過去に観たおおのの作品の中で、すごーくかわいい女の子が
「女生徒」をキラキラした笑顔で朗読していたはず。
太宰作品だから花組芝居の谷山さん主演だった「走れダザイ」かな?
と調べてみたところ、どうやら2009年「太宰治のオンナの小説」だった模様。
今回はその短編「女生徒」を1本の芝居にするという。
どうするんだろう?と思ったら、少々夢見がち・・・を通りすぎて
日常的に妄想にふけってしまう女性(みすゞ)の日常の物語になっていた。
妄想の中にはもう一人の少女姿のみすゞちゃんが現れるのだけれど、
彼女が栗色ショートカットに赤いお洋服で、秘密のアッコちゃんのようにキュート。
時々とるバレエのしなやかな動きが非日常らしさに彩りを添えている。
他の役者さんも実力者揃いなのだけれど、今回は観ていて
ちょっと疲れてしまった。
とにかく場面数が多くてめまぐるしく、突然のギャグを挟むので
せっかく出来上がった自分の中の気持ちを崩されてしまう。
おおののの基本スタイルではあるのだけれど、次の展開として
もう少し落ち着いた舞台も見たいなあ。
手作り感溢れるワチャワチャした雰囲気も、昔の小劇場っぽくて
楽しいのだけれどね。
小道具超かわいいし。バンビたんいるし。山下さんは地毛で歌舞伎やるし!