2013年11月18日月曜日

漫才5コント5

ネタも良かったのだけれど、今回は企画がとても面白くて。
そこだけ抜き出して感想を。
企画は即興メンバーによる漫才・コントでした。
「漫才」 「コント」と書かれた箱からそれぞれ名前の書かれた紙を引いて
即興ペアを作り、設定しばりのある漫才かコントをその場ですぐに披露する。
 
スパローズ大和さんとラブレターズ溜口さんの「西岡大学」はコント。
即興が苦手な二人が、不安そうに手を握り合ってどうしよう、と
怯えている姿が珍しい。
始まると大和さんがイニシアチブをさっそく取りに行き、自分が有利な
ように溜口さんを追い込む。さすがクズ先輩、やり方が卑怯です。
しかし、うまいこと展開が広がりラストは綺麗に落ちて、2人がピョンピョン
飛び跳ねながら喜んでいましたよ。かわいいなあ。
苦痛から解放された大和さんが、伸び伸びとガヤっています。
 
トップリース新妻さん&磁石佐々木さんは漫才コンビ「ニイヅマケンジ」。
前にもこのペアでやったことがあるそうで。
新妻さんの自信に満ち溢れた姿が、まぁ~カッコよかったこと。
他の人は、呼ばれると焦った顔で出てくるんですよ。
心底当たりたくなかった~できればやりたくないよ~という態度で。
新妻さんだけですよ、嬉しそうに目を輝かせて袖から登場したのは。
そして漫才を始めると、次から次へと言葉が泉のように湧き出てくる。
しかも、MC高倉さんが絶賛したように、漫才としてのテンポもばっちり。
なんて才能豊かな人なんだろう!
 
三拍子高倉さん&ジンカーズ(樋口・馬場)のトリオ漫才。
よーし、俺がツッこむぞ!と決意する高倉さんだったけれど、マイクの
前に出てきたら全員が一度に違うことをベラベラ喋りだしたので
そもそも漫才として成立しなかった。
樋口「こういうのを"しゃべくり漫才”っていうんですよね」
高倉「違う、これはしゃべってるだけ漫才」
 
三拍子久保・トップリード和賀・三四郎小宮のコンビは、コントで
題材がヒーローインタビュー。これは久保さんの上手さが光ったなあ。
漫才のみのもんたモノマネでも感じたけれど、久保さんは
すばらしく器用ですね。インタビュアー役の和賀さんにマイクを
向けられると、その日の試合展開や勝因をすらすらと答え始める。
 
このままうまくまとまりそうだ、と客席が期待したところに、横から
入ってきました小宮さん。本当の勝利投手はオレだー!と、謎の第三の男に
なったり、最後の最後に「これは野球じゃなくてサッカーの試合だ」と
全てをおじゃんにするような台詞を放ったり。
ワチャワチャとひっかきまわす荒くれっぷり。漫才のままだ!
久保さんのファインプレーのおかげで、とりあえず事なきを得ましたけれどね。
 
ラストはシャカ大熊・植松・スパローズ森田・磁石永沢の4人で
まさかの漫才。しかもグループ名がいつかのヒヤシンス。
「(略して)いつヒヤ!いつヒヤの漫才だ!」と囁きはじめる周り。
漫才なんてやったことない、と困った顔をしていた大熊さんが
始まった途端に、昔の名人(関西弁の漫才)の口調を思い出すように
しゃべっていたのにおお~、と。
 
4人は多すぎるのでさっそくコント展開にいくと、俺ガヤをやる!と
一番楽そうなポジションを取る森田さんは、さすが大和さんとコンビですね(笑)
そのさらに上を行くのは
「じゃあ俺、不動産屋にたくさん置いてあるファイルやるわ」の大熊さん。
4人もいると、一人ぐらい人間じゃない役が出てくるのか。
不動産屋植松&ファイル大熊によるコンビプレイで、不思議なストーリーに
愉快なオチがついていましたよ。