々あったのに
呼んだゲストが一丸となって、鬼のように藤井ペイジさんをイジり倒す展開に
全ての記憶がフットンダ。
特に凄まじかったのがエレファントジョン加藤さんと、風藤松原の風藤さん!
「このメンバー呼ぶってことは、藤井さん死にたいのかな?って」(笑)
ええと、藤井さんは大先輩・・・ですよね?
 
また切り返しが見事だから、みんな喜んでイジっちゃうんだ。
「え~今日ってえ~先輩殺しのライブですよねえ?」
「違うわ!そのライブ、三回目くらいに大輪教授呼ぶんやろ!」
 
<ギーストークライブ「反省しません」>
ゲストの鬼ヶ島が客席を見渡し
「ギースのお客さんは落ち着いているというか。品があっていい年の
取り方をしている感じですよね!」と、とてもまわりくどい表現を。
私達は客席で、ただ微笑むしかできないわけで・・・。
地味で年齢層高い、とハッキリ言ってかまわないのよ・・・。
 
無差別殺人をする夢を見て、仕事に遅刻をした高佐さん。
NHK新人演芸大賞の放送で、間違えて高佐&ジグザグジギー池田ペアを
カメラが抜き、偽ギース誕生。
どんな現場でも、皆にイジられて愛される尾関さんが羨ましい高佐さん。
セッシャー1の映像が披露されて、恥ずかしそうな尾関さん。
 
うどんより蕎麦が好きそうな大河原さん。
本邦初公開の山瀬まみゲーム。だばぜばびでず。
宣言通り、変なおじさんゲームのカードの引きが神がかっていた
高佐さん。“僕の鼓笛隊についておいで”
ラストは宙船を熱唱。珍しいものを観た。

2013年11月12日火曜日

「KAKOKU」と「30 FOR 30」

お勧めテレビ二つ。

<KAKOKU>
テレビ朝日 毎週土曜 深夜0:45
 
“日本語も英語も通じない”とある国”に連れてこられた2組の芸人…。
スタッフから渡されたのは、現地語が書かれた「ボード」と、水や寝袋など
最低限の装備が入った「リュック」だけ。
挑戦者はその「ボード」の文章を読み解き、そこにかかれた指令”ミステリーコマンド”の
クリアを目指す!
解読の手掛かりを見つけるために、現地の人々に聞き込みを開始する
挑戦者たち…。
ただし、挑戦者が使用を認められているのは、日本語のみ!
はたして、挑戦者は指令を解読し、その指令をクリアすることができるのか?
賞金100万円をかけた「過酷」な挑戦が今、始まる! ”
 
もう次あたり最終回なのかな?
今更なタイミングですが。
出演芸人はマシンガンズと、若手の女性コンビ・アップルパイン。
マシンガンズの名前に惹かれて途中から見始めたこの番組、予想以上に面白くて
毎週楽しみにしています。
インドネシア語で書かれた長文を解読する、という設定がうまいな~。
英語に近い言語だと予想がつきすぎてしまうし、アラビア語だと文節に区切ることも
音読することもできない。
 
ひたすら現地の人に聞き込みをして、予想した1単語を当てるワードアタック。
間違えたらその日の宿無しか、翌日1日分の食事抜き。
疲労が溜まり精神的にもイライラしてくるので、コンビ間で喧嘩してしまったり。
謎解き・旅番組・サバイバル・バトルと、様々な要素が入っているし、
次週が待ち遠しいとワクワクさせる丁寧な編集も好印象です。
 
深夜の30分枠だなんてもったいない!
もしかしてこれはパイロット版で、良い評価が出ればもっと早い時間に
持って行く予定があるのかも?
 
 
<ESPNスポーツドキュメンタリー「30 FOR 30」>
フジテレビ系CS
 
“アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNが、2009年に設立30年を迎えたのを記念して
制作した30本のスポーツドキュメンタリーシリーズ。
“ESPN スポーツドキュメンタリー「30 FOR 30」”は、 モーガン・フリーマン、
アルバート・メイズルス、バリー・レヴィンソンなど著名なナビゲーター、ディレクター達が、
ESPNならではの取材力、豊富なアーカイブを存分に生かして、世界中から厳選された
スポーツのノンフィクションストーリーを深く掘り下げる見ごたえ抜群のシリーズとなっています”
 
昨夜、偶然見たのがCSフジテレビONEで放送されていた
「正反対の二人」 エバートとナブラチロア
の回でした。80年代女子プロテニス界でライバルだった、クリス・エバートと
マルチナ・ナブラチロワ。当時の映像を見ながら(コメディ番組でコントをしている姿まで!)
昔の気持ち、今の気持ち、育んできた友情について静かにゆったりと語る2人。
 
