IWOWOWによるニコ生放送。タイムシフト予約をして視聴しました。
MC,関係者などが話しているのを眺めるスタイルで、なんだか
ロフトプラスワンに行ったような感覚ね。
ダラダラ飲みながら見ていて最後には涙こぼしてしまった。
だってなんだかもう・・・シティボーイズが好きだー!という気持ちが
溢れてしまって。
年に1度のWOWOW放送をビデオに録り、本気で擦り切れるまで
見ていたあの頃。
チケット取るために発売日に徹夜で劇場に並んだ日。
シティボーイズ関連の情報が欲しくて神田の古書店で古い雑誌
を買い漁ったり。
ネットなんてなかったから。
シティボーイズの歴史は知っている部分が多かったので、後半の
裏話や今回の舞台についてが興味深かった。
シティボーイズが“何かもってる”話とか。
「後から考えればこの時がベストタイミングだった」という時に
企画が持ち上がったり、出会うべき人に出会っていたり。
そして、これは大竹さんからたまに出ますが、シティボーイズライブの
要はきたろうさんだという話。
毎年、その時代の空気を掴むライブをしたいと考えていて
誰にオファーをかけるか、という考えが絶妙な人選で。
時期的にもピッタリだったり。
「多分、この感覚はきたろうさん本人も言語化できない
でしょうけれど」
と何度も言われていたのが印象的。
笑いに対してシビアだし台詞覚えも非常に早い、頭のいい人。
「今回の舞台はとにかくカッコよかった。それが嬉しかった」
わかる、この気持ちわかるよ!
自分達が昔から憧れ続け、追い続けている人たちが今でも
現役でカッコイイことの嬉しさったらないもの。
そしてシティボーイズの魅力は何物にもとらわれないところ。
金儲けや名声を目的とせずにライブをやる。
考えてみればこれつくづく凄いことだと思う。
だって公演期間が長く、関わっている人たちも多いしセットも
音楽もゴージャスな大規模な舞台を作っている。
イコールかなりのお金がかかっている。
普通の事務所ならば確実に収益を上げる(=チケット売れる)ために
キャスティングやスタッフで「保険」をかけるはず。
人気の若手芸人を起用するとか、注目の演出家に依頼するとか。
私が稟議の決裁者だったら怖くて「ゲスト=まぬけ会」という
書類にハンコ押せないw
でも、シティボーイズは時代と自分たちの舞台に今必要な人を選ぶ。
それはシティボーイズの舞台であればチケットはきちんと売れるという
自信でもあり、長くライブを続けてきたコント師としての矜持なのだと思う。
演劇界にはお笑いでしょ?と言われ
お笑い界には演劇でしょ?と言われ
その真ん中を漂うように進む彼らには目に見える評価が少ない、ような気がする。
最近、ラママで若手を育て続けてきた渡辺リーダーが評価されているの
を見て、ちょっと考えてしまった。
若手のネタを直接指導して育て続けたのがリーダーだとすると、
シティボーイズは自らが舞台で戦い続け、その後ろ姿を見せることで後輩を
育てている。
「お笑い生涯功労賞」なんてものがあったらどちらも授与して欲しーい!
したまちコメディ映画祭あたりで作ってくれないかな。
私にとって素敵なおじさんであった彼らも、自分がおばさんになった現在
そろそろおじいさんの年齢。
いつまでも仲良くかっこいいジジイでいて欲しい。
ライブがある限り、必ず追いかけていきます。