2014年6月9日月曜日

浅草のニュー喜劇人(6/ 6)~ネタバレあり~

浅草のニュー喜劇人(6/ 6)。
本日のゲストは犬の心です。

以下、内容のネタバレを含みますので、これから見に行く方や
内容を知りたくない方は気をつけて下さい。
また、コントの前につけている記号は、私が整理するための
ものなので気にしないでね。





前説:大福「上演中の諸注意の歌」

前口上:THE GEESE

高佐さんの弾くピアノ(トルコ行進曲アレンジ版)をBGMに、
尾関さんが口上。
 
「この建物は1階が劇場、3階が楽屋になっており、2階は
小屋主さんのご自宅なので入らないよう、我々細心の注意を
払っております・・・ところが本日!
ゲストの犬の心さんが2階に侵入するという、あってはならない
ことが起きました!」
 
ラブレターズ(8)野球部
強豪校の野球部に入ったため、レギュラー入りの可能性は
ほぼゼロに近い二人。
試合まであと2週間。それでも僅かな希望に賭け、努力しようと
する二人だが、努力の方向性の違いが浮き彫りになる。
 
THE GEESE(e) 転校生
クラスに転校生がやってきた。
彼が自己紹介を終えると、先生がクラスの皆に
採決を取るという。
どうやらこの学校では転校生に対して、決めることがあるらしい。

 
ラブレターズ(9)レーシック手術
レーシック手術を終え、見違えるほど視界がクリアになり
よく見えるようになった男。
しかし見えないはずの物まで見えるようになり、医者を
戸惑わせることになる。
 
THE GEESE(j) 喫茶店
喫茶店で本を読む男。しかし携帯で話をしている隣の
席の会話が気になり、全く内容が頭に入ってこない。
○○とは一体何のことなのだろうか?
 
ラブレターズ(1)宿題
職員室に呼び出された少年。

先生は提出された夏休みの宿題に、ある問題があることを指摘する。
 
THE GEESE(k) 漫才
コンビ(カリフラワーズ)による漫才。
尾「私、コンビニに店員になってみたいんですよ。
ちょっとやってみてもいいですか?」
高「はい、じゃあ私がコンビニの客をやればいいのかな。
・・・えっ?えーーーっ?!」
 
ラブレターズ(4)ラーメン屋
店内にいた売れない芸人のマナーに切れるラーメン屋の亭主。
食べ終わって去ろうとする芸人に、亭主は意外な
頼み事をするのだが。
 
THE GEESE(f)暗闇面接
面接会場にて。
入社希望者が入室すると、どうも室内の様子がおかしい。
電気が消えていて真っ暗・・・停電?
面接官によると、それはより良い人材を選ぶための
工夫だとのことだが。

後口上:ラブレターズ
溜「本日はこの距離の近さですので、犬の心さんの匂いまで
お楽しみ下さい」

ゲスト:犬の心
コント「妹が欲しい」
 
企画:高佐に勝ちたい男たち
 
企画前に、押見さんが2階に侵入した件でひとくさり。
ギース&ラブレが、入っちゃいけないのに!とクレームを言うと
「君たちに冒険心はないのか!」と逆に説教をする押見さん。
もちろん今回はわざとではなく、うっかり侵入してしまったものの、
基本的に扉という扉は開けて中を確かめたいタイプらしい。
 
逆に犬の心からは、ライブ前にもう少し色々説明してくれない?と。
舞台裏が狭く待機できないため、ゲストは直前に1階に降りて
くるのだが、直前のギースのネタがよりによって暗闇面接。
狭ーいエレベーターに閉じ込められて、出てきたら暗ーい。
ものすごく心細かったそうな。
 
今回の企画は、完璧な男・高佐に勝ちたい男たち。
OPで披露している通りピアノが上手く、卓球の腕前もなかなかのもの。
他にもダンスとパントマイムと手品が得意。ドラムも叩ける。
甘いマスクの上品ハンサムだが、脱げば意外といい身体をしていて、
色白な上にお肌がスベスベ(全て尾関さん談)
(補足としては函館ラサール高校→早稲田の理工学部という秀才)
 