テニスコートで、ゆっくりとラリーをしながら「今は何歳の子供に教えているの?」と
談笑する姿。
屋外で温かいマグカップを手にしながら、実力は彼女の方が上だったわね…認めるのは
悔しいけれど、と懐かしそうに振り返る単独インタビュー。
 
「私には人生でかけがえのない存在の友人が4人いるの。あなたがその1人よ」
「そうね。あなたが困っている時には、いつどこにいても駆けつける」
「本当にそうだった。夜中にだって電話をすれば来てくれて、私が辛い・・・人生で本当に
辛い時にはいつでもメールで相談をしたわね」
 
テルマ&ルイーズのように、2人の運転する車が夕日に向かって走り去るシーンが
とても美しい。実際、思い返すとどのシーンでも周りの景色が美しく映っていて
そこにこだわりを持って撮影されていたのだな、と感心します。
「スポーツファン、テニスファンだけでなく、あらゆる女性に見ていただきたい
珠玉の作品。」という予告文章に偽りなし。
 
今後の放送予定をチェックしたら、リピート放送の多くはフジテレビNEXTで
放送されるようで悔しい!(我が家はフジテレビONEとTWOしか映らない)
忘れずにフジテレビONEの放送分を予約しなければ。
 
今後予定されている内容は以下の通り
 
「ノー・クロスオーバー」アイバーソンへの判決
「栄光は短くて」マーカス・デュプリーの人生
「The Legend of Jimmy the Greek」ジミー・スナイダーの生涯
「限界を目指して」ティム・リッチモンドの真実
「ウィニング・タイム」NBAレジー・ミラーvsニックスの激闘
「再出発」マリオン・ジョーンズのその後
「ダラスの暴れ馬」カレッジフットボール界の醜聞
「グールー・オブ・グー」ポール・ウェストヘッドのバスケット
「ザ・U」マイアミ大学フットボールチームの軌跡
 

2013年11月6日水曜日

K-PRO児島気奈トークライブ「9~来年K-PRO十周年の前に振り返ります!~」

普段、よく足を運ぶお笑いライブを運営しているK-PROの代表・児島さん。
来年の10周年を前に、今までの活動を振り返るトークショーが開催されました。
ゲストはスパローズ、ジンカーズ、三四郎、浜口浜村、磁石永沢、三拍子高倉、
ダブルブッキング黒田、エルシャラカーニ清和、エレファントジョン加藤。
そして森田さんが「鯨釣ってきたぞーー!」と呼ばれていないはずのくじらさんを
舞台に引っ張りあげる。捕鯨・・・!
 
現在31歳の児島さんが経営するK-PROが来年10周年ということは、立ち上げた頃は
21歳?!一体どういう経緯なのだろう?
そんな疑問からインタビューの掲載されている雑誌「ピクトアップ」を読み、ますます興味を
持ったので今回思い切って参戦してみることに。
 
いや~お笑いに対する情熱と愛とど根性が出てくる出てくる。
高校生の頃からライブの手伝いに奔走していたため、K-PROを作った頃にはかなり裏も
表も知るようになり知識もあった。
高校の頃から~と言っても、普通の高校生がする軽いバイトのような働き方じゃない。
昼は高校・夜はライブ手伝いに全ての時間を捧げるために実家を出て(!)
毎日のようにお笑いライブを探しては会場に飛び込み、お手伝いさせて下さいと直談判してスタッフとしての経験を積んでいった。
もちろんボランティアのため、お金は一銭も貰えない。
そんな生活を5~6年続ければ、そりゃあ年齢なんて関係なく一人前のプロになるわ!
 
現在、K-PROには20名ほどのスタッフが働いている。
多分お笑いが好きなので、という理由で志望する方が多いのだろうけれど、採用に
関してはかなり厳しく見ているとのこと。
芸人と個人的な関わりを持たない、ブログ・ツイッター・SNSなどもNG。
芸人の見えるところで飲食は禁止。携帯・スマホも同様。
女性であれば髪を染めてはいけない、派手な服装・ピアスは駄目など。
 
単に○○さんのファンです、お笑いライブ大好きですという理由で入ったら
もう出待ちもプレゼントもできないし、K-PROはライブ数が多いので
そもそもその好きな芸人の出ている他のライブを観にいくことも叶わない。
特定の芸人が好き、では駄目。
「お笑い全体」が好きじゃなければウチでは勤まりませんよ、ということでしょう。
 
そんな自分にも身内にも厳しい児島さんは、現状維持を良しとしないチャレンジ精神がまた凄い。
数々のライブを軌道に乗せ、新宿Fuから客席数の多い北沢タウンホールに、行列の先頭を
移す時は本当に怖かったけれど、K-PROをより大くしていくためには恐れずに前に
進まなければならないと決意したとのこと。
 
さらに思いは西へも飛ぶ。
例え新幹線代で大赤字になっても、お笑いに携わっているならば大阪で勝負しなければ
ならない、と何度も大阪でライブを行った。
東京で成功しているならばいいじゃないか、で終わらずに。
 
10代の頃から全国各地にお笑い好きの文通相手を作り、東京では見られない
テレビやラジオのビデオ&テープを交換していたという児島さん。
(マニアだから、自分の知らないお笑いがあるのが我慢できなかったそうな)
きっと関西の面白いテレビ・ラジオ番組を通じて、東京にいながらも「大阪は笑いの本場だ。
ここで認められるようになりたい」という意識が育っていたんだろうなあ。
 
何度か悪い大人に騙されまして~なんて、なかなか大変そうな事件も語っていたけれど、その件で良い大人に叱られることにより、自分の中で大切な教訓を得たり。
失敗もきちんと成長の糧にしていたご様子。
いつでも周りの方々に助けられているんです、と嬉しそうに話す。
 
例えば劇場関係者。
劇場を借りる契約には、いかなる自然災害があっても返金はしない条項が入っているため、
3.11の震災後にかなりの赤字を背負った児島さん。
しかし、バイタス系列の劇場としもきた空間リバティの経営者さんは、普段から芸人の苦労が
わかっているので、キャンセル料を免除してくれた。
とても助かったし、今でも心から恩義を感じているとのこと。
K-PROライブが、これらの劇場に集中している理由の1つでもあるのでしょうね。
 
そしてフォークダンスDE成子坂の故・村田渚さん。
ボキャブラ世代の児島さんにとっては憧れの人で、最初のオファーは事務所に
断わられたけれど、本人が引き受けてライブに出てくれてからの付き合い。

児島さん以上にお笑いに対して熱い方で、オンバトに落ちたと夜中に酔っ払って電話を
かけてきたり、突然呼び出されて大喜利を12時間やったこともあった。
2人でこれからのお笑い界をどうすればいいのか、お前はどうしていくつもりなのか!と語り合っていた。
 
清和さん 「当時の若手はみんな村田さんに影響を受けていたよ。
俺も憧れてたし、流れ星なんてもっと・・・なぜか二組とも全然違う芸風になったけどな!」

その村田さんは2006年に35歳の若さで急逝してしまう。
児島さんは三重で行われた葬儀にも参列し、しばらくは毎日毎日泣いていた、と。
当時のブログにも記されていました↓
 
「お笑いライブ制作」主催者雑記:ありがとうございました。
 
「お笑いライブ制作」主催者雑記:芸人・村田渚さんを偲ぶ会
 
お笑いに興味がなかった私でもボキャブラは見ていました。
とにかく大ブームでしたから。
今ではフォークダンスDE成子坂はかろうじて名前だけ覚えている存在だったので、
こんなにお笑い界に影響力のあった方だったのか、と今回調べて初めて知りました。
村田さんへ哀悼を捧げるブログが数多く残る中、とりわけバイきんぐ小峠さんの
文章が胸に迫ります。
 
見ル前ニ跳ベ:村田渚さん
 
ライブの最後に将来の展望を尋ねられ、芸人さんがネタだけで生活できるようになれば
どんなに幸せなことか・・・そんな世の中になれば・・・と、心の底から語る彼女。
そのお笑いへの愛の深さと大きさにひれ伏す思いです。
K-PROで劇場を持つべきだよ、という意見も出ていました。
そういう話を持ちかけられることも実際あるけれど、過去に悪い大人に騙された経験から慎重になっているそうです。
 
「最近、私を“気菜ちゃん”と呼んでくれる人が少なくなってしまったんですよ」と、ちょっと
残念そうな顔をする児島さん。
がむしゃらに頑張る大のお笑いマニアの女の子が、今では東京のお笑いライブを牽引する会社の代表に。
 
来年の10周年に向けて、これから色々なイベントを企画中だそうです。
きっと豪華になるであろうライブになるべく足を運ぶことで、観客として十周年をお祝い
したいと思います。
 
チケット代、稼がなくちゃね・・・

(*)2014年ジンカーズライブ「SERVE」の楽日に開催された、
馬場さん&K-PRO児島さんのトークライブ記事はこちらに↓
ジンカーズ「SERVE」