2013年7月25日木曜日

ペイジワンZ

飛石連休の藤井ペイジさんによる月1ライブ。
今回のゲストはロビンソンズ、鬼ヶ島、THE GEESE。
2組のはずが連絡行き違いにより3組となったが、
予告のあったシークレットゲスト(??)じゅんいちダビッドソンさんが
風邪でお休みしたためプラマイゼロに。
 
以前来た時と同様に企画もネタもトークもきっちり面白い。
初めて来るお客さんもリピーターも満足させる内容なのに値段は1,000円。
月イチで開催されている個人主催のお笑いライブで、こんなに平均して
コストパフォーマンスの高いライブはなかなかないのでは?
 
安定の藤井さんのつっこみ番長。
ピン芸人に毎回プロデュースしてもらう企画は、今回あかつさんの
スモササイズ。
お腹も出てないし綺麗な身体だなあ、と見ていたら、このスモササイズが
なかなか激しくてびっくり。
ドーンと身体を落とすところなんて腰にきそうで怖い。
(本人曰く、この動きは内臓にくる)
 
ゲストはネタを1本ずつ。
鬼ヶ島が赤い糸。THE GEESEがコールセンター。
ロビンソンズが弁当屋のクレーム。
初めて見たロビンソンズが私好みで、8月の単独に興味がわく。
 
企画は進撃の巨人対決。
この時期、背の高い芸人がこのネタ振られるのはお約束らしい。
犬の心&THE GEESEライブでも冒頭が尾関さんの巨人ネタだったし。
ロビンソンズ北澤さんは、巨人と言われるほど背が高くないのでは
という疑問を持ちつつ「でもホラ、顔がね!」と。巨人顔?
 
尾関巨人と北澤巨人でメンバーを半分に分け、この2人がゲームをして
勝った方が負けた方のメンバーをボコボコにハリセンで叩くという
バイオレンスな企画だった。
巨人以外のメンバーは応援しかできないというのが妙に面白い。
 
頭の手術をしたばかりの野田を心配してスルーする
心優しき北澤巨人。
対する尾関巨人はもの凄い勢いで味方までフルボッコ。
全員が北澤巨人を応援して、最終的に負けた尾関巨人は村を
逃げさる・・・なんだこりゃ~w
 
もう一つの目玉企画「じゅんいちダビッドソンを探せ!2」も
爆笑ものだったのに、風邪引いて本人休んじゃうんだもの。もったいない。
藤井「風邪で休むって高校生か。あいつ年齢は30代だけどゆとり世代だな」
写真のどこかに隠れているJDを探してみよう、ただし引っ掛けがあるぞ。
ダミーとして客席に座る沖縄ダビッドソン(与座)、浅草ダビッドソン(ナイツ土屋)
大輪教授(教授なのでキョンキョンと呼んで下さい)
 
写真撮影に協力してくれたお客さんが来ていたら生写真をプレゼント。
さらに毎月、企画と関連する面白い写真がついた1ヶ月分の
カレンダーを自宅のプリンターで作成して抽選でプレゼント。
もう・・・こんなに準備に手間をかけて、お客さんを楽しませてくれて
ありがとうございます!
 
この、お金じゃなくて手間をかける温かさ。
なんだか学生時代に泊まったスイスのユースホステルを思い出すなあ。
 
どこに行っても夕飯が高いし時間もない、今日の夜はどうしようかと
同行の友人と相談をしていたら、ユースホステルの経営者さんが
「うちでもディナーを出しているよ。今日は君たちだけだけれど
よかったら作ってあげようか?」
と提案をしてくれた。
 
値段が1000円くらいだし(物価の高いスイスで1000円は相当安い)
大皿のパスタでも出てくるのかな。
そう考えながら大きな食堂に座っていると、なんとコース料理の
夕飯が出てきたのだ!
ただし、サラダはレタスに市販のドレッシングをあえただけ。
スープは多分クノールを使って作っている。パンもきっとスーパーで大袋で売っている
普通のパン。メインはお肉とマッシュポテトだっただろうか。
 
それでも、おじさんがキッチンに立って2人のために調理して、ちゃんと
サラダ→スープ→メイン→デザート→コーヒーと一品ずつサーブしてくれた。
その心遣いがたまらなく嬉しかった。
最後に出された、スーパーのお徳用サイズアイスクリームをすくったのであろう
デザートを味わいながら
「こういうのって・・いいねえ」
「値段じゃないよねえ」
とニコニコしたのを思い出す。
 
新宿バイタスで見ていたライブが、いつの間にかスイスの思い出に
変わってしまった。
どちらも手間をかけ工夫をして、自分のできる限りのおもてなしをする心は
ちゃんとお客さんの心に届くのだという話。