出演:佐藤誓、髙島レイ、西村壮悟、形桐レイメイ、池田朋子
旧東ドイツ出身の作家が書くアラビアの話を日本で上演。
作者の名前がローラント・シンメルプフェニヒ・・・舌を噛みそう。
新国立劇場小ホールで上演中の「つく、きえる」も彼の作品で、
関連企画としてこの朗読劇が開催されたらしい。
大好きな役者である佐藤誓さんの名前に惹かれて応募し、
他の出演者については全く知識がなかった。
パンフレットを確認すると、大半は新国立劇場養成所を卒業した
元研修生。
なるほど、彼らの勉強のための公演でもあるのかな。
今回は無料公演でした。
肝心のストーリーですが、何と言うか・・・夢の中にいるような。
現実と幻想を行ったり来たりする不思議なおはなし。
集中して聞かないと途中で振り落とされそう。実際後半のあたりで
ちょっと眠くなったzzz
とあるマンションに住む2人の女に訪れる2人の男と管理人。
そのうちの1人の女性がいつも寝てばかりいて記憶が曖昧で、
まるで男たちが彼女に吸い寄せられるようにキスすると、舞台が
アラビアの砂漠になったり、コニャック瓶の中にどじこめられたり。
結末も・・・ん?親子なの夫婦なの?えっ、本当に死んじゃうの・・・?と
よくわからないままに終わってしまった。
深く読み解こうと思えば脚本の隙間に色々なものが潜んでいそうだけれど、
わからないままでもいいのかもしれない。
新国立劇場はこのような無料公演・セミナーも開催しているし、
演劇もチケット代は比較的安め。
小劇場で取り上げる演劇はしっかりとテーマのあるシリーズものや
骨太の作品も多いのでおすすめ。
枚数は少ないけれどわずか1500円で見ることが出来るZ席、
そして学生ならば半額になる当日券も魅力。
なにしろ国立ですよ、奥さん!
税金納めている社会人なら使わなきゃ損だって!
こういう制度があることを劇場はもっと広く宣伝するべき。
これからの公演では、9月に上演される段田安則、相島一之、
近藤芳正のコメディ「OPUS」
チケット代はA席5250円、B席3150円。どうよこれ。
このメンバーでパルコ劇場ならきっと倍の値段するよ。