勝負を挑むのはラブレターズの二人と、巻き込まれた形の犬の心。
余裕な顔で受けて立つ、と宣言する高佐さんを見て
「よくわかんないけど、今の顔見てなんかムカついてきた!」と
闘志を出してくれる池谷さんはいい人です。
勝負は全て1人(高佐)vs,4人(ラブレ&犬)。尾関さんはレフェリー。
 
1番勝負「漢字読み方クイズ」
難しい4つの漢字の読み方を答える。
自鳴琴(オルゴール)を当てた溜口さんはナイスプレイ!
しかし2問答えた高佐さんの勝利。
ちなみに高佐さんは、漢字検定準一級を持っているらしい。
履歴書を、どの欄も真っ黒に埋められるタイプだろうな~。
うらやましい。
 
2番勝負「漢字書き出しクイズ」
月の付いている漢字を数多く書いた人の勝ち。
これは頭数の多い挑戦者側が有利と思われたものの、
フリップとペンが1つしかないため、みんなで一斉に書くことは
できずに塚本さんが頑張っていました。
結局同じ数だけ出たものの、確か尾関さんの判定が相方に
甘くて高佐さんの勝利になったはず。
 
3番勝負「計算クイズ」
「二桁掛け算+二桁掛け算」のシンプルな計算問題を、
15秒で正確に解いた方の勝ち。
挑戦者側がみんな文系の中、高佐さんだけ理系。
池「じゃあ、なんであんなに漢字知ってるんだよ!」
 
ラブレターズの二人が、左右の掛け算をそれぞれ解けた!と
盛り上がり、その回答を足して満足顔。
しかしどちらの掛け算も間違えていて、結局正解したのは
高佐さんでした。どこで違ったのか騒ぐ二人に、家庭教師の
ようなトーンで「ちゃんと検算した?」と問いかける高佐先生。
15秒間で検算・・・。
 
4番勝負「だるまさんが転んだ(芸術点込み)」
止まった時のポーズの美しさも加点になる、だるまさんが転んだ勝負。
鳥の羽根のような手におちょぼ口の、妙にかわいい池谷さん。
決め顔&真っすぐなカメラ目線の溜口さん。
なかなかのグラビア系セクシーポーズを決めるも、何しろ見た目が
中間管理職サラリーマンのため、罰ゲームにしか見えない押見さん。
塚本さんは・・・なんか変。
 
高佐さんは80年代アイドル雑誌のような、”かっこいい俺”満載の
決めポーズを次々に披露したものの(イメージ的に少年隊)
本来の目的のだるまさんが転んだを全く無視していたため
初の白星となりました。
 
「すげえ、みんな売れない劇団みたいだ!」
「(扇情的なポーズ&エロい目つきの高佐さんを見て)
ぎゃはは!高佐、ゲイビデオみたいになってるぞー!」
写真をバシャバシャ撮る尾関さんが超楽しそうだった。
 
なんだかんだで、これをきっかけにギースのコンビ仲がより
深まったのならばいいことだ・・・みたいな結末だった気がする。
だるまさんが転んだで笑いすぎて、あまり記憶がないけれど。
軽くいちゃつくギースを見た押見先輩が
「長いこと組んでるのに、よくまだそんなニャンニャンした感じを
出せるねー」
と言っていたのは覚えてる。ニャンニャン。。。
 
一ヵ月公演もついに折返しました!
中盤に来て登場し始めた新ネタが面白くて、追いかけがいがあります。
ラブレターズのレーシックも野球部もいいなあ。溜口さんが切れ続ける
コントではないから、どこかホッとするのかも。
 
ギースは真っ暗闇、フリップネタを内包するコント、漫才をとことん崩して
作ったコントなど、ワクワクするような不思議なネタばかり。
単独ライブならではの「なんでもあり」を楽しんでいます。