2014年6月24日火曜日

浅草のニュー喜劇人(6/20 千秋楽)

浅草のニュー喜劇人(6/20 千秋楽)
 


前説:大福「上演中の諸注意の歌」

前口上:THE GEESE
高佐さんの弾くピアノ(蒲田行進曲)をBGMに、
尾関さんが口上。
 
 「最初は溜口あたりが途中で失踪するんじゃないかと
思いましたが、誰一人欠けることなく無事千秋楽を
迎えることができました。
30日間で相方のピアノの腕も上達しましたので、これから
ギースは『ピアノと口上』というスタイルでやっていこうと
思います。」
 
ラブレターズ(1)宿題
職員室に呼び出された少年。
先生は提出された夏休みの宿題に、ある問題があることを指摘する。

 
THE GEESE(g)お見合い
お見合いで出会った男女。
双方ともに第一印象もいい感じ。
質問をしてお互いを知ろうとするのだが、答える彼女の
様子がおかしい。

 
ラブレターズ(8)野球部
強豪校の野球部に入ったため、レギュラー入りの可能性は
ほぼゼロに近い二人。
試合まであと2週間。それでも僅かな希望に賭け、努力しようと
する二人だが、努力の方向性の違いが浮き彫りになる。
 
THE GEESE(m)結婚の挨拶
3年付き合ったけれど、結婚する気はさらさら無い男。
娘の彼氏を追い返し続け、気がつけばとっくに過ぎて
いた適齢期。次に来る男には絶対娘を嫁がせたい父親。
成り行きで始まった結婚の挨拶で、二人の戦いが今始まる。
 
 ラブレターズ(5)ペット葬儀の火葬場にて
愛犬の葬儀が終わり、いよいよお別れの瞬間。
しめやかに行われていたセレモニーで、MCが予想外の進行を

始める。
 
THE GEESE(c)自殺コント
世の中に絶望した挙句、自殺コントをしようとする男。
そんなベタなコントはやめるんだ!と止めようとする男。
THE GEESE単独でおなじみ、滑る一発ギャグコント。
ゴムパッチン、カードマジック。
今日は高佐さんが最後だからと大暴走。
ダブルダッチに続いてジョイマンもやったり、ゴムパッチンを
してくれた人に派手なアクション取っていたり。
なんだかもう・・・キレてましたね(笑)
 
ストロボを焚いた中でギースが揃ってずーっとコマネチを
していたのだけれど、照明さんがやめるタイミングが
わからなかったようで、えらく長い時間やらされていました。
 
ラブレターズ(11)溜口脚本「塚本が死んだ」
塚本が死んだ。
相方の溜口はピン芸人として再スタートを図るものの
ラブレターズ時代に脚本も演出もしていなかった彼が
上手くいくはずもない。
 やけ酒に溺れ、倒れた彼を助けた人物は・・・塚本?
 
THE GEESE(f)暗闇面接
面接会場にて。
入社希望者が入室すると、どうも室内の様子がおかしい。
電気が消えていて真っ暗・・・停電?
面接官によると、それはより良い人材を選ぶための
工夫だとのことだが。
 
後口上:ラブレターズ
塚「色々な方にあっという間だったでしょう?と声をかけられますが
ぜっっっっっぜん!長かったです!!濃い30日でした」
溜「ギースさんの自殺コントで、ストロボの中でギースさんが
延々とコマネチをして、それ見てお客さんキャーキャー騒いで
いましたが。袖から見たら、この世の終わりのような光景でした」
 
企画:グランドフィナーレ
 
終わったー!と晴れやかな顔をした4人。
30日間を振り返るトークを色々。
 
・ラブレターズの忘れられない出来事は、なんと言っても
溜口さんが喉を飛ばしたこと。
その瞬間、裏にいた高佐さんが「あ、飛んだ」と呟いたほど
見事な飛びっぷりだった。
翌日はなるべく声を使わないで済むように、塚本さんがネタを
1本考えてきたけれど、想像以上のスピードで回復をしたので
結局そのネタは1度しかできなかったそうです。
偶然見た私はラッキーだったのかな?
 
その後、声を飛ばしたネタ(リストラ)は塚本さんがトラウマに
なってしまい、二度とかけることなく終わる。
尾関さんが、普通声を枯らした後は怖くておそるおそる台詞を
言うのに、全力で叫びながら続ける溜口さんに役者魂を感じたと。
しかしせっかく褒めているのに、最終的には自分が
アキレス腱を切った時の苦労話に持っていくので、どんどん
株が下がっていく。
 
・ギースは、高佐さんが4人の中で一番精神的にキていて
やばそうだったと話題に。あと1回だ!と叫んで道路に転がる、
自殺コントで叫んだ瞬間に頭が真っ白になり立ちくらみ
(尾関さんは「今日、俺倒れるかも」と言われたそうな)
一発ギャグで滑りすぎて、袖で倒れこむetc。
 
暗闇面接は真っ暗だけれど、二人はちゃんと舞台上で
台本通りの動きをしているそうですよ。
高佐さんが空手の型をセイヤ!とやっている場面と、
尾関さんが興奮して変なポーズをとってしまうシーンを
明るいまま見せてくれました。
お客さんに一度、暗視スコープをつけて見て欲しいそうです(笑)
 
・そして4人が30日間でクリアすると約束した公約発表会。
塚本→腹筋を割る
Bon Jovi「It’s my life」にのせて@なかやまきんに君、鍛え上げた
身体を披露。おおー見事に絞られた身体!
綺麗に見えるように、裏でサラダ油を塗ってきたのでぬるぬるしている。
 
高佐→股割り
同じくBon Jovi「It’s my life」にのせて@なかやまきんに君、かっこよく
披露するも、中途半端なところまでしか脚は開かず。
さぼっていたわけではなく、逆に誰よりも真面目なので序盤で
ストレッチを強い力でやりすぎて筋を痛めてしまったらしい。
 
溜口→ピアノで弾き語り(ひこうき雲)
全くピアノに触れたことがない状態から、一ヵ月間で1曲
弾き語りができるようにする、というチャレンジ。
緊張すると何度も呟き、少し離れた席からもわかるくらい
指先を細かく震わせながらの演奏は、たどたどしいながらも
感動的で、終わった後の会場は大きな拍手に包まれました。
凄いよー!指導をしていた高佐先生の目にも思わず涙が。
「だって、最初は何にもできなかったんだよ!」
 
尾関→カイワレを育てる
そんな大感動の会場の中、頭を抱える男が一人。
「順番間違えたー!絶対にラストがピアノだったー!」
とりあえず「It’s my life」を流して、愉快に袖から出たり
引っ込んだり、思わせぶりにカイワレを隠したりしながら
披露・・・そこそこ受ける。Bon Jovi万能説。
 
最後にこの期間中、じゃんけんをして貯め続けた4,500円を賭けて
お客さんの代表とじゃんけん対決(お客さん勝利!)
最後の一番大事な挨拶を噛んでしまい、大ブーイングを
なんとかカイワレで取り戻そうとする尾関さん、
カイワレは万能じゃないです。
 
大ラスはクラッカーが鳴り、二組の後ろに「やったぜ!30日興業!」
と書かれたお祝いの幕が張られ・・・あっ、幕を持っていたの
夙川アトムさんだ!
あさくさ劇亭の小屋主、遠藤さんからはお祝の乾杯用ドリンクが
振るまわれました。終演後、お手伝いには阿佐ヶ谷姉妹の姿もありました。
事務所総出で挑んだ、30日間全45ステージの長い長い浅草ライブ。
本当にお疲れさまでした